ストラディヴァリを科学する-前編-
ストラディヴァリを科学する-後編-
山田先生からサンライズに関する経緯を聞いた。「ある日 龍角散様から社に来て欲しいといわれ、お伺いすると、このサンライズとガルネリをお使い下さい。」との事だったそうだ。この時は体が震えたとも言っていた。龍角散の藤井社長も龍角散室内管弦楽団では自らソリストを担当していた。誰がこのステラトバリウス の名器に相応しいのか?白羽の矢が立ったのが山田先生だった。このディレクションもさせて頂いたが、何が良いか?で選んだのが、バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ シャコンヌだ。
Itzhak perlman - Chaconne_Partita No 2 for Violin - Bach
こう言った場面で、途中で挫折した音楽の道が開ける。楽譜を用意し、読み込みそして本番録音を迎えた。凄い音であったし、その彫刻も見事なものであった。今サンライズはバブル崩壊とともに、海外に流出してしまった。もう聞く機会もないし、一流の名器は一流の演奏家を選ぶ。千住真理子さんの「デユランティ」も演奏家を選んだのだろう。
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