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咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

映画「セキュリティチェック」(2024)

2024-12-25 20:37:10 | レビュー

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 ネットフリックスで今月半ばごろから新たに配信されている標記の映画。
 ちょっと面白そうなので見ることに・・・。
 映画の冒頭、怪しき人物が死の商人らしき人物とある危険な物質の取引をするが、取引後にその怪しき人物(シャドウで顔が見えない)は、死の商人と配下の男を暗殺し火を放って消えて行った。
 何、なに・・・。
 札束に仕掛けられた毒物で死の商人が即死するから、一瞬何が起こったのかと思ってしまった。
 
 これからどうなっていくのかと、思いを巡らせつつ見ていた。
 すると、仲の良い男女に赤ちゃんが出来たとの話で盛り上がるシーンへ。
 この二人の男女は、主人公とヒロインと後ほど判明。
 二人ともロサンゼルス空港の職員。

 男性の方はイーサン(タロン・エジャトン)、警察官を目指していたが土壇場で不合格になったものの運よくロサンゼルス空港職員になっていたらしい。
 赤ちゃんができることで、上を目指そうと相当に張り切っている。
 ある日、セキュリティチェックの担当を行うこととなった。
 
 ここから本筋の物語が動き始める。
 空港内の監視カメラ映像に侵入した(ハッキング)怪しき人物。
 監視カメラ映像を乗っ取られる怖さも垣間見られる。

 この日のセキュリティチェックの担当が、これまでの担当者からイーサンに変わったことで、イーサンの身辺を仲間に探らせて弱みを見出した。
 つまり、その弱みとはおなじ空港内で働く恋人(ソフィア・カーソン)と判明。
 恋人の命と引き換えにある旅行者と手荷物を黙って通過させるよう怪しき人物がイーサンへ指示をする。

 ここから、犯人側とイーサンやロス市警の刑事たちとの静かな攻防戦から、アクション編へと展開するサスペンスアクションドラマとなっていく。
 次はどうなるのか、空港内に怪しき動きの犯人側の仲間がいた。
 その男と対峙することとなるイーサン・・・。

 次々と展開も早くなって・・・。
 最後は・・・!!
 思わず面白かったとの感想が出てくる。
 主人公のタロン・エジャトン、どこかで見たことのある俳優さん、後ほど調べると「キングスマン」に出演していた。
 なるほど!!(夫)

[追 記]~あらすじ~
 アメリカ運輸保安局の職員イーサン(タロン・エジャトン(別名エガートン))は、謎の人物から脅迫を受ける。謎の人物の指示は危険物をセキュリティチェックで通過させて、クリスマスイブに飛び立つ航空機に載せろというものだった。イーサンは脅迫犯の計画を阻止しようとする。(シネマトゥデイ抜粋)


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ストレートに表現され

2024-12-10 20:28:05 | レビュー

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 『あなたと殿はいつからなの? 私が気づいていないとでも思っていた?

 いよいよ、最終回を迎える2024大河ドラマ「光る君へ」。
 千年の時を経て紡がれる源氏物語の原点。
 縦軸に流れる道長(柄本佑)とまひろ(吉高由里子)のほのぼのとした恋物語。
 横軸に流れる藤原一族と朝廷、それを取り巻く人間模様。
 
 戦国時代のような合戦シーンもほとんどなく、宮中を中心とした雅な平安時代が活写されているが、物語を巧みに展開させる大石静さんの脚本の素晴らしさで最後まで魅せられている。
 もちろん、その脚本をさらに色付けしてくれる俳優陣の演技力。
 きっと、最終回も目を皿のようにしながら見いることであろう。

 と、その最終回を楽しみにさせるような、どうしても視聴者に最終回をご覧あれと云わんばかりの脚本となっていた前回の展開。
 
 大宰府迄の旅に赴いたまひろ、その大宰府で経験したことのない人生最大の危機に遭遇し大きな悲しみにも出会った。
 焦燥しきって京の都に帰って来たまひろ。
 旅のお土産話をすることもできないくらいの心身の疲れ。

 太皇太后彰子(見上愛)の下へ参謁したまひろは、「旅の話を聞かせておくれ」と催促される。
 ところが、あまりの出来事を経験しており、とても言い出せないので柔らかくお断りをしていた。
 参謁を終えると道長の正室・倫子(黒木華)の下へ来るよう案内があって、その足でまひろは倫子の下へ参上した。
 
 倫子の昔話の折りにまひろは、驚愕するような倫子のストレートな表現を受けてしまった。
 「それで…あなたと殿はいつからなの? 私が気づいていないとでも思っていた?」。

 度肝を抜かれ、目を丸くしたまひろ!!
 そのシーンでエンディングとなった。
 
 現代社会であれば、女のバトル、修羅場を見ることとなるところ・・・。
 一方、千年も昔の時代背景、まさか修羅場にはならないと思うけど。
 男尊女卑の厳しい時代背景、一夫多妻は当たり前の貴族社会。
 
