ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

317、タイダル・ベイスン

2009年01月30日 | Weblog
ナショナル・モールの西を流れるポトマック川岸に桜の名所として知られるタイダル・ベイスンがあります。
タイダル・ベイスンはポトマック川に面している入り江で、元々はポトマック川の一部でしたが一部が埋め立てられ「池」になりました。
ジェファーソン記念館の周りやイーストポトマック公園、ワシントン記念塔周辺にかけて桜の木が4000本近くあります。
桜の季節には全米(全世界)から100万人の観光客が訪れ、「桜まつり」が盛大に開催されます。
恒例行事として大統領夫人の植樹式、日本文化紹介の催し、「桜の女王」が選ばれパレードなどが行われます。
何度か見に行ったことがありますが、水際を埋め尽くすように咲いた満開の桜が池の水面に映った眺めは見事で、世界的に有名な桜の名所になったのも納得できます。

1909年(明治42年)に当時の東京市長だった尾崎行雄らが、日米友好の証として2000本の苗木を送ったものです。
しかし、アメリカに到着した苗木を調べると害虫がついていることが分かり、全て焼却されてしまいました。
1912年に改めて3100本の苗木が贈り直されたそうです。
ソメイヨシノの寿命は60年ほどなので、今ある木は2代目3代目の世代のものがほとんどです。
桜のお礼として1915年(大正4年)、日本にハナミズキ40本(白花種)が贈られてきました。(花ことば・返礼)
日本にアメリカ・ハナミズキが渡来したのは、この時が最初だそうです。