昨日は、最近話題にしている古典幾何学本の邦訳の関係で、恩師と多分事前最終打ち合わせと。今は絶対に会えない人になってしまいましたが、その著者と交友があって送られてきた論文の別刷りを見せていただきました。
論文は普通は専門分野の学術雑誌に掲載されます。書籍の形になることもあって、数十の論文をパックした感じ。ですから一つの論文は10ページとかそんな感じのことが多いです。で、雑誌社からは各著者に書いた部分のみをホチキス等で閉じた小冊子を20冊程度送ってきます。知り合いや問い合わせに使って欲しい、ということ。これが別刷りです。
何しろ昔の本なので関連論文を追跡するのは容易ではなく、本当に助かりました。
で、肝心の日本語訳は序文と第一章第二節までです。恩師の感想は自分(建築家)にも分かるので良かった、とのこと。本物の数学者が訳すと厳密な用語を使うので日本語自体が解読不能になりがちなのですと。褒められているのか何なのかよく分かりませんが、ある程度は受けたみたいです。成功すれば、世界初とのこと。つまりフランス語版やドイツ語版は無いそうです。結構、業界では有名な本なのですが。
担当編集者は順調に行けば来月中に決まるらしく、決まらなければ全部ボツです。担当者がOKと言わないと意味ないです。まあ、熟読できたから私には収穫でしたが。
料理店での会合の前に時間があったので、その近くのいつもは行かない大型書店に行きました。自分の専門分野(生物学)は知っているつもりなので背表紙の確認のみ。情報関係は実用書は別として学術系が何となく物足りないです。現在、人工知能と称しているのはビッグデータ解析とか、私の意見ではどちらかというとオペレーションズリサーチ(OR)とか品質管理(QC)の話で、そりゃ必ずある程度は成功するでしょう。私が知りたいのは論理学と計算機(記号処理)の接点で、大丈夫かなと思うくらいお目にかかりません。
なので数学書コーナーをうろうろと。カラー図版が多くて、でも著者も知りませんし出版社も知らない双曲空間の小冊子が目立ったので買いました。球面と逆の曲率の面の話で、球面の平面への展開、つまり普通の世界地図と同様のことが起こっていて、双曲空間も平面に投射します。で、地図なら平射図法に相当する平面図形でどんどん話を進めているので、私の数学力を持ってしてもこれはやばい感じ。地図だけで地球表面が議論できるのかと。
オタク文化で言えば、いわゆる薄い本に相当します。ある意味、面白いことは面白い。だから大型書店の棚に並んでいたようです。
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