 ならば、如何様な解決策になるものか。
 正に脚本家の出番。
 その意味合いでも、是非にも見ておきたい最終回になってきた。

 この一年、なんだかんだと云って楽しませてもらった大河ドラマ「光る君へ」、とても素晴らしい物語になっていたと思う。
 
 来年の大河ドラマは、400年くらい前の江戸時代の華やかな物語のようである。
 これは、これで楽しみにしている。(夫)


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刀伊の入寇(といのにゅうこう)

2024-11-28 21:24:00 | レビュー

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 残すところ3回となった大河ドラマ「光る君へ」、来る12月1日(日)では平安時代最大の対外危機と呼ばれた「刀伊の入寇」が描かれるらしい。
 壱岐、対馬を侵略した極悪非道の異民族、海賊の如き輩で刀伊とも呼ばれたらしい。
 その後、博多湾へ攻め込み九州上陸を目指したとのこと。
 
 その頃、大宰府に大宰権帥(だざいのごんのそち)として赴任していた藤原道長(柄本佑)の兄の子、つまり甥の隆家(竜星涼)は、その刀伊と対峙することとなったようである。
 
 この時既に道長は出家をしており、その翌年の出来事らしい。
 「刀伊の入寇」は有名な話らしいけど、今回の大河ドラマにおいては、どのような取り上げ方がされるものかと思っていた。
 いつものパターンのナレーションだけで終わるのかとも思っていた。
 いくら平安時代の対外危機であっても、取りあえずは京から遠く離れた遠国の出来事、そのため詳細には描かれないであろうと・・・。

 すると、脚本家の大石氏は、さすがである、いつもながらこの「光る君へ」の描き方には、様々な趣向を凝らしながら巧みに描かれている。
 感動も交えながらのドラマ展開に誘われている。
 
 今回、その平安時代の大きな問題を描くのに主人公・まひろ(藤式部・吉高由里子)を道長と別れさせて旅に赴かせる趣向・・・。
 それも最後の旅は、大宰府だった。
 夫・藤原宣孝(佐々木蔵之介)の赴任地を見知っておきたいとの思いからであった。
 これにより、主人公が現地にいることから、「刀伊の入寇」を描くための物語の広がりも描かれるものと思われる。
 
 もっとも、予告編をちらりと見たのみであるから、どのようなストーリー展開になるものか分からないけど・・・。
 
 いずれにしても歴史に残る藤原隆家の活躍が、心地よく紡がれるものと思っている。
 ちょっと、楽しみに待っていたいものである。(夫)

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映画「CIA特殊ユニット スローアウェイズ」(2015)

2024-11-20 19:44:44 | レビュー

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 相変わらずネットフリックスにて映画を見ている。
 標記の題名の映画で、コメディータッチのB級映画の部類に入るものとか。
 まぁ、そのようなことはどうでもいいと思いつつ見ていた。
 
 ハッカーとして凄腕の男・ドリュー・レイノルズ(サム・ハンティントン)は、長年CIAから目をつけられていたらしい。
 ついに捕まってしまい、CIAに協力するか、刑務所で50年間暮らすかと迫られる。
 その任務は「軍事国家に雇われた謎の凄腕ハッカーによって盗まれた世界を破滅に導く機密情報のキーの奪還と、その計画阻止」とのこと。
 
 ドリュー・レイノルズを指揮するCIA捜査官は、ジェームズ・カーンが演ずる役柄だった。
 最初、画面に登場するもどこかで見たことのあるような、相当に老けており直ぐには分からなかった。
 物語が進むうちにジェームズ・カーンと分かってきた。
 実に懐かしいと思いつつ見ていた。

 ドリュー・レイノルズの相棒には、CIAの優秀な人材が用いられるも、彼は自分でユニット組むメンバーを探すことを許される。
 選んだ3人は、落ちこぼれの捜査官たちだったが、3人とも何かに秀でた面々であった。
 
 捜査に使う車は、運転手役の男が乗りこなすオンボロ車だったから、のっけから奇妙なものと思いつつ見ていた。
 機密情報のキーの行くへを巡って、様々な人物が登場するも、ドラマ展開するうちに徐々に分かってくる。
 殺人マシーンのようなロシアの女スパイ。
 
 クライマックスでは、ドリュー・レイノルズが好意を寄せているユニットの女性の捜査官とロシアの女スパイとの格闘シーンも織り込まれているが・・・。
 まぁ、B級映画だからこんなものかなと思いつつ見ていた。
 
 運転手と暴れ者の捜査官二人で敵方の軍隊を翻弄し、最後は敵方の将軍が戦車で応戦するものの、奇策をもってその戦車もろとも破壊する荒唐無稽なシーンもある。
 ドリュー・レイノルズが敵方のハッカーから、キーを奪うも高所から落下させて苦肉の策で世界を救うというエンディングも・・・。
 どこか滑稽なところもあるから、やはりコメディータッチなのだと思ってしまう。
 
