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コロナ共存の広告表現の近未来観

「ブランディングの3i」からみえてくる「この世界の片隅に」(1)

2017-01-23 17:24:28 | 世界標準の消費価値



SNSの口コミから拡散されて当初60数館だけの興行だった「この世界の片隅に」
従来の映画をヒットさせる仕組みは、映画会社の興行収益(東映にしても東宝、松竹全国に多くの系列を持つ)それを仕掛ける為の映像事業に卓越した企業(電通、博報堂、ADK)が絡み、海外興行も踏まえた戦略を組みます。成功例としては「千と千鈴の神隠し」でしょう。
同じように世界的にヒットしているのが「君の名は」です。東宝、 アミューズ 、KADOKWAと 大手がずらっと並んでおります。「ヒットして当然の陣営」でしょう。それでもコケるのもありますから、君の名の質も非常に高いということです。

基本的に映画興行のタイムラインは、どっと話題になり徐々に観客数も減り、上映館も減っていく流れです。あのジョージルーカスが生んだ名作「STAR WARS」は凄い観客動員数でしたが、この動員数は何度も観客が映画館に足を運んだからです。「この世界の片隅に」にも何度も観たい、すずさんに会いたい。そう思い足を運ぶ方々も多いと聞きます。私も二度劇場に通いましたが、また行きたいと思ってしまうのです。今までの映画製作から興行収益までの仕組みをひっくり返してしまったのです。こうの史代さんの漫画を片渕須直監督がジリ貧で手弁当ではじめたものです。6年がかりの構想には頭が下がります。
そして、クラウドファウンディングで多くの方々の支援で1日で凡そ3900万以上の支援金を受けました。
「ブランド・インテグリティ」をはじめてお聞きになる方も多いと思います。
「コトラーのマーケッティング3.0」でも述べられております。



「ブランド」「ポジショニング」「差別化」の三角形のバランスが重要だと言われています。
「この世界の片隅に」もこのブランディングの3iにぴったし当てはまることに気づきました。


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