(河北新報 2010年12月28日火曜日) の記事・・・
「非正規労働者の失職30万人超す 二千人増 厚労省調査」
厚生労働省が28日発表した非正規労働者の失職状況によると、派遣切りなどで2008年10月から来年3月末までの2年半の間に仕事を失ったか、失う見込みの非正規労働者は30万737人となり、11月の調査と比べて2188人増えた。 該当する事業所数は、75カ所増の5920事業所。
都道府県別でみると、失職者の累計数が最も多いのは、愛知県の4万8689人。
東京都(1万9766人)、静岡県(1万1838人)、長野県(1万1605人)、神奈川県(1万873人)の4都県も1万人を超えている。 調査は12月17日時点の数字を集計。労働局やハローワークが、事業所に任意の聞き取り調査をしてまとめた。
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路上生活者のみなさんへの 『食事会と健康相談』 が行われた。
主催がわたしたちの職場と関係があるところ。
早くからボランティアを募集していて、職場の方三人で参加した。
わたしたちの仕事は、食事作りと食事会の配膳など。
病院や薬局で働く人たちは、健診を担当。
食事をしに来てくれたのは、40数人だったとのこと。
どうやってお知らせしたのかなと思い聞いてみたら、居そうなところに行ってお知らせしてまわったらしい。
食事作りをして言われたことは、歯がない人や弱っている人が多いので例えばサラダのきゅうりも線切りにするとか食べやすくしてくださいと指示があった。
キュウリは、斜め薄切りで盛りつけた方が見栄えがいいかなと思っていたわたしは、そうかぁ・・ と野菜の切り方一つからも現実の実態がちょっと見えた気がした。
健診を終えたみなさんが食事になり御代りに来てくれたり、大盛りにしてくださいなんてたくさん食べてくれてうれしかった。
でも、急にどっさり食べて、逆にお腹大丈夫だったかなとちょっと心配になったけど。
全部終了した後、反省会があり各担当から色々なお話もうかがえた。
今会来てくれた路上生活者さんの年齢は、最高齢64歳、一番若い人は21歳とのこと。
21歳・・ に胸が痛くなった。
64歳以下の方が大半ということだろうから、主に中年世代だったのだと思う。
思う。。 というのは、わたしは牛丼のご飯盛りつけ係で大忙しのため、顔をあげて会場の様子を見る余裕もなかった。
検診担当のお医者さんからの報告は、医療が必要な方々も結構いらしたとのこと。
さて、、
今回参加するにあったって娘にボランティアに行って来るんだと言うと、「一回やっただけでなになるの?」 とか、「またいい人ぶってぇ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_grin_s.gif)
」、 「同情?」 とか、どのくらい本気で言ってるのか分からないけれど、まあ口の悪い娘のいつものことだと気にはならなかったが、考えはした。
そんなんじゃないし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hamster_4.gif)
というくらいで、なんか上手く言えなくて・・
参加しながら考えてみようと思った。
健康相談や検診の中で、すぐにでも何とかしないといけない状況の方が数人いらしたらしく、その中でも熱があり調子が悪い方は、「路上生活者等自立支援ホーム(50名定員)」 に緊急保護されたそう。
連絡したら、たまたまラッキーにも空きがあって行けることが決まり、即車で送ってもらった。
あと4人の方は年明け4日から。 また、医療券を発行してもらい医者にもかかれるって。
よかった。
数人だけど、『今』 の大変な状況から少しでも抜け出せるきっかけができた。
それはとても大きいことだと思う。
小さい力だけど、でも、大きい力。
いのちと人権 そこなんだと思う。
聞くところによれば仙台市はNPO団体やボランティアのネットワークが結構しっかりしていて、路上生活者の支援活動が高く評価されているとのこと。
そのため、他の自治体から移動してくる方も多いと言われているそう。
それにしてもなんとかならないものだろうか。
人間らしく生きる、生きられる社会に! と、ホントに思う。
大事なのは、
いのちと人権を守ること 。