半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『ザ・フライ』を観ました。

2018-03-24 10:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 物質移動と遺伝子組みかえの研究をしている科学者のセス・ブランドル(ジェフ・ゴールドブラム)は、エレクトリック展覧会の会場で科学雑誌の女性編集者ヴェロニカ・クエイフ(ジーナ・デイヴィス)と知り合った。ブランドルは彼女を自宅兼研究室に招き、研究中のテレポッドを披露した。テレポッドとは物質転送装置で、生き物の場合は解体と再生により遥か離れた場所に移動できるという画期的な発明だった。ヴェロニカはスクープ記事にしたいと言ったが、発表するには早すぎるとして、ブランドルはそれを止めた。ヴェロニカは最近まで上司の編集長ボーランズ(ジョン・ゲッツ)と恋愛関係にあったが、ブランドルの真面目な研究態度に徐々に惹かれはじめ、やがてベッドを共にする仲になった。テレポッドの実験は大詰めの段階を迎え、ヒヒを転送したが失敗し、ヒヒは肉塊と化した。数日後、ボーランズはテレポッドを記事にしてしまい、腹を立てたブランドルはテレポッドに入り自分の肉体を使って転送実験を行なった。その時、テレポッドの中に蝿が1匹入ったのに気がつかなかった。転送は見事に成功したかにみえたが、その夜以降、ブランドルの生活と肉体に異変が生じはじめた。
MovieWalkerより)
 1987年に公開された作品です この作品自体は、「蠅」という原作を基に製作されていますし、かなり前に「ハエ男の恐怖」という映画もありました・・・
映画のポスターは、確かテレポッドが緑色(ハエのイメージ?)の光を放つようなモノだったように記憶しています。
この作品、当時鑑賞したとき、結構衝撃的でした。ホラーと決めつけて色目鑑賞していたのに、最後、泣いてしまった(恐怖ではなく、哀しくて)んですよね
なので、約30年ぶりに飛びついてみました
ブランドルとヴェロニカの出逢いから、ブランドルの研究所まであっさり連れてくる(しかもストッキング提供)様は、開いた口がふさがりませんね
で、出てきました、ある意味「主役」のテレポッド登場。ポッドのところは今見ても良くできていると思うけど、制御しているコンピューターは、今となっては、かなり古さを感じますね
ブランドルが「転送」しちゃうのも、よくよく考えると、怒りと嫉妬による「酔った勢い」ですもんね・・・事前に転送成功したマントヒヒの検査も終わっていないし、2種類の物質を転送した場合の立証とかもしてなかったのでは
(お皿に乗せたステーキは転送して、しっかり分離できてました・・・よね? 味がヤバかったという点で成功とは言えませんが
・・・という、「30年ぶりに観た、素直なツッコミ」は以上です
ここからは、「公開当時に観たときの素直な感想」を。
「テレポット」という、近未来にありそうな「夢の発想」・・・そこに、不注意で1匹のハエが入ったまま転送してしまった人間・・・単純だけど分かり易いですよね
そこから、少しずつ「人間」ではなく、「蠅」に近い存在になっていくブランドルの「様」も強烈でした・・・
そんなブランドルをしっかり「愛してしまった」ヴェロニカが辛いです・・・唯一の理解者でありたいけど、受け入れならない苦悩を感じました。
そして、そして、自分がやはり一番焼き付いているのは、最後の転送後のシーンです
もはや人間の形のカケラも無いブランドルがとった行動・・・その行動に動揺するヴェロニカ・・・
今までと同様のBGMが流れているのに、このシーンでかかると印象が全く違ってました。。。忘れられないシーンです
ちゅうことで、間違いなく、D.クローネンバーグ監督の名作・・・・で85点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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