術後三日目になった、まだ痛みはあるものの問題なく過ごせている。
今日は教授回診だった、白い巨塔みたいにぞろぞろ来るのかと思いきや人数的にはびっくりするほどでもなかった。
が、雰囲気はやはりちょっと違う感じ。 いつも気さくな先生たちも心なしかきりっと患者の状況報告なんかしてた。
さて、わたしの手術。
予定より一時間弱くらい長くかかったらしい、 らしい・・・ 自分では分らないからね。
術前説明を受けたように手術されたと思って休んでいたら、ちょっと状況は違っていたらしく。
念のためのセンチネルリンパ節生検だったのが、リンパまで癌がいっているのが分り、急きょ追加でリンパの一部も切除したそう。
先生からはまだ詳しい話は聞いていない。 退院までには聞けるのかな。
楽観はしていなかったが、リンパにも行っていたということがはっきりした以上、再発(いつか)の覚悟も頭のどこかに仕舞っておかなきゃいけないなと思ってる。
これは、悲観や不安や、ん・・・ 暗い気持ち?
そういうんじゃなくて、
この病気は、充分そういうことがありえる病気なんだから。
昨夜食堂にいたら、不意に声をかけてくる人がいたのでを顔を上げた。 十年以上ぶりにあう知人だった。
自然に、なにゆえ、あなたとわたしはここにいるかの説明になった。
わたしは入院患者だけど、彼女は夫に付き添っているがん患者の家族という立場だった。
確か年齢はわたしと同じだったはず、見つかった時には手術もできない程の悪い状況で、半年くらい病院を出たり入ったりしてるとのこと。
もともとはとっても明るい人、でも、当たり前だけど、ちょっと辛そうな表情が見え隠れ。
当たり前だよね。