半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『エンド・オブ・ザ・ワールド』を観ました。

2007-04-03 06:09:48 | えいがかんしょうの部屋
 『人類の悲劇は、人間が生み出したものだった。その時、あなたは誰と過ごしますか…』
台湾を巡ってアメリカと中国の間に勃発した核戦争後の世界。世界中に放射能汚染が蔓延していくある時、人類の生き延びる場所「希望」を探していくドラマ。長編TVドラマだそうです。(AXN番組紹介)

 冒頭の状況で始まる物語、当然明るい展開にならないとは覚悟してましたが、…うん、重いドラマです
荒廃した街、逃げる場所がないのに行動する人々、比較的平和だったオーストラリアにも、次第に北から放射能が忍び寄る…。
その絶滅した北から、「絶滅するな」という謎のメールを受け取り、そこに唯一の希望を見出し、その地に向かうのですが…
そんな大きな展開はありますが、俺が印象に残ったのは、忍び寄る「死」を受け入れなければいけない人間達のドラマです
正直、見ててツラかったです。放射能汚染で苦しんで死ぬ人、その苦しみを待たずして、自ら命を絶つ人…特に後者については…
終盤、ドラマの中心にいた幸せな家族が選んだ道…あどけない笑顔で見つめる子供の腕に安楽死の注射を…そして自らは、愛する妻と共に、ワインで乾杯して薬を飲む…
もし自分がこんな状況になった場合、こんな行動とれるのだろうかと、重く考えると同時に、気が付いたら泣いてました
その他の人々も含め、最後は静かな音楽にのりながら、悲しい結末を迎えます。
が、忘れてはいけないのは、この悲劇を生んだのは人間だということ
最後、主人公?の艦長さんがとった行動も、究極の二択になっちゃってますが、それも彼が選んだ「最後の暮らし」なんですよね。
救われない結末ではありますが、その艦長の最後のシーンは美しいと思いました
ちゅうことで、これは観ておかないと駄目な映画で、80点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
コメント
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