AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

蓋棺事定

2014-11-07 18:27:29 | 言の葉の輪転機
ウエッブ電通報で内田さんが、「電通を創った男たちーコピーライターをいちばんたくさん送りだした人近藤 朔」を連載しておりました。近藤さんが局長で丁度TCC会長の時に、数打ちゃ当たると出したのが、何故か?電波部門初代新人賞を受賞しました。近藤さんは、何時もグレーのスーツを着て、静かにお話になる方でした。CDとかSCDとか局長になりますと、その方が作ってきた作品というものは、よく知らないものです。自分の作品を自慢する方は、悪いですが「大したことはありません。」だから当時誰も自慢はしなかったですね。
だから若い頃の自分にとっては、よく解らない方々でした。今回の内田さんの連載で初めてキッコーマンを担当なさっていた事を知りました。キッコーマンはずーっと土屋耕一さんだと思っておった次第で、近藤さん!失礼致しましたです。CR現場時代、受賞が芳しくない年がありました。その時は4局の局長からクリエーティブ局全員が招集されて喝を入れられたのですが、その時の近藤局長の話を今も覚えております。
「広告マンをクリエーターと言ったりするが、クリエーターとは創造者 キリストのことであり、最近では創造者と呼べる仕事をしているだろうか?、、。」こんなお話でしたが、今ではクリエーターと使われているし、自分で言うのもいるでしょうが、、、。近藤さんがおっしゃった通り、広告に従事する者は、何時も創造者であり続けなくてはいけない。まだ1CR局長の頃だったと思います。キッコーマンの「フライパンにもキッコーマン」「ウェルカム ピーマン」ともに日本の食卓が欧米化していく中で生まれたタグラインであり、今では世界中の食卓に醤油(ソイソース)は欠かせない物です。






Volks Wagenが用意周到に表現していたのが、以前ご紹介した1969年7月21日アポロ11号の月面着陸 の成功を祝しての広告でした。



「It’s ugly,but it gets you there」
「不細工もんですが、連れてってくれますよね。」
この時に近藤さんが月星靴で「月にも星にも月星靴」のキャッチを書いてらっしゃいました。
言葉だけで言えば、「近藤さんの方が洒落ている。」諸先輩が求め続けていた「創造者」のバトンは、今はどこまで繋がれているだろうか?お亡くなりになられて24年が経ってしまった。
「極め言葉」の著者 コピーライターの大先輩 岩永嘉弘さん風に言えば、近藤さんが生み出した極め言葉は、サラッと洒脱に商品を言い得ている。何時まで書けるか解らないが、、。近藤さんをはじめとする諸先輩方のお陰で今の自分があり、自分も極め言葉を探す旅の途中です。どこまで極められるか、、、。

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