半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『累』を観ました。

2018-09-08 11:05:00 | えいがかんしょうの部屋
 幼い頃より自分の醜い容姿に劣等感を抱いてきた女・累(芳根京子)。今は亡き伝説の女優・淵透世(檀れい)を母に持ち、母親ゆずりの天才的な演技力を持ちながらも、母とは似つかない容姿に周囲からも孤立して生きてきた。そんな彼女に母が唯一遺した1本の口紅。それは、キスした相手の<顔>を奪いとることができる不思議な力を秘めていた。
ある日、累の前に、母を知る一人の男・元舞台演出家の羽生田(浅野忠信)が現れる。累は羽生田の紹介で、圧倒的な「美」を持つ女・ニナ(土屋太鳳)と出会う。ニナはその美しい容姿に恵まれながらも、ある秘密を抱え、舞台女優として花開かずににいた。
母ゆずりの「天才的な演技力」を持つ累と、「恵まれた美しさ」を持つニナ。運命に導かれるように出会い、「美貌」と「才能」という、お互いの欲望が一致した二人は、口紅の力を使って顔を入れ替える決断をする。
累の「演技力」とニナの「美しさ」。どちらも兼ね備えた「完璧な女優」丹沢ニナは、一躍脚光を浴び始め、二人の欲求は満たされていく。しかし、累とニナ、二人がともに恋に落ちた新進気鋭の演出家・烏合(横山裕)が手掛ける大作舞台への出演が決まり、それぞれの欲望と嫉妬心が抑えられなくなっていく・・・。
公式サイトより)

 「イブニング」で連載されていた松浦だるまさんの漫画の実写化だそうです
アニメやヒーロー物を除けば、劇場で公開したばかりの邦画を観るなんて久々ですね。
ここんところのTV番組で、かなり「番宣出演」を観ていたから、すっかりそれで洗脳されてしまったと思ってます
累が何故、髪ボロボロ、顔に大きな傷(死語ですが、「口裂け女」みたい)、そして人を寄せ付けない雰囲気を醸し出しているのかは、序盤では全く語られません。
そんな不気味な累が、いかにも怪しい羽生田の紹介で、ニナと出会いますが、初見で(美貌はあれど)性格悪そうなのはすぐに分かりました。
ここで唐突に、「へんしんくちべにーーーー」(ドラえもん風に)の登場です
お互い「欲していたもの」を得ることができるこのアイテム・・・面白いし凄いです
話の流れとしては、「最初はWin-Winだったけど、途中からお互いの「妬み」から綻びが出てきて、最後は修羅と化す」予想通りの展開です。
しかし、「凄い」というのは、どっちかというと、W主演である、二人(太鳳ちゃんと京子ちゃん)の存在感と演技ですかね
京子ちゃんは、「累本人」に加え、「累の顔をしたニナ」(体)、「ニナの顔をした累」(声)を演じ分けていますし、太鳳ちゃんも、「ニナ本人」に加え、「ニナの顔をした累」(体)「累の顔をしたニナ」(声)を演じ分けてたワケですから。
こんなに性格や立場が違う2人を「体」そして「声」で演じるのって、役者さんとしては、とってもやり甲斐があったんじゃないかなぁ・・・と思いました
中盤までの話の流れは、どーしても累に辛いものでしたが、次第にニナが窮地に追い込まれていく様も見入りました。
ただ、最後は、あんなに派手なモノになるとは思いませんでした。もっともっと陰湿な(ホラー風に)終わるのを予想していましたが・・・
ラストに関しては、少し含み(謎)を残した感じがしましたが、気のせいかな
好き勝手にやってた羽生田が2人にしっぺ返しを食うってラストも予想したし、期待しましたが、全く無かったですね

(見る角度によって入れかわってる写真)
ちゅうことで、今もっとも旬な女優さんを堪能できたんで満足・・・で、70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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