 それでもほとんど知らない役者さんたちの奮戦ぶりを最後まで見入ってしまった。
 時間つぶしにはいいものであったが、続編が出来そうな雰囲気で終わりを迎えていた。
 ちなみに刑務所か、CIAに協力するかと云われたハッカーのドリュー・レイノルズが、正式にCIA捜査官となって、例の3人組とユニットを組むところで終わった。
 ちなみにドラマの終盤にオンボロ車は、破壊してしまっており新車が与えられていた。
 
 思わず笑ってしまった。(夫)

[追 記]~あらすじ~
 世界に悪名をとどろかす名うてのハッカーのドリュー・レイノルズは、長年目を付けられていたCIAにとうとう捕まる。CIAは自由と引き換えに、ある仕事をドリューに命令する。それは軍事国家に雇われた謎の凄腕ハッカーによって盗まれた世界を破滅に導く機密情報のキーの奪還と、その計画阻止だった。ドリューは自分で選んだメンバーでチームを編成することを条件にその仕事を引き受けるが…。
(ソニーピクチャーズ抜粋)


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完結が近い大河ドラマ「光る君へ」

2024-11-05 20:22:22 | レビュー

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 『おまえは…俺より先に死んではならぬ』
 『死ぬな』

 2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」、平安絵巻の雅な物語もいよいよ完結へ向かっている。
 残すところ5話か、6話と思われる。
 
 先週の「川辺の誓い」(第42回)では、三条天皇(木村達成)が道長(柄本佑)の力を削ごうと懸命になる。
 三条天皇は、道長の娘・妍子(倉沢杏菜)を東宮とし、東宮妃・すけ子(朝倉あき)を皇后にすると道長に告げた。
 これに対し道長は自らの力の大きさを見せつけるため、ある図りごとをめぐらす。

 その後、道長は体調不良となり寝込んでしまう。
 病状も少し落ち着いたころ、宇治の別荘に滞在していた。
 すると百舌彦(本多力)が気を利かせて、密かに藤式部(吉高由里子)に面会し道長の病状を報告し別荘へ案内をする。

 川面の心地よい風を受けながら目を閉じている道長の下へ、藤式部が赴いて側近くに座していると道長がゆっくりと目を開ける。
 すると、眼前に藤式部が座しており一瞬驚く仕草をする。
 
 二人が会話を交わす中で、藤式部が二人だけで川辺を歩きたいと申し出る。
 杖を頼りに歩く道長と藤式部は川辺にて、心地よい風を受けながら語り合う。

 病に苦しむ道長のことを思い、藤式部は源氏物語も書き終えたからそろそろ自分も逝ってもいい、共に逝っても良いと云うようなことを言い出す。

 すると、道長は冒頭の言葉を発する。

 『おまえは…俺より先に死んではならぬ』
 『死ぬな』

 これに対して藤式部は・・・。
 『ならば道長様も生きてくださいませ』
 『道長様が生きておられれば私も生きられます』
 
 と、返す。
 愛する藤式部の心根を汲み取った道長、元気を取り戻すのではないだろうか。
 この川辺における二人の愛情深いやり取り、美しい風景の中でのシーン。
 視聴者の心を捉えるものだった。

 返りみるに我が家では、認知症を患い要介護4となっている妻には、当方より先に死んではならぬとは言えない。
 当方が先に逝くわけにはいかない、先に逝くと残された妻のことが気がかりである。

 ドラマを見ながら、ふ~っとそのようなことが脳裏をかすめた。(夫)



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朝ドラ「ばけばけ」主人公決まる

2024-11-01 20:48:20 | レビュー

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 『外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語です』(NHK公式HP抜粋)

 来秋のNHK連続テレビ小説は、松江が舞台となる上記の物語「ばけばけ」に決まっている。
 その報道があってから、当地では主人公小泉セツがモデルの松野トキを演じる女優さんは誰であろうと、あの人かな、この人かなと興味津々であった。
 大河ドラマ「光る君へ」に出演している黒木華さんが演じてくれるとお似合いかな・・・と、勝手に想像していたものである。
 
 そして、待ちに待ったその時が来た。
 一昨日のこと、主人公・松野トキを演じるのは、2892人のオーディション応募の中から「高石あかり」さんに決定したとの報道があった。
 その女優さん、当方は全く知らない方だった。
 
 その方の映像が流れていた。
 第一印象は、う~んどうであろうか。
 ただ今、放送中の「おむすび」の主人公を演じている橋本環奈さん、あの目の下のくまが気になっておりそこに目が行ってしまうから・・・困っている。
 
 すると、ばけばけの主人公を演じる高石あかりさんも同じようにくまが見える。
 ちょっと、そこのところに引っかかってしまった。
 まぁ、小泉セツがモデルの松野トキを演じるには、これ以上ないキャストとの触れ込みなもので、来秋の放送開始を期待するばかりである。
 
 当地の放送局では一昨日から大きく取り上げており、昨夕はご本人のインタビューが流れていた。
 さらにディレクターの高石あかりさんへの期待感も取り上げられていた。
 
 当地市役所では、市長をはじめ関係者の歓迎の報道も、このドラマへの協力と期待感が全面に出ている。
 1年後、当地が大いに盛り上がっていることであろう。
 あとは、小泉八雲の役は誰かな?
 と、当地では期待しながら待っている!!

