まったり アイマス2

アイドルマスター2 超ライトユーザーのプレイ日記

430. 映画、トロン

2013年08月03日 | 日記
 アイマス2の画面は、もちろんコンピュータグラフィックス(CG)です。今ではうんざりするほど見られる画像ですけど、学術用途ではなく普通の娯楽映画に大量にCGを用いた最初期の映画が1982年制作のディズニー映画、トロンです。
 私は大学生の時にオリジナルのトロンをリアルタイムで見ていて、後にDVD版を買いましたけど、解像度が低いのでモアレは出るわ細部は見えないはで記憶による補完が必要でした。今回、新トロン(トロン・レガシー)との同梱の公式BD版を買ってPS3で見てみました。ええ、綺麗ですよ。当時の映画館で見た画像と同レベルと思います。当時の電子計算機への夢が詰まった作品で、私はお勧めします。日本語吹き替えの声優が台詞も含めてアニメチックで笑いますけど(ついでに肝心な部分で笑えなかったりする。一度聞いたら原語(米語)がお勧め)。

 春香たちはポリゴン(多面体)ですけど、当時は人体をポリゴン表示するなどとんでもないことで、今で言うアバター(オルター・エゴ)はそれっぽい衣装を着た俳優の演技です。背景とバイクなどの乗り物がやっとCGで表現できているわけで、それでも大変な計算時間と費用がかかっているはずです。
 今のPS4クラスなら、アバターも含めてリアルタイム表示が可能な程度の映画でしょう。この30年のCG技術の向上はものすごいといか言いようがありません。
 ちなみに、当時はマイコンはかろうじてあったものの、専用の数値演算チップの計算速度は0.1メガフロップス(flops = 毎秒の浮動小数点計算数)程度。いまのグラフィックボードは1テラフロップス程度です。日本でコンピューターといえば大型機を指すのが普通でしたけど、WindowsNTの原点となるスーパーミニコンはすでに存在していました。TRONは当時流行していたマイコンのMicrosoft BASICの命令で、trace onの意味です。

 ただ、当時の方が作りがこの21世紀初頭の現在よりも丁寧な部分があるのが面白いです。トロンに関わったCGの会社は3社で単純に前半、中盤、後半を担当しています。前半と後半は今と同じのポリゴンで画面を作っていますけど、中盤1/3はいわゆるソリッドモデルと思います。ソリッドモデルは直方体や円錐や楕円体と言った、いわゆる三次元プリミティブで造形するやりかたです。ポリゴンだと拡大すると立体を覆う三角形の角が目立ちますが、元が球だったらどこまで拡大してもなめらかな曲面が見えます。ただし、3Dデザイナーには不評で数学的な支援も十分ではなかったので今は主流ではありません。
 この一点でもCGデザイナーの方はオリジナルのトロンを見る価値があると思います。音楽マニアには作曲・演奏者(ウェンディ・カーロス)も聞き所です。
コメント
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