ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

684、支持率急落中

2010年01月22日 | Weblog
アメリカのオバマ大統領が20日、就任1年目を迎えました。
「変革・チェンジ」をスローガンに掲げ、黒人初の大統領として大きな期待を受けて誕生しました。
しかし、200万人が集まった就任式当時の熱気は冷め失望感が漂い始めています。
経済の低迷、高い失業率、泥沼化するアフガン問題、難航する医療保険改革など「チェンジ」が見えてきません。
就任直後は68%に達していた支持率は12月上旬には47%に下落しました。
就任1年で21ポイントの下降は過去半世紀で最大です。
エドワード・ケネディー前上院議員(民主党)の死去に伴うマサチューセッツ州の上院議員補欠選が19日行われましたが、自ら応援に駆けつけた民主党の候補が敗れ、オバマ大統領の神通力も失われつつあります。
マサチューセッツ州は伝統的に民主党の基盤が強く長年2議席を独占してきました。
当初は民主党の圧勝と思われていましたが逆転で敗れ、共和党が31年ぶりに議席を獲得しました。
今年は中間選挙の年で、上院の3分の1、下院の全議席が改選されますが、ここで敗れるようなことがあれば議会運営は苦しいものになるでしょう。
一時的なブームで大統領になり、その後の政策で支持率を失うのはカーター元大統領と共通するものがあります。

一方、日本の鳩山首相の支持率も急落しています。
こちらも「政権交代」をスローガンに昨年の総選挙で圧勝し、大きな期待を受け高い支持率でスタートしました。
しかし、政治と金の問題、迷走する米軍普天間飛行場移設問題、依然続く景気の低迷と失業など難問山積みで支持率は急落し、こちらも「変化」が見えません。
両首脳にとって2010年は正念場の年になるでしょう。