ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1411、すそ野は長し

2012年01月26日 | Weblog
「すそ野は長し赤城山」
これは上毛かるた(じょうもうかるた)で詠まれている赤城山です。
上毛かるたは1947年(昭和22年)に発行された郷土かるたで、群馬県の土地、人、出来事などを詠んでいます。(全44枚)
上毛かるた県競技大会が毎年2月に行われ、群馬県内の子供たちは冬休みなどに練習して覚ます。(お正月のかるた取りにも使われます。)
子供時代を群馬県で過ごした人は、かるたの読み札をほぼ暗記しています。
私も子供のころ覚え、今でもほとんど暗記しています。
「つる舞う形の群馬県」は群馬県の形を詠んだもので、羽を広げて優雅に舞う鶴の形に似ています。(日本地図を参照)
上毛三山(赤城・榛名・妙義)、草津・伊香保・四万などの名湯、新島襄・内村鑑三・関孝和・新田義貞などの郷土の偉人が詠まれています。


上の写真は利根川に架かる「上毛大橋」から見た赤城山で、広いすそ野が雄大です。
昨日(25日)撮ったもので、数日前に降った雪が残っています。
後ろに雪雲が広がっていますが、赤城山は北国の雪と関東平野を隔てる山で、新潟が大雪の時も南は快晴です。
川端康成著の「雪国」、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」の表現がぴったりです。
国境とは群馬県と新潟県の県境で、昔は上野国(群馬県)と越後国(新潟県)と呼んでいました。
「上毛」については「1262、早朝3時から並ぶ」を参照

利根川はかるたで「利根は坂東一の川」と詠まれています。
*坂東:関東地方の古称で、利根川は「坂東太郎」と呼ばれています。
太郎は長男のことで日本一の意味があり、二男は筑後川の筑紫二郎です。