AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

洗練と悪辣(3)

2014-06-12 21:38:22 | 今そこにあるメディアのリスク



グリーンピースの活動は、横断幕を掲げて違法に建物によじのぼったり、活動家が自らを鎖で木に縛り付けて、森林伐採を違法に妨害するなど、ある意味で、「目立ってなんぼ」とでもいうべき、あたかも自然保護の分野でのイベント業・広告代理店とでも言うべき戦略を採用してきたわけです。グリーンピースが活動拠点とする欧米では、公害問題が事実上ほとんど解決したため、地域に密着した環境問題は少なく、結果として地球温暖化、捕鯨反対などのロビー活動が環境組織の主要活動となるのです。またこのためにボランティアの無償労働さえあれば十分な小規模な福祉関係の組織と違い、相当量の活動資金が組織の運営に必要となります。このため活動資金を一般市民の募金に頼っている事情からマスコミの注目を集める活動によって存在をアピールして組織の運営を維持せざるを得ないという事情です。




グリーンピースよりも過激なのが、シーシェパードです。彼等はFBIからも「テロ集団」とみなされています。捕鯨で一悶着したら今度はサメです。







毒々しい表現です。如何にも、ワトソン船長の腹黒さを表しているようです。
捕鯨にしても、サメにしても数百年間培われた食文化を無視し、土足で入り込んでくるのが、おおよそ白人至上主義です。彼等は自分達が一番だと思っているのでしょうね。既にそう言う世界経済ではないのですが、、、、。寄付金目当てに派手なアピールをさせられるのもうんざりです。
WWFの表現とシーシェパードの表現を比較しますと、「洗練」の反語は「野暮」かと思いますが、このポスターを見ているだけで「辛辣」よりも毒々しい「悪意」を感じざるを得ませんので、「悪辣」としたわけです。


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