 放送を楽しみに待ちたいものである。(夫)



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映画「ジャスティス」(2024)

2024-10-30 11:59:30 | レビュー

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 先日、ちょっとゆっくりできる時間があって、ネットフリックスで映画を堪能。
 ポーランド製作のクライムサスペンス映画だった。
 
 ある銀行が三人組に襲われた。
 警備員、女性行員などが残虐に殺害されていた。
 某大臣は、事件を早々に解決するよう検事に命ずる。
 捜査に関して、元秘密警察の刑事で今は国家体制が替り失職している元刑事に若い女性刑事をつけて短期間で解決するよう厳命されていた。
 
 年齢を重ねた元刑事は、汚い手を使うけど敏腕でやり手の男だった。
 検事は若い女性刑事に対して、元刑事が暴走しないようその捜査状況を監視させる役目も負わされていた。
 
 ポーランド映画のため、役者陣の名前も分からない、初めて見るような役者陣であるが、結構面白そうなので最後まで見入ってしまった。
 115分とほぼ2時間の映画。

 元刑事と若い女性刑事のコンビで、銀行強盗の現場に向かった。
 いなくなった警備員が、女性行員たちを殺害しお金を強奪したようなトリックが仕組まれていたが、元刑事が推理を働かせながらいなくなった警備員の死体を発見する。
 
 銀行強盗のあった防犯カメラ映像が消えている。
 つまり、犯人の映像が録画されていたのであると元刑事は推測。
 犯行現場を細密に捜査すると犯人は数人と考える。
 
 タイムリミットまでに地道に捜査するうちに犯人たちが、映画の観客には分かってくるし掛けのドラマ展開。
 その後、捜査側と犯人側と、双方からドラマが展開する。
 
 元刑事の捜査が進展するとともに主犯格の男と思しき者がおぼろげに判明する。
 そして、元刑事はその男をとことん調べ上げる、時には秘密警察時代のような謀略的な手を使いながら・・・。
 俗に云う汚い手も使う。
 
 そして、主犯格の男には、昔から仲の良かった2人の男がいることも判明。
 いささか、暗い人間模様も展開。
 主犯格の男には、どうしてもお金が必要な重大な案件があった。
 それはとても悲しい話でもある。
 思わず、犯人に同情しそうにもなるけど。

 ドラマの後半、次々と犯人側、刑事側で大きく物語が動き出す。
 最後の結末は・・・。
 何とも、云い難いこととなった。
 
 心理的に暗いシーンもある。
 めったに見ることもないポーランド映画であるけど、実際にあった銀行強盗事件をベースに作られた映画だったらしい。
 
 そのためか、アメリカ映画のような派手さはないけど、ついつい引き込まれ最後まで見入ってしまった。(夫)


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直秀の再来・・・?

2024-10-22 20:17:50 | レビュー

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 毎週楽しみに見入っている大河ドラマ「光る君へ」、先日は一条天皇(塩野瑛久)崩御と三条天皇(木村達成)誕生。
 さらに道長(柄本佑)が自分の目の黒いうちに自らの孫となる敦成親王(濱田碧生)を東宮とし、さらに次の天皇へするための画策を次々と放つ展開だった。
 
 藤原一族の摂関政治と云われたこの時代、道長は最高権力者に上り詰め自らの血のつながりで天皇家に脈々と継いでいくことを欲するらしい。
 左大臣の地位を得た日から、良きにつけ、悪しきにつけ最高権力者としての振る舞いをする道長・・・。
 
 それらを紡いでいく源氏物語の機微、一千年も昔の話であるけどいつの世にあっても古今東西の最高権力者のものの考え方はあまり変わらないもののように思える。
 そのようなところも垣間見られるから、自然と物語の中へ誘われるのであろう。

 ところで、先般のドラマ展開における終盤のこと、双寿丸(伊藤健太郎)という若武者が本格的に登場していた。
 このドラマの始まったころ、散楽の一員でありながら、裏の顔が盗賊であった直秀(毎熊克哉)が、まひろ(吉高由里子)や道長の若い時に関わっていた。
 架空の人物として描かれていながら、なぜか盗賊でありながら魅かれる人物でもあった。
 悲惨な最期を遂げており、いささか残念と思っていた。
 視聴者からは、再登場のリクエストもあったらしい。

