半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『三度目の殺人』を観ました。

2018-08-11 03:50:00 | えいがかんしょうの部屋
 それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所広司)が、解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴それた。犯行も自供し死刑はほぼ確実。しかし、弁護を担当することになった重盛(福山雅治)は、なんとか無期懲役に持ちこむため調査を始める。
何かが、おかしい。調査をすすめるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述が、会うたびに変わるのだ。金目当ての私欲な殺人のはずが、週刊誌の取材では被害者の妻・美津江(斉藤由貴)に頼まれたと答え、動機さえも二転三転していく。さらには、被害者の娘・咲江(広瀬すず)と三隅の接点が浮かび上がる。重盛がふたりの関係を探っていくうちに、ある秘密に辿り着く。
なぜ殺したのか? 本当に彼が殺したのか? 得体の知れない三隅の闇に呑み込まれていく重盛。弁護に必ずしも真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から知りたいと願う。
その先に待ち受ける慟哭の真実とは?
公式サイトより)

 是枝裕和監督作品です
最初っから、三隅の殺人シーンがあります・・・このシーンだけを見ると、話があんなに膨れるとは思わないですよね
弁護を担当する重盛も、ある意味、ルーチンのように、三隅に話を聞きつつ、最低限の弁護をするための「ネタ」を探っているだけでした。
美津江の端切れの悪い語り口とか、巷のニュースなども、あらぬ噂を流す・・・そんなのも、今の時代はありがちだし、その位で、検察側や弁護団の行動がブレることはないです
・・・しかし、三隅本人の、あの優しい口調で語る事件の話が、ことごとく変わっていって、重盛は振り回されちゃってます
その度に、重盛は真相を掴もうと行動するけど、美津江、咲江含めて、周囲の人たちもどーも見てて釈然としない・・・なかなかスッキリしません
中盤以降の焦点となる、「娘(咲江)に対する父親の行動」については、更に、「娘を持つ父」という視点でも問題が投げかけられていましたね。
重盛にしてみれば、自身の立場を少し重ねた部分もあったんでしょうね。。。周囲の反対を押し切って信じる道を進めまくります
あんなに混乱をさせた三隅の言葉に、(劇中で重盛自身が言う)「器」になっちゃった・・・
結局、最後まで真実は分からないけど、途中、様々な「問題」を投げかける・・・見ているこちらを考えさせるってのは、是枝監督らしいですよね。
(裁判制度の話もさらっと出しているし、若手弁護士(満島真之介)がつぶやく話が、一番こちらが同感しちゃいました
あと、接見シーンがとっても多いんですが、ずっと対面でのシーンだったのに、終盤、重盛の顔に(反射している)三隅の顔が重なるような演出も、(おバカな俺なりに)魅せられましたね。
ちゅうことで、よってもって殺人シーンの「あたり」はどれだったの・・・で75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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