AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

消費価値を忘れた機能価値の先(6)

2009-04-29 23:49:42 | 世界標準の消費価値
ゴマスリ行進曲 ハナ肇とクレイジーキャッツ

広告にしても、消費者に向けて広告しているのか、クライアントに向けて胡麻を摩っているのか、判らないCMも多い。クライアントに媚を売って商品が売れる訳がない。広告代理店の担当者も判っている。演出家もプロデユーサーも判っている。ただ「これでは売れませんよ。」とは言えない。言えば担当者替え、悪くすると他の代理店に持ってかれる。「皆、路頭に迷う。」だから裸の王様に誰も物を言わない。今、メディア効果を熟知した多くのクライアントがCM出稿を減らし、「CMをやることが会社のブランディングを高めるのだ。」とメディアを理解していない次のクライアント達がわけのわからないCMをまた発信する。チビクロサンボ「虎のバター」の様に堂々巡りをはじめる。残るのは膨大な媒体費だけであろう。そんな事に興じている間にも世界の消費価値からどんどん置き去りにされていく。クライアントも広告代理店も。マスメディアのマインドコントロールにはもう誰も乗らなくなったのだから。

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