半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『手紙』を観ました。

2008-11-03 12:05:08 | えいがかんしょうの部屋
 東野圭吾のロングセラー小説を映画化した社会派人間ドラマ。
直貴(山田孝之)の兄(玉山鉄二)は、弟の学費欲しさに盗みに入った屋敷で誤って人を殺し服役中だった。大学進学もあきらめ、工場で働く直貴の夢は幼なじみの祐輔(尾上寛之)とお笑いでプロになることだったが、毎月刑務所から届く兄の手紙が彼を現実に引き戻す。そんな彼を食堂で働く由美子(沢尻エリカ)が見ていて…(公式サイトより)

 いつもながら小説は見てません
なんで、「手紙」というタイトルから、メールなどでは伝わらない、暖かい思いを描いたハートフルムービーを想像してました。
人を殺し、無期懲役となった兄は、自分の罪を被害者に詫び続けたい、そして自分の愚かな行いがきっかけで苦労しているであろう弟を元気づけたい
そんな一心で、返事が来ない手紙をひたすら書き続けます
ここまでは、過去のドラマでもよくあるシーンです
しかし、この作品は、そんな手紙を受け取った側の現実を描いています。
忘れたくても忘れられない、悲しい出来事を起こした張本人である犯人から、毎月手紙が届いてしまい、憎しみを募らす遺族の方々。
そして、「殺人犯の弟」と見られ、どこに行っても差別され、仕事・恋愛など、必死に掴んだ小さな「幸福」をことごとく踏み潰されてしまう身内。。。
これが現実なんですよねぇ
話の中心である弟・直貴は必死です 彼を支えて、ある行動を続けている由美子の存在が本当に愛おしいです
途中、直貴の会社の社長宛に送った由美子の手紙、そして、その後の社長の言葉は、とても深く染みこみました
やがて結婚、そして子供が出来た直貴にも、相変わらず訪れる周囲の偏見・・・
ついに直貴は、兄・剛志に「俺達はこんなに苦労しているんだ、もう手紙はよこすな」と告げてしまいます
その後、直貴が遺族のもとに挨拶に行くシーンにて、もう一つの「手紙」という物の現実を知り、最後の兄と弟の再会のシーンまで、静かに、そしてジワジワと盛り上げてくれます
細かい終盤の話は止めておきます。
最後はかなりドラマしちゃっててちょっと臭いですがそれでも、兄と弟のそれぞれの表情は、ジーンときましたし、小田和正の「言葉にできない」は、ズルいタイミングで流れてて、思わず涙が出そうになりました
ちゅうことで、役者さん加点もあって、75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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