 すると、今回はまひろの娘・賢子(南沙良)の危難を救う直秀の如きの双寿丸が登場していた。
 今回は散楽の一員でも、盗賊でもないれっきとした武者、若武者という設定のキャラクターとして描かれている。
 その双寿丸なる人物も架空の人物とのこと。

 しかも、まひろの若い頃の直秀の如く、娘の賢子と関わる設定のようで・・・。
 まひろ(紫式部・藤式部)と道長、道長と摂関政治の動きの中で、賢子と双寿丸の関係性が如何様に描かれるものか・・・。
 
 ある意味、興味津々ともなりそうなこと、これはこれで年末まで面白く見いることができるかも知れない。
 そのようなことも思わせる第40回「君を置きて」の展開であった。(夫)

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NHK100カメ・・・

2024-09-13 20:55:05 | レビュー

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 「100カメは、気になる場所に100台の固定カメラを設置して人々の生態を観察するドキュメンタリー。カメラを意識しない姿・会話の記録から、思わぬ実像が見えてくる」

 オードリーの二人が進行する当該番組、毎月1回程度の放送とのこと。
 100台の固定カメラが捉える何ともユニークなシーンも多い、本音が飛び交うからさらに魅力的な番組でもある。
 以前から、とても面白い番組なものでちょこちょこと見てきたけど、昨夜は大河ドラマ「光る君へ」の舞台裏が記録されており、とても興味深く見入ることができた。

 視聴者などには、見ることはできない舞台裏。
 先週放送の「目覚め」の中における曲水の宴を任された若手演出家の奮闘。
 先輩や後輩の集まっている中における会議。
 先輩の助言にタジタジすることもある中、最後は素敵なシーンを作り上げていた。

 一つのシーンを撮るため、各持ち場のスタッフの奮闘ぶり、餅は餅屋のスタッフ陣。
 何もないスタジオに次々と雅な平安の世界が、忠実に再現される様子を見るだけでも満足であった。
 あるいは、衣装一つにしても大変なこと、何と十二単は10㌔もあるとか。
 着ている女優さんもその重さに大変な苦労が垣間見られる。

 まひろ役の吉高由里子さんが書をしたためるシーン、書道指導の先生もべた褒めの筆遣いの素晴らしさが活写される。
 元々左利きであったものを、訓練して右利きに直しての筆遣い、その役者魂に感服してしまう。

 道長役の柄本佑さんら役者陣の競演。
 そして役柄とは違って、一段落した役者陣が普段の顔を見せてくれる。
 
 先週放送の「目覚め」、その中の曲水の宴は短いシーン展開であったが、わずかそれくらいのシーンを撮影するため、膨大な作業が行われるから凄いなと思い知らされた。
 1話を作り上げるには、膨大な労力が必要になるから、制作スタッフから役者、エキストラに広がる面々の苦労が分かるような気がする。
 
 ちょっと、いい番組を見ることができて・・・Good!!(夫)



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映画「クロス・ミッション」(2024)

2024-09-04 19:20:19 | レビュー

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 ネットフリックスにて何気なく観た映画「クロスミッション」、アジアンアクションという触れ込みでもあった。
 製作国は韓国だった。
 
 映画が始まると主夫となっている男が、刑事の妻の脱ぎ捨てられている衣類を次々と拾い集めて整理整頓している。
 最初、何をしているのであろうか、ちょっと不思議に思いつつも画面に引き込まれていた。
 多彩なシーンの展開に思わず目を奪われてしまった。
 
 朝食の準備も終わって、妻を起こしに寝室へ。
 ぐっすり寝込んでいる妻、枕もとの台の上に財布がおいてあり、主夫の夫が少々のお金をくすねようとしている。
 さすがに敏腕慶事の妻、「刑事からお金を取るとはいい度胸」とか言いながらも、いくらいくらならいいよと夫に声をかける。 
 朝食を終えた妻は、警察署へ向かい事件の捜査を指揮する。
 
 ある日、夫が用事で街中を歩いていると一瞬すれ違った女性に見覚えがあり、あとを追ってその女性と出会う・・・。
 かなり親しい関係にあるらしい。

 丁度その現場を目撃する妻の配下の刑事二人。
 主夫の男が浮気をしていると勘違い。
 署に戻り先輩の刑事に密かに話すも、妻が知るところとなる。

 話が少々ややこしくなってくる。
 すると、主夫の男の過去が明らかになってくる描写が展開。
 過去、凄腕の特殊要員であったことが判明。

 妻は全く知らない。
 その内、物語が展開する中で、妻が追っている大がかりな事件と元特殊要員の主夫とある女が探りを入れている事件が同じものと判明してくる。

 少々ややこしくなるも、妻の刑事と主夫の夫婦仲も二転三転しながら愛情が深まる構成になっている。
 さらに思わぬことが判明する。
 ボスと呼ばれた黒幕が物語の後段に登場すると・・・。
 1時間40分くらいの映画、ついつい面白くなって一気に観てしまった。

