AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

クラウドソーシングの善意(1)

2016-12-07 12:48:47 | メディアの一向一揆







今日「この世界の片隅に」を辻堂テラスモールCINEMA 109で観させていただきました。
一言では語れる作品ではありません。今村昌平監督の「黒い雨」でも「はだしのゲン」野坂さんの「火垂るの墓」とも違うのです。エンドロールは職業柄 全て観ますが、多くの人は通常 エンドロールは観ずにそそくさとシートを後にしますが、皆様 エンドロールの後 灯りがついても皆様席を立とうとしません。コンサートであれば「ブラボー」と叫んでいたでしょう。

凡そがぶん投げ作業をし、中間搾取だらけの香港の裏通り キャットストリートの阿片窟の様なクラウドソーシングのブラック感の中で、クラウドファンドでも最高額を記録しました。







68の少ない上映館にも拘らず、6位というランキングです。今話題の「君の名は」は296館です。宮崎駿先生であれば、どこからでも制作費は得られます。それだけの収益があげられるからです。しかし、この制作チームが求めたのは一般の方からの支援でした。クラウドファンディングで、おおよそ3912万円もの支援を得たのです。能年玲奈改め「のん」さんの主人公「すず」を声で演じています。「第38回ヨコハマ映画祭」では、『湯を沸かすほどの熱い愛』『ディストラクション・ベイビーズ』『シン・ゴジラ』など、今年公開の錚々たる映画をおさえ、日本映画ベストテン第1位と作品賞をW受賞、のんさんも「作品世界を決定づけた声音の魅力を称えて」審査員特別賞を受賞し、今ではランキング4位と鳴っております。
興行収益を東宝や東映 松竹の全国上映館での収益を求めてきた映画を製作するより、興行収益を得る方向の映画製作者達にとっては「考えられない」ことだったでしょう。


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