半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『日本で一番悪い奴ら』を観ました。

2017-07-23 06:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 大学時代に馴らした柔道。その腕っ節の強さを買われ、北海道警・刑事となった諸星要一(綾野剛)。
強い正義感を持ちながらも、うだつの上がらない日々を過ごしていた。ある日、署内随一の敏腕刑事・村井(ピエール瀧)から刑事の「イロハ」を叩き込まれる。
それは、「刑事は点数。点数稼ぐには裏社会に飛び込み、S(スパイ)をつくれ。」というものであった。言われるがままに「S」を率い、規格外の捜査に突き進む諸星だが・・・。
公式サイトより)

 「稲葉事件」という実際の事件を基にしている作品だそうです
作品を差し置いて、最初の柔道シーンに出てきた、格闘家のTK(高阪剛)さんにビックリしました。さすがに演技はねぇ・・・
とっても不器用だけど真面目な柔道青年って感じの諸星・・・捜査の「スピード」に全く順応できてないですよね
そんな諸星にちょっとした「お誘い」をしてみた村井さん・・・この人との出会いが、諸星の「道」を変える存在でしたね
あんなに不器用に見えた諸星が、あっさりSを作れちゃったのは意外でしたね。獅童さん板についてるわぁ
道警の「点数」・・・ここでは、「チャカ(銃)」なんですね。
ノルマではないにしろ、とにかくあらゆる手を使って、「チャカ」を確保し、名誉を得る。
「道」が変わってしまっているのは、諸星一人ではありません。この事件、作品を見ていると、決して諸星の行動を擁護できないのは確かではあるものの、彼をそういった環境で働かせている「警察組織」そのものが悪すぎますね
諸星の「つて」に頼っている上司、会議でも穏便な発言に終始しているワリには、問題があると、頭ごなしに諸星をヤリ玉に上げる様・・・酷いです
エスカレートする「点数目標」に対して、諸星とSがとった行動は、「シャブ流通」に手を出すこと。
「シャブは犯罪だろ」と断ずる諸星のセリフを聞いて、彼の「善悪」の境界線が、明らかにズレ出している事を痛感しちゃいますね。
「シャブ」は儲かるみたいですが、その反面、リスクも大きい・・・Sを使った流通もそんな危険にさらされ・・・崩壊していきます。
生活の崩壊も止まらず、諸星の女がついに手を出してしまう・・・彼女をビンタして正しているのか、うまくいかない自分を責めているようにも・・・
夕張に左遷され、その後ついにお縄に・・・
拘留中の面会シーンと、その後の流れのテロップは・・・観終わった後、この事件をしっかり理解したいという気持ちを十分抱かせてくれる内容でした
知っといていい実話です。
ちゅうことで、綾野剛さん、ピエール瀧さんの「存在感」も伝わる作品でした・・・で75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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