まったり アイマス2

アイドルマスター2 超ライトユーザーのプレイ日記

3294. 3日で作曲、続き^4

2021年01月22日 | 日記

 前々項のシンセサイザーに関する書き込みは、全く知らない方が見たら訳が分からないと思います。この標準的な減算式のシンセサイザーに関して一般的な設定のやりかたの本がいくつか売られていると思います。また、web情報でもある程度分かるはずです。

 元のモジュラー型アナログシンセサイザーでは、各要素の自由な組合せができたみたいですが、操作しやすい標準の組合せがあって信号の流れが、鍵盤(KB)→発振器(VCO)→濾波器(VCF)→増幅器(VCA)→出力、の順になっています。キーボード(鍵盤)は発振器の周波数と出力のタイミングを制御します。つまり、通常の楽器としてのキーボードは、鍵盤→発振器→開閉器→出力、になっていて、発振器の音色がもろに聞ける、ということ。

 シンセサイザーのシンセシスは合成の意味なので、シンセサイザーは合成器で、普通の文脈ではミュージック・シンセサイザーを指します。音を合成する装置です。
 大型のモジュラー型アナログシンセサイザーはかなり衝撃的な姿をしていて、絵になるというか、今でも多分売られていると思いますが、とても高価な装置です。表面には設定のためのつまみと、接続のためのジャックが所狭しと並んでいて、しかし、出てくる音は単音で、音楽を作るためにはマルチトラックのテープレコーダが必要でした。
 本ブログで取り上げているmicroKORG XLは、もちろんすべてデジタル化されていて、初期の大型モジュラー型アナログシンセサイザーよりもずっと高度な楽器になっています。

 普通の鍵盤楽器はキーごとに発音体があって、1音ごとに念入りにチューニングされています。ピアノやパイプオルガンのこと。
 シンセサイザーの発振器は概念的には1個で、音階、つまり周波数はキーボードの鍵ごとに割り当てられた電圧で決められます。1オクターブ1V(ボルト)が標準だったか。この電圧で周波数を制御するので、voltage-controlled oscillator (VCO)と呼ばれています。
 今はもちろんデジタル化されていますが、用語として便利なのでそのままVCOと呼ばれています。本物のアナログのVCOは今もありますから、文脈に注意です。
 VCOの出力は、のこぎり波や方形波などの倍音が豊かな荒々しい音で、これを整えるのがフィルターで、音色を決めます。ここも電圧制御されていて(VCF)、刻々と音色を変えることが出来るのがシンセサイザーの特徴と言うこと。増幅器も電圧制御されていて(VCO)、音の立ち上がりと余韻を自由に決めることが出来ます。

 シンセサイザーの要素として必須なのはあと2つ。ADSRとLFOです。
 キーボードは音高に対応する電圧とは別に、ON-OFFのゲート信号が発生します。このままでは音がON-OFFになってしまうので、電圧をスムーズに変化させるのがADSRです。オシロスコープで見ると波形の外包の大きさに相当するのでエンベロープと呼ばれ、ADSRはエンベロープ・ジェネレータ(EG)が正式名称です。
 Aはアタック時間で、ONになってから100%の電圧になるまでの時間で、急激に変化させると固い感じがして、徐々に変化させると柔らかい感じになります。Dはディケイ時間で、100%に達してからすぐに減衰が始まり、その変化の緩急です。Sはサステイン値で、ディケイが終了した時点で何%の電圧にするかで、100%なら持続音、0%なら音がそのうち消失し、残すのなら50%とかに設定します。Rはリリース時間で、鍵盤がOFFになってから音が消失するまでの時間を設定します。
 飽和・減衰・消失の曲線は指数関数が普通で、アタックは線形にすることがあるようです。

 LFOはlow-frequency oscillator、つまり低周波発振器で、周波数や音色や音の大きさの揺らぎの信号を発生します。つまり概ね20Hz以下の発振器なのでlowです。
 ADSRが指数関数担当ということは、1階微分方程式の解なので、LFOは2階微分方程式の解、つまり振動 = サイン波の担当と言うことですが、面倒なのとメリハリを出すために普通はLFOは三角波の出力です。ぽよよん、みたいな感じにする場合にはサイン波を選択すべきでしょう。

 現実の楽器としてのシンセサイザー、たとえばmicroKORG XLは上述の原理的なアナログシンセサイザーよりははるかに複雑な構成の装置です。取扱説明書を見ることが出来ると思いますが、いきなり読むと頭がクラクラしてきます。また、音作りは慣れていないとまったく言うことを聞いてくれない感じがすると思います(無音が典型的)。なので、入門書が売られている、ということ。そのため、アマチュア音楽家がターゲットのシンセサイザーには大抵、プロが厳選したプリセット音が選択できるようになっています。
 いや、無責任に解説しましたが、私も慣れているとは言い難いので、これから練習です。


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