サンディエゴ在学中 教授が和歌の意味を教えて欲しいと言われた事があった。
「春すぎて 夏来(き)にけらし 白妙(しろたへ)の
衣(ころも)ほすてふ 天(あま)の香具山(かぐやま)」
持統天皇の句である。これを英文にすると
Summer breaking in to push spring out:
Kaguyama white in veils of heavenly maidens
Hung out in vernal colors before it gets too hot.
<!-- 牛乳石鹸 -->
暗喩 英語では、metaphor(メタファ)と言うが、和歌にしても俳句にしてもこの短い規則の中で韻を踏み、季語までもある。島国 ガラパゴス日本が編むクレール語ほど洗練されたものはなく、外国人にとって非常に難解である事も確かな事だ。鎖国していた事で培われたものとも言える。
小泉八雲やゴッホが魅了された事も理解できる。
日本の「阿吽」の呼吸も、直接的に「私は貴方を愛している。」朝から晩まで言ってないと通じない。昭和のCM文化は当にクレールCMだったかも知れない。
語間を読むパースペクティブのあるタグラインも随分と減ってしまった。
若い人達とのコミュニケーションをとるのにも苦労する事も多くなった。
外国人の様に直接語でしか彼等は大凡がわからない。但し今でも質の高い広告表現を目指す方々や精神性の高い方々は、既にクレール語族かも知れない。
大凡のミレミアム世代は寛容ではない。
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