AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

ブランディングの維持と持続力 Think Different の場合(4)

2015-06-26 00:41:13 | ブランディー質で割ったらブランデイング







1997年9月23日、Apple社内にて。スティーブ・ジョブズが”Think Different”について社員に語っています。

おはようございます。私たちはこの広告を完成させるため、朝の3時まで起きていました。これからこの広告をみなさんにお見せして感想を伺いたいと思います。

さて、私が戻ってから2か月強になりますが私たちは本当に一生懸命努力しました。私たちがこれからしようとしていることは、おおげさなことではありません。
むしろ基本に立ち返ろうとしています。すばらしい製品、すばらしいマーケティングとすばらしい流通という、基本に還ろうとしているのです。

Apple社にはもちろんすばらしさがありますが、ある点においては基本に忠実かどうか、ということからかけ離れているように思えます。

そこで私たちは、製品ラインから着手しました。この数年間どんどん大きくなるプロダクトロードマップを見てみて下さい、意味のない製品をたくさん販売しています。製品があまりにも多く、フォーカスしていません。実際、私たちはプロダクトロードマップのうち70パーセントの製品を削除しました。

私はその後数週間も、この価値のない製品ラインのことがよくわかりませんでした。このモデルは一体何なのか、一体これはどういった製品なのかと考えざるを得なかったのです。

私は顧客と話し始めたのですが、彼らも同じく理解できませんでした。

これから製品ラインがはるかにシンプルに、そしてより良くなることをお目にかけます。また、驚くべき見事な新製品も準備しています。私たちは30パーセントの素晴らしいプロダクトにフォーカスし続け、新しい製品をいくつか追加しました。これらは私たちを、まったく新しい方向へ導いてくれるでしょう。

これらの新製品について、とてつもなく、わくわくしています。私たちが作るべき製品について発想が今までとまったく違うと私は思います。

エンジニアリングチームは信じられないほど刺激的です。私がちょうどプロジェクトがキャンセルになり彼らと一緒にミーティングからでてきた時、彼らは地面から1メートルほど浮くほど興奮していました。私たちがいったいどこへ向かっているかを彼らはついに理解し、この戦略にとても奮い立っていたのです。

同時に私達、そして私は考えました。流通の変化についていけていないように思うのです。(続く。)



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