最近、フロントフォークのオーバーホールが多いですが、変わり映えしないので、ウォーターポンプ修理と、シフトドラム修理の作業の写真です。
ウォーターポンプのボディの写真で、外側からの画像になります。2枚目がセンターの穴のアップですが、写真だと、エンジン側のベアリングとオイルシールは装着済みです。この上に、メカニカルシール(クーラント側)を装着し、インペラーシャフトを入れます。
写真の穴の12時の方向に小さな穴が開いていますが、ここは、ポンプ外側に開いている穴に通じています。
穴が開いている理由ですが、エンジン側とクーラント側のシールの間に空間を作り、オイルもしくは、クーラントが漏れた場合でも、混じることなく、穴から排出されるようになっています。この構図は、新型VMAXも同じですが、新型は、排出の穴が、下向きではなく、エンジン内側の見えない位置に開いています。
次は、シフトドラムの修理です。1998年辺りで、シフトドラムの送りの部分の構造が変更になっています。理由については、バックステップを使用している場合に多かったのですが、純正よりペダルのストロークが短かったり、動きが渋かった場合で、シフトドラムの送り量(回転角度)が正確にいかなかった場合、爪で、ロックワッシャーを起こしてしまい、ピンが抜け落ちます。抜けてしまうと、爪が噛まなくなるので、シフトが出来なくなります。
ワッシャーの端のロックが外れています。
改修後です。内側からピンを入れる構造に変更した為、中途半端にシフトした場合でも、爪がロックを起こしてしまうことは無くなりました。国内使用は、3UF5(マットチタン色)から変更ですが、輸出車の場合は、不明ですが、おそらく1998年中期以降のものは、改修されているかと思います。
ウォーターポンプにオイルシールとベアリングを組み込んだ画像がございますが、こちらの画像のオイルシール向きは合っているのでしょうか?
オイルシールの刻印のある方(平らな方)が手前を向いているように見えます。
マニュアルの通り、刻印のある方をクランクケース側になるように組み込んだ場合、シールの裏と言いますか、溝側が画像でみて手前に来るのが正解ではないでしょうか?
マニュアルの説明と断面図が分かりずらかったもので、確認したいと思い質問させて頂きました。
宜しくお願い致します。