車やバイクのカスタムについては、オーナーの好み等もあるので、特に正解は無いですが、部品の選択や取り付けについては、問題無く正常に作動するかどうかの前提条件があります。車格に合わない部品や正常に作動しない部品、取り付けに問題がある場合は、事故につながるので、要注意です。
コンディションレベルチェックパックでお預かりです。各項目を順番に点検していきます。フロントタイヤは交換したばかりですが、リアタイヤは、製造から約10年です。溝も残りが30%ほどなのでグリップしにくくなっており、要交換です。
クーラントは、エンジンオイル混入の兆候があるので要チェックです。リザーブタンクの残量も少ないので、補水しました。交換時期不明です。
フロントフォークのエア圧は、0(大気圧)でしたので、0.4にしました。
オイル漏れは無いですが、インナーチューブの上部に錆があります。
リアサスは社外品で、オイル漏れ等は無いですが、下側の取り付け部が外れそうなので、抜け止めのワッシャーを追加しました。(左側の下側は、ほぼ抜けていてマフラーで止まっています。)
ガソリンタンク内の錆は無いです。
フロント側は、ヤマハ製ブレンボキャリパーですが、なぜかパッド、ピン、押え板が純正キャリパー用の部品が付いており、正規の部品に交換した方が良いです。問題なのは、パッドの大きさがあっておらず小さいため、ブレーキ使用時にパッドがキャリパー(回転方向の内壁)と接触しておらず、ピンに荷重がかかっているためピンが曲がるか破断の可能性があります。(パッド押さえ板が逆でしたので、修正しましたが、結局隙間があくので、意味がないです。)
リア側は、パッド押さえ板が逆でしたので、修正しました。
エアクリーナーは、社外品です。フィルター部の素材が純正と違うので、吸い込みが悪いです。ダイヤフラムは、1番(左後)が分解、2番~4番は、回転していますので、4個とも要交換です。
リアバンクのプラグコードが刺さっていなかったので、腐食しています。修正済です。スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、リアバンクの2本がカブっています。(プラグの並びは、4番、3番、1番、2番です。)
フルードは、3か所と交換時期不明です。
エンジン始動前と始動後の油面です。液面が見えないので、エンジンオイルの量が多いと思われます。
バッテリーは、正常の範囲内です。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。
最終チェックと試乗です。コンディションレベルチェックパックの細かい結果については、納車時にオーナーに説明しました。カスタムについては、他店で行ったようなので、整備が必要な個所についても伝えました。とりあえず納車になりました。
2021.07.30 作業担当 ヤダ(矢田)