AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

Think Different の思考(3)

2013-02-10 23:28:17 | ブランディー質で割ったらブランデイング






「人の琴線に触れるものを作りなさい。」この言葉はソニーの盛田昭夫氏の言葉である。生前 ステーブ ジョブズ氏が敬愛した人物でもある。
ウオークマンの世界的な大ヒット、トリニトロンテレビの質の高さとデザインで、世界は誰でもソニーと答えた。私が研究生で滞在したサンディエゴの大学でも、「お前の国にソニーのテレビはあるのか?」「ソニーは日本の商品だよ。」「そんなことはあり得ない!ソニーはアメリカ製品だ!」米国人にとって世界一の商品はアメリカだ!という愚かな発想である。そのくらい世界を制覇したのだが、MDの世界戦略 ELテレビからの一時撤退等、負の連鎖作用のようにドミノ式に失敗していった。もちろんプラズマ、液晶テレビの出遅れも致命的な失敗だが、ELテレビの誤算が一番 サムソンにその座を奪われた理由であろう。
もちろん、コモディティ製品ばかりでなく、プレミアム製品も開発していたがこれも日本のみならず、世界に受け入れられなかった。
バブル崩壊後、日本企業は株主の顔色をうかがい、社員達に目をむけてこなかった。
それはどの企業もそうであり、その貴重な人材と知力は海外に流出していく。
「琴線に触れるものを作りなさい。」この言葉も松下幸之助氏の言葉「松下電器は、人を作っている会社です。併せて電器も作っています」同様に経営者達に重くのしかかってくる。ジョブズ氏の残した「スティーブ・ジョブズならばどうするだろう」という問い同様に深く掘り下げて欲しいものだ。「リストラですむことではない。経営陣の退任で済むことでもない。」この問いかけは、企業のみならず、教育機関、すべての日本人に問われているのだと思う。Walkmanを聞くサルの様に「Made in Japan」は進化してきているのだろうか?