ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1414、31年ぶり

2012年01月29日 | Weblog
2011年の日本の貿易収支が31年ぶりに赤字となりました。
東日本大震災や歴史的な円高で、自動車などの輸出が落ち込み、輸出額は前年よりも2.7%減って65兆5,547億円でした。
一方、福島第1原発の事故を受け、火力発電用の燃料の輸入が大幅に増えたことなどから、輸入額は12%増加し68兆0,474億円でした。
輸出から輸入を差し引いた貿易収支はマイナス2兆4,927億円で、1980年の第二次オイルショック以来、31年ぶりの貿易赤字となりました。

原発事故によって日本の原子力発電は事実上稼働不可能になりました。
太陽光や風力などの自然エネルギーはまだまだ実験段階で、原子力発電に代わる電力量を賄うことはできません。
かといって、電力消費量が減るわけではありません。
去年のように計画停電や節電意識によって電力消費を量を多少減らすことはできますが、長続きしないでしょう。
そうなると、火力発電に依存するしかありません。
当分円高傾向は続き、火力発電用の燃料の輸入は増え、日本の貿易赤字は続くことになります。
世界をリードしてきた製造業も海外移転などによって、国内の体力は低下しています。
さらに中国や韓国などの製造業は成長著しく、日本の競争力は低下しています。
戦後から高度成長期を通じて日本は製造業の力と輸出に主眼を置いた貿易立国として成長してきましたが、日本の輸出大国時代は終りを告げることになります。
日本の新たな方向性が問われることになります。
上の写真はANNニュースより。(暗雲が立ち込めています)