307、いよいよです

20日（日本時間、21日未明）の大統領就任式を控え、ワシントンは盛り上がっています。
会場のキャピタルヒルズ（国会議事堂）前には史上空前の200万人が集まると予想されています。
17日には奴隷解放を宣言したエイブラハム・リンカーン（Abraham Lincoln）大統領にならって、フィラデルフィアから特別列車でワシントン入りしています。
18日にはリンカーン記念館（Lincoln Memorial）で就任行事「ウィ・アー・ワン：オバマ就任祝典」が始まり、有名シンガー等によるコンサートも行われています。
ここは46年前の1963年8月28日、オバマ氏の敬愛するキング牧師が「私には夢がある（I have a dream.）」 のスピーチを行った間所です。
19日は、そのキング牧師の誕生日を祝う「マーチン・ルーサー・キング・デー」でアメリカは祝日です。
この日、自らボランティア活動に参加し、国民にアメリカの再生に向け“奉仕の精神”を訴えました。

全米でオバマブームが起きていて特集の本が出版され、シアトルに住む娘が2冊送ってきました。
100ページ前後の本にはオバマ氏とその家族のカラー写真がほぼ前ページに載っていて、写真集のようです。
その他、いろんな関連グッズが溢れています。
「41、私には夢がある（I have a dream.）」、
「93、マーチン・ルーサー・キング 」を参照

306、フォートリー

マンハッタンからジョージ・ワシントン・ブリッジを渡ったニュージャージー州にフォートリーという町があります。
マンハッタンまで程近く通勤に便利で、治安も比較的良いので日本人駐在員の家族が多く住んでいます。
ウエストチェスター郡と並び「日本人街」を形成し、日本食レストラン、日系スーパー、本屋などの日本人向け店舗や施設が多く、日本人学校もあります。
北のウエストチェスター、西のフォートリーがニューヨークの「2大日本人街」と言えます。
東のロングアイランドにも日本人が多く住んでいますが、広範囲に分散しています。
1988年にフォートリーのすぐ南、エッジウォーターに大型スーパーの「ヤオハン（現在はミツワマーケットプレイス）」がオープンしたときは連日大賑わいでした。
私がトレードセンターで働いていたときの同僚で、日本人駐在員の一人は、ハドソン川とその対岸にあるマンハッタンが見えるマンション（アメリカ式に言うとコンドミニアム）に住んでいました。
歌手のホイットニー・ヒューストンが同じマンションに住んでいると言って自慢していました。
マンハッタンへの通勤は車やバスが中心で、ジョージ・ワシントン・ブリッジを渡って通います。
フォートリーは19世紀から20世紀初めの映画創生期には映画産業の中心でした。
エジソンが映画を開発し、世界で初めてスタジオを設立したのがフォートリーのすく西に位置するオレンジ郡でした。
その後、フォートリーを中心に映画スタジオが次々と建設されていきました。
1910年代以降映画スタジオは、雨が少なく温暖な気候のカリフォルニア州、ハリウッドに拠点を移していき現在に至っています。
＊写真はニュージャージーからハドソン川と、その向こうのマンハッタンを写したものです。
ここから見る太陽は摩天楼の間から昇り、朝日を受けキラキラ輝くハドソン川は幻想的です。
ちょうどUSエアウェイズが胴体着水した辺りで、飛行機は左から右に向けて着水しました。