AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

種も仕掛けもある広告効果(7)

2014-10-29 01:15:57 | CGMの感染力



現場時代 NYでのロケも多かったです。まだ危ない頃のNYでした。コーディネーターが「信号が赤でも渡ってください!」赤ですとダウンタウンでも結構スピードを出して、車が行き交うのです。「赤で渡る?危ないだろう?」コーディネーター曰く、赤で渡らないとお上りさんだと思われて、アメリカ人でも狙われるとの事でした。安全な街になったところで911が起こったんですね。
それくらいダウンタウンは危なかった、、。
信号を待つ時間、これが結構イラつきますね。だから渡ってしまう。それで人身事故も多くなるのです。「赤信号を躍らせてみたら 」このアイディアは目から鱗でした!
ただ突っ立っていた人型のアイコンがいきなり踊り出したらきっとみんな釘付けになるはず。その発想もすごいのですが、さらにこの試みの面白いところは、単にプログラムでダンスをさせているのではなく、実際にダンスしている人をキャプチャして出力しています。これがかなり滑らかでリアルなのです。設置された巨大なボックスの中のブースで踊ると…さて、その結果として信号無視は減ったのか。なんと81%も多くの人が赤信号をちゃんと待つようになったということです。
ここまで大掛かりな仕掛けは難しいとしても、待ち時間をただ退屈で苦痛を感じる時間ではなく、楽しませるという発想でアイディアを巡らせるといろいろなことができそうです。
意外性の驚きは、そのものの既成概念からのイメージ落差があればあるほど、その斬新さは更なる拡散を生むのでしょう。


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