AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

クラウドソーシングの善意(4)

2016-12-10 21:09:54 | メディアの一向一揆







以前 海岸沿いに居を構えていた頃、鵠沼海岸の香房(私感ですがここの珈琲は藤沢で一番美味い珈琲です。)そこでジョージ・ルーカス監督を輩出したサザンカリフォルニア大学に留学している女子に出逢いました。卒業制作で短編映画を作っているとのことでした。
彼女から聞いたのは、まずは予告編を作り、それを大学近くのカフェやレストラン、他ショッピングセンターなどから出資して貰うっているとの事。そしてエンドタイトルに「Special Thank出資者To と出資者の名前を入れるのです。アメリカのショービジネスは映画にしてもブロードウエイ ミュージカルにしてもパトロンを求め、パトロン達はその高配当を得るシステムです。日本の芸術系大学は未だ未だ自主制作で卒業作品を作るのです。サザンカリフォルニア大学教授の出版記念講演を聞きましたが、こういったプロデユース的な事、出資者を如何に集めて良い作品を世に出し、出資者に高配当を得て貰うのか。そんな講義もあります。「この世界の片隅に」はクラウドファンディング未だかってない3900万以上の金額を集めました。そして今度は世界で上映 監督を世界へ行かせるプロジェクトも2000万以上の出資者を集めております。
多くの映画は「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「妖怪ウオッチャー」等 子供向けTVアニメの映画化で収益を上げているのです。大学の同期でCG開発も共にやった東映アニメーションの企画本部長清水氏も世界に通用するスクールを立ち上げます。アニメーターを多角的に要請しないと、単なる駒になってしまうからでしょう。その悪い例がジブリでした。宮崎駿 高畑勲 巨匠達の頭にあってアニメーターを育ていなかったのです。
テレビアニメはジリ貧で唯一そこから生まれるグッズやアプリが収入源です。ですので映画を作るには莫大な資金を集めるには?プロデユーサー、ディレクター達は凌ぎを削るのです。巨匠監督であれば多くの企業が支援しますが、そうでなければ誰も支援 出資してくれません。そこに出てきた新しい手法がクラウドファンディングなのです。





クラウドファンディングで思い出すのは「ライク・サムワン・イン・ラブ」(Like Someone in Love)は2012年9月15日日本公開の日本・フランス共同製作映画。監督はイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督です。
第65回カンヌ国際映画祭コンペテイション部門正式招待作品[で、第22回日本映画プロフェッショナル大賞 大賞ベスト10 第5位を受賞しています。(wikipediaから引用させて頂きました。)
84歳の元大学教授と、デートクラブで働く女子大生、女子大生の恋人である青年の3人を中心に愛を描いた作品でした。製作費2億円のうち500万円を、インターネット上で資金調達を行う仕組みであるクラウドファンディングのMotionGalleryで一般から投資を募り、215人から536万4,501円を得ておりました。5万円以上を寄付した購入者は特典として撮影現場に招待され、エキストラとして出演する事が出来ました。
日本映画や演劇界、音楽会でも徐々に浸透してきています。問題はその質です。巨匠や著名な漫画家の映画化であれば出資者は多いでしょうが、如何に実績を積めるかでしょう。1億 2億は当たり前にかかるのですから。

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