AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

諺の共通表現(7)

2017-06-29 20:49:15 | アイディアのIdentity


アドフェストでもタイをはじめ多くの広告の質が上がり、バブルが弾けた日本の広告表現は点になりつつあります。幾ら広告表現が優れていても商品が売れなければ意味がないというクライアントのマーケティング至上主義と言いますか、、広告が実売と直結してしまいました。ですので
サントリーを筆頭に昔から喜怒哀楽で描きやすいアルコール類にJR東海のドル箱路線「そうだ京都 行こう」などは既に広告業特にコピーライター、アートディレクター、CMプランナーにとっては副作用のないトランキライザー(精神安定剤)と言えましょう。
但し 点になってしまった広告ですが、今年もカンヌライオンにグランプリを含めて二十数本も受賞しています。一時期はファイナルも取れなかった頃と比べると、一般消費者が知らないところで多くの賞を受賞しているのです。日本で中流階級がなくなり、富裕層と貧困層 要は欧米共に同じような現象です。広告表現の質も分断されているように思われます。
「Resuscitation」
日本の諺ですと起死回生と訳されるのでしょうか、、、。












移植医療の啓発を行うグリーンリボンキャンペーン事務局が、壊れてしまったおもちゃにドナーとなるおもちゃを“移植”して救う「Second Life Toys~おもちゃの移植手術~」
プロジェクトはおもちゃの“移植手術”を通じて、親子で臓器移植について考える機会をもつきっかけを、との目的で始まりました。





ドナーの広告はAC (公共広告機構)でも作られましたが、やはり夏目雅子さんの説得力には敵いません。
啓蒙とは子供の頃から培うものかもしれません。犬や猫他 ペットを飼い その死をも経験する。このおもちゃのドナーも、子供の頃から育んでいくものなのでしょう。
衰退していく日本経済を支えてきた大企業はどうなっていくのでしょうか?
次の世代へ繋ぐ「Resuscitation」をどう作っていくのか?広告業界の課題でもあります。


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