仕事で、赤ちゃんクラスに入った。
わたしはフリーなので、毎日入るクラスが変わる。
家と園でのこどもたちの様子をお互いに書き込む 「連絡ノート」 というものがある。
主に担任が書いて、お父さんお母さんにその日の様子を伝えようと一生懸命だ。
たまにだけど、わたしも書くことがある。
赤ちゃんクラスに入ったその日も、数人書いた。
そのひとり、Kちゃん。
Kちゃんは、三人兄弟の末っ子だからお母さんとは結構長いおつきあいになる。
お母さんがノートにこんなことを書いていた。
仕事が大変で、夜7時までの延長保育が終わる時間にやっと駆け込む毎日。
これからも、この状態は数カ月続きそう。
夜まで待たせている小学生のお兄ちゃんのこと、
まだ赤ちゃんのKちゃんやそのおねえちゃんのことを延長時間ぎりぎりまで迎えに行けないこと・・
自分が働いていることで、子どもたちにすごく負担をかけてしまってホントに ごめんね、
という気持ちでいっぱい。
このままいったら、ぐれたりして・・・
こんなこと書きながら Kちゃんのお母さんは、明るい。
実際は、かなり大変なはず。
料理は苦手だけど、洗濯と掃除は自分でも頑張ってること! とも書いてあった。
Kちゃんのオムツ(布)は、すごくきれいに洗われていて いつもきちんとたたまれて引出しに入っている。
三人目が使うオムツとは、とても思えないくらい。
おばあちゃん(父方)が縫ってくれたそうで、たぶんあのオムツを見たらとっても嬉しいと思う。
仕事が厳しい中、子育てとの両立はものすごく大変なはず。
時には子どもたちにごめんねと言ったり、心ではいろんな葛藤を抱えることもあるだろう中、
一生懸命頑張っているおかさんが すごく素敵に思えた。
なんとかエールをおくりたくなった。
そこで普段顔を出さない 連絡ノート に飛び入りした。
大丈夫! ぐれません!
あのオムツと三人のこどもたちみたら、分かります! 
........ って。
次の日、お返事がきた。
書くスペースが足りなくなったらしく、紙貼り付けて・・
時間帯がずれているので Kちゃんのお母さんには中々会えない。
でも、なんかいいなぁ って。
この長くはないやり取りだったけれど、こころが温かくなった。