半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『ラスト、コーション』を観ました。

2009-04-09 11:06:16 | えいがかんしょうの部屋
 日本軍占領下の1942年の上海。傀儡政府のスパイのトップであるイー(トニー・レオン)は、かつて香港で出会った女性ワン(タン・ウェイ)と再会する。数年前、香港大学の学生だったワンは、抗日に燃える演劇仲間たちとイーの暗殺計画に加わっていた。その時、イーが突然上海に帰ったことで計画は流れたが、レジスタンス活動を行う組織は、上海に戻っていたワンに再びイーの暗殺計画への協力を求める。ワンはイーに近づき、彼の愛人になることに成功。やがて二人は…。
goo映画より)

 俺が観たのは、wowowでやってた、R-15版って奴でした。
なんでも、かなり過激なセックス描写が話題になってしまい、中国では、かなりの時間をカットして放映したり、主演のタン・ウェイのCMを放映中止にしたらしいですよ
 イーは、抗日家からしてみれば、「祖国を裏切った憎き敵」であり、彼を暗殺するために、必死に「色香」で取り入ろうとするワン
「色香」って一言で言っちゃってますが、決して派手で、思わせぶりで・・・という、観ている俺達が、「いかにもねぇ・・」とシラける雰囲気じゃないのが良かったと思います。
タン・ウェイが魅力的って言うのは、正直あるのは認めますが、心を閉じ、闇を嫌うイーが次第に惹かれていくのが良く分かります。
激しいセックスによって、気持ちの変化がおこったのは、イーだけではなく、ワンでもあるワケです。
その「変化」を知るために、この作品には、こんなセックス描写が必要だったと俺は思います
逆に、この辺のシーンを全てカットしたら、作品として訴えるもの、作品の中で起こる二人の関係が伝わらないのではないでしょうか
観た後にネットで色々と情報収集しましたが、「ラスト、コーション」の原題は「Lust,Caution」、「Lust」は欲情、「Caution」は戒めという意味だそうです。
なるほど、1942年の上海という複雑な時代設定がありますが、この原題の示すとおり、訴えるものは二人の「ラスト、コーション」・・・ストレートな話です
ちゅうことで、アン・リー監督の人間描写、なんか好きですで65点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
コメント
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