AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

ガイドブックの「押しの思考」vs「引きの思考」(4)

2015-11-18 14:34:29 | アイディアのIdentity
198X 金鳥どんと


映画『体脂肪計タニタの社員食堂』予告編



例えば先日アップ致しました「どんとぽちい!」金鳥の「どんと」のCMは、商品を超えて寒い=どんとぽちい!という一つの言葉のアイコンとして話題になりました。1984年ですから今からおよそ30年前のCMです。関西電通 堀井組の名作CMです。このCMが「選択構造(チョイス アーキテクチャー)」
と言いますと?選択構造から生まれた表現ではありません。CM枠をはみ出してその時代の世相として話題となり人々が口ずさんだ言葉ではありますが、新たな商品を生み出したわけではありませんでした。1944年に創業した「タニタ」は体脂肪計で大ヒットしましたが、その先に求める事がありました。健康サイクルを最適なバランスで回しながら、健康状態をはかり、そこから生活習慣を見直していくという、いわば「健康をはかる」会社から「健康をつくる」会社へのシフトです。
 「食事」はこの健康サイクルの入り口となる重要な要素であり、レシピ本のヒットをきっかけに誕生した丸の内タニタ食堂は今や全国展開です。映画になっていたとは知りませんでした。
マスメディアとソーシャルメディアの展開からバイラルでもなく、新しいフィールドを生み出したものはタニタのブランディングコンセプト「はかる」の先にあったんですね。目先の広告表現ではないと思い知らされました

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