 韓国映画はめったに観ないけど、ネットフリックスのお陰で思わず楽しめたものである。(夫)

[追 記]~あらまし~
 特殊要員から主夫になった男と、夫の過去をまったく知らない刑事の妻。図らずも危険な任務に巻き込まれた2人は、夫婦のきずなが試される大きな試練に直面する。
  (ネットフリックスより抜粋)


 (ネットフリックスより抜粋)

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映画「トクンボ」(2024)

2024-08-28 19:20:30 | レビュー

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 当該映画は、ネットフリックス新着映画の一つとして配信されていた作品。
 製作はナイジェリアとなっており、通常では見ることもできないものである。
 ナイジェリアと言えば、ただ今売り出し中の日本ハムファイターズの外野手・水谷瞬選手の父親がナイジェリアとのこと。
 そのような関係もあって、ナイジェリア製作のこの映画を見ることとした。
 
 主人公の名前が題名となっているトクンボ。
 元自動車密輸業者の1人であったが、子供が生まれることになり最後の仕事を終えると、ボスに引退を進言し今ではタクシー運転手として生活している。
 
 ところが、折角生まれた子供は、心臓病という重い病に罹っていた。
 子供の手術代は途方もない額であり、今の生活では支払うこともできないものだった。
 お金の工面に奔走するもうまくいかない。
 ある時、思いもよらないことに遭遇し、ある品物を次々と配送することとなった。
 それこそは、裏の仕事でコカインの運び屋の仕事だった。
 
 裏家業に手を染める羽目になり、次はある政府高官の娘を某所へ運び入れることとなった。
 メールと電話による指示のまま、その娘を限られた3時間以内に国境近くに運ばざるを得なくなる。
 薬で眠らせ車内に寝かせながら目的地を目指すが、そのうちにその娘(12、3歳くらいかな)が賢くて言葉を交わすこととなるトクンボだった。
 
 意外にも面白くて、物語の展開のテンポもいいもので、ついつい夢中になって観てしまった。
 主人公のトクンボを演じる俳優(ギデオン・オケケ)さん、汗を吹き出しながらの演技にこちらまでその熱意が伝わるようになる。
 
 誘拐した娘との会話を通して、トクンボは心を通じ合うようになり黒幕から娘を守るよう行動するようになってくる。 
 ただ、妻と子供が捕らわれの身になっており、犯人たちの云うことを聞かざるを得ない立場にある。

 如何ようにして、トクンボが反撃を開始するものか・・・。
 サスペンス風であり、カーアクションなども盛り込まれているが、人情味あるシーンも・・・。

 中々に面白い作品に出合うことができて・・・満足。
 Good!!(夫)

(ネットフリックス 抜粋)

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思わぬ展開へ・・・

2024-07-16 20:21:02 | レビュー

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 毎週見ている大河ドラマ「光る君へ」・・・。
 一昨日も忙しくてゆっくりと見ることができなかったもので、昨日録画をじっくりと見入った。
 「宿縁の命」とのサブタイトル。
 どのような意味合いのタイトルであろうか、さほど思いも寄せないで見入っていた。
 
 石山寺で思わず再開したまひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)、二人して懐かしみ思い出話に浸っていた。
 そのうちまひろが、供のものを待たせているからと二人は別れる。
 しばらく、二人は別れを惜しむような雰囲気にあるも、道長は行ってしまった。
 
 すると、まひろが道長の去った方に目をやっているとふらふらと足元のおぼつかない様子で道長が引き返してきた。
 二人は見つめ合いながら抱擁するシーン。
 
 なるほど、このシーンはまひろの夢想に違いないと思いつつ見ていた。
 ところが、物語の方は意外な方向へ展開。
 夢想ではなかった。
 現実の出来事であったのか・・・と、思わず見入ってしまった。

 それから時が流れ、道長の娘・彰子(見上愛)が入内。
 そのわずか後、定子(高畑充希)は皇子を出産する。
 一条天皇(塩野瑛久)は、彰子とは形ばかりで定子と皇子にのめり込んでいく。
 
 道長は何とかしなければと晴明(ユースケ・サンタマリア)に相談すると、思いもよらない提案を受けることとなる。
 一方、まひろは懐妊する。
 その年の暮れに娘が誕生するが、それは道長の子であることが分かる。
 夫の宣孝(佐々木蔵之介)は、大ように構えて自らの出世のためにと考え、まひろと共にその娘を育てると言い出す。

 まひろの産んだ娘、道長は分かる時が来るものか。
 彰子はうまく切り盛りできるものか。
 
 前半の物語も終わり、後半へと入っている「光る君へ」。
 源氏物語はどのようにして書かれるようになるものか、ちょっと興味津々のドラマ展開となっている。
 視聴者の目を奪い続ける展開へ・・・。(夫)



