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咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

足尾から来た女・・・最終話

2014-01-29 15:56:00 | レビュー
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 前編を見て思わず面白い。
 久しぶりに魂を揺さぶられるドラマに出会った。

 と、思ったのは我が家だけではないであろう。

 主人公サチを演じた尾野真千子さんの体当たりの演技に感動。
 さらに実在の人物、田中正造を演じていた柄本明さん。
 役者だね

 顔中が真っ白な髭でおおわれている。
 偉大なる人物を好演した柄本さん、ロケ先で右目のまぶたを虫が刺したらしい。
 そのため、右目が少し赤みを帯びて腫れている。
 不幸中の幸いか、ご本人が降臨したかのような雰囲気。




(出典:NHK公式HP 抜粋)

 また、サチを雇用していた実在の福田英子を演じていた鈴木保奈美さん。
 士族の娘であり、気品を保ちながらも進歩的な生き方の女性をものの見事に演じていた。
 恋人である若き社会主義者、石川三四郎(北村有起哉)がサチに手を出す場面。
 ところ構わず、なりふり構わず怒りの感情を出している英子、その人物の雰囲気がよく出ていた。

 サチがある時、自らの神様と思える詩人石川啄木(渡辺大)に出会った。
 思わぬ恋に・・・。
 初めての心の高ぶり。
 これまで味わったことのない気持ち。
 それを、悲しいほどうまく表現していた尾野真千子さん。

 花火の帰り際に、サチが口ずさんだ「麦打唄」

 「踏まれながらに
  頭をあげてよ
  人の肩越す 麦の丈けよ


 薄幸の女性、芯の強い女性であるサチを象徴するように聞こえる。

 心を病んでいるのか、眼がうつろな貧乏のどん底にいる啄木。
 その実在の若き啄木とのほのかな愛。

 ところが、サチにあることが起きて、悲しみの中、啄木をやっと探し当てた。
 そのサチが見た啄木の実像。

 悲しい境遇の大きな波間に飲み込まれ、失意のうちに故郷へ向かったサチ。
 そこで、再び田中正造(柄本明)に出会って、生きる希望を授けられる。

 このドラマの底辺に流れている物悲しい「麦打唄」。
 それに併せるかのように、強い女性として生きようと決意する主人公サチ。

 人生の長い、遠い道を象徴するかのようなラストの長い一本道。
 サチが失意の内にも強さを見出して、生きようとするこのラストシーン。

 広大な湿原のロケ地は、渡良瀬遊水地(旧谷中村)であったとか。
 とてもいいロングカット、これが物語の最後を飾っていた。

 ところで、ドラマのロケ地の一つの北海道佐呂間。
 その地で思わぬエキストラの皆さんに遭遇したとの話が掲載されていた。

 とてもいい土曜ドラマをありがとう。
 我が家では、大いに印象づけられ感動した。(咲・夫)


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