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映画「引っ越し大名」(2019)

2024-07-02 21:03:00 | レビュー

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 昨日は梅雨前線停滞で大雨警報も出ていた。
 夜半から明け方にかけて強い雨のところもあったようである。
 小雨の中、買物へ出向きその足で書店と併合しているTSUTAYAに寄ってみた。
 すると、閉店のお知らせが出ていた。
 実に久しぶりに立ち寄ったもので、まさか閉店しているとは思いもよらなかった。
 また、その近所の玩具店、手広く営業していた店舗であったけどこちらも既に閉店し、がら空きのようであった。
 前の通りは車で再三走るけど、そのようなことは全く知らなかった。
 以前は、賑やかな通りでもあったけど、いささか寂しさも残った・・・。
 時代の流れであろうか。

 帰宅後、新聞の番組欄を何気なく眺めていると、NHKBSにおいて映画「引っ越し大名」が午後から放送と出ており、昼食を終えるとじっくりと見入っていた。
 昔、参勤交代を扱った時代劇映画を見たことがあるけど、それに似せたようなことかなと思い込んで見ていた。
 見終わってから、チェックすると正に「『超高速!参勤交代』シリーズを手がけた土橋章宏の時代小説『引っ越し大名三千里』」と明記されていた。
 思わず納得した。
 
 実在する元は越前松平藩(藩主:松平直矩)が、今では姫路藩に国替えとなっている。
 すると、今度はいきなりの国替えの沙汰が幕府から申し渡された。
 それも15万石から減封(げんぽう)され、7万石で豊後(大分県)の日田藩へ国替えであったから、天地がひっくり返るような騒動になる。
 
 それでも幕府の沙汰を守らなければ、藩の取りつぶしになるから、武士たるもの苦難の出来事でもある。
 誰を引っ越し奉行に据えるのか、やるものがいるのか重役陣が思案・・・。
 
 前任の引っ越し奉行は、再三の国替えで疲労困憊し亡くなっていた。
 そこに命じられたのは、姫路城の書庫番をさせられていた片桐春之介(星野源)だった。
 推挙したのは、藩内一の武芸の達人で春之介の幼馴染の鷹村源右衛門(高橋一生)だった。
 書庫番であり博識と踏んでの推挙だった。
 まるで雲を掴むような話に春之介も困惑、果たしてどのような策でどのような展開があるものか・・・。
 
 中々に面白い内容であり、徳川幕藩体制を維持するため、諸大名の参勤交代や国替えなどで諸大名の力を削ぐという過酷な武士社会が活写されていた。
 ちょっと、コミカルな面も取り込んだ面白い作品となっていた。
 
 後段の殺陣のシーンも中々に良かった。
 最後まで、飽きずに見入ってしまった・・・Good。(夫)

[追 記]~解説~
 「超高速!参勤交代」シリーズを手がけた土橋章宏の時代小説「引っ越し大名三千里」を、星野源主演、高橋一生、高畑充希の共演、「のぼうの城」の犬童一心監督のメガホンで映画化。姫路藩書庫番の片桐春之介は人と接するのが苦手で、いつも書庫にこもり書物にあたっていた。幕府から豊後(大分県)の日田への国替を言い渡された藩主の松平直矩は、度重なる国替からの借金と、これまでにない遠方への引越し、さらに減棒と、国の存亡が危うくなるほどのピンチに頭をかかえていた。
 この国難を乗り切れるかは、国替えを仕切る引っ越し奉行の腕にかかっていたが、前任者は激務が原因ですでに亡くなり、国替のノウハウも失われていた。そんな中で、書物好きなら博識だろうという理由から、春之介が引っ越し奉行に任命されてしまう。星野が春之介役を演じ、春之介の幼なじみで武芸の達人である鷹村源右衛門役を高橋、前任の引っ越し奉行の娘・於蘭役を高畑が演じる。 (映画com抜粋)

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マザコンなの・・・藤原伊周

2024-06-04 21:24:00 | レビュー

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 NHKにて、毎週日曜日の夜放送の大河ドラマ「光る君へ」。
 平安の世、時代背景が分かりづらい中、比較的分かりやすく描かれており毎週楽しみに見入っている。
 一昨夜は、藤原為時(岸谷五朗)、まひろ(吉高由里子)親子が越前国司として赴任したことが描かれていた。
 宋の国から流れ着いた総勢70人、これらの居住区に赴き我が国にやって来た目的などを確認する国司・為時・・・。
 船が壊れて流れ着いたとのこと。
 
 その後、国司の館に向かった後、越前介・源光雅(玉置孝匡)、越前大掾・大野国勝(徳井優)の二人の役人が、為時を懐柔するも拒んだことから国司の為時に数々の難題を押し付けるなど嫌がらせを始める。
 名わき役の徳井優さん、元気な姿で出演しえらい出で立ちであるから楽しく見ることができる。

 一方、都ではとんでもないことが起きていた。
 大宰府に左遷されていた藤原伊周(三浦翔平)が、母の貴子(板谷由夏)臨終との知らせで許可なく都に舞い戻るという騒動勃発。
 この伊周という人物。
 マザコンの最たるものとして描かれている。
 
 幼き頃から母の教えを守り、父の後を継いで摂政の座に就く旨教えられながら育った。
 出世のみが務めであるよう、今で言う教育ママの教えを受けてきた。
 幼き頃から有名大学を目指し、官僚への道を進むよう日夜ママの教えを守って育っている現代っ子のような教育に見えてくる。
 
 このような教育を叩きこまれ、母親が居ないとなにもできない子として育った伊周、当然のこと挫折など味わったこともない。
 そのため、長徳の変で伊周が左遷されると、行きたくないと駄々をこねるシーン。
 挙句の果てには、母が共に参ると云うとやっと大宰府に行く決心をする伊周、ところが母親と共に行けるわけもない。

 二人が引き離される涙の別れのシーン。
 藤原伊周とは、このような我儘に育っていたマザコンだったのか。
 まぁ、相当に誇張されて描かれていると思うけど、当たらずとも遠からずなのかも知れない。
 
 その伊周を演じている三浦翔平さん、傲慢さの面とマザコンの部分をウマく演じている。
 定子(高畑充希)に早く一条天皇(塩野瑛久)の子を産め、産め・・・と、鬼気として迫るシーン。
 大宰府に行きたくないとそっくり返って駄々をこねるシーン。
 
 傲慢さに腹立たしく、駄々をこねるところ、母子の別れにちょっぴり同情してしまうから、演技力に魅了されたのかも・・・。

 まぁ、このようにしながら毎週楽しく見ている「光る君へ」・・・。(夫)

[追 記]~グラウンド・ゴルフより~
 昨日午後、いつものグラウンド・ゴルフ場へ向かった。
 9人が集合、4ラウンドを回った。
 すると、当方にホールインワン4本、13打、18打、25打、17打・・・。
 Sakさんが3本、残り7人は0本だから、とても珍しい結果だった。


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道兼、道長の時代へ

2024-05-06 20:38:00 | レビュー

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 毎週見ている大河ドラマ「光る君へ」、中々に面白い展開になってきた。
 関白・藤原道隆(井浦新)が疫病で逝ってしまった前回、死の間際まで嫡男の伊周(三浦翔平)を関白に、関白に任命するよう一条天皇(塩野瑛久)に懇願しつつ逝ってしまった。
 その執念たるや並々ならぬものとして描かれていた。
 
 昨夜の第18話「岐路」では、関白は自分であろうと思っていた伊周であったが、一条天皇は道兼(玉置玲央)を関白に命じた。
 道兼、道長(柄本佑)兄弟の喜びも束の間のことだった。
 民のための政をなすと決意の道兼、何と関白就任の日に倒れてしまった。
 わずか、7日の間にこの世を去ってしまった。
 
 いつも汚れ仕事を父・兼家(段田安則)から命じられていた道兼、長兄・道隆が関白になった際に自暴自棄になっていたが、道長の懸命の支えで立ち直りこの度やっと関白の座に就く栄誉を授かった。
 弟・道長に感謝しながら、民のための政を推し進めると勇んでいた矢先の病。
 それも命取りとなる疫病に侵されていた。
 
 人生の最後、とてもいい漢に生まれ変わって新たな希望を持ちながら、自らの思うところの政をと勢い込んでいたその姿、いささか悲しくなるような展開となっていた。
 道兼、道長の時代到来の矢先の出来事だった。
 
 ドラマの終盤、関白は伊周なのか、はたまた道長なのか。
 そこに道長の姉で一条天皇の母でもある藤原詮子(吉田羊)が、一条天皇に直訴することで道長を関白へと再検討することとなった。
 
 ところが、道長は関白になると自在に動けないとかで、右大臣に就任し一条天皇を支えながら政に携わることとなった。
 遂に道長が権力のトップの座に就くのだった。

 道長は、かつてまひろ(吉高由里子)と約束していた民のことを重んじる政を行おうと心に決めていた。
 ついにまひろが源氏物語という壮大な物語を創作する題材も整いつつあるけど、そのことについてどの時点で動き出すのであろうか。

 我田引水を目論み、思いのほか我儘で気の荒い伊周と道長の確執、今後どのように展開するであろうか。
 
 道長が権力を掌握する座に就いたことで、まひろの父・藤原為時(岸谷五朗)をはじめ一家の生活も変わって来るのだろうか。
 まひろが紫式部を名乗るのは、どのあたりからであろうか。

 今後の展開に興味津々である。(夫)



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