goo blog サービス終了のお知らせ 

ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

NHKの本性

2006-12-15 | ちょっと一言
教育基本法改悪法案が参議院特別委員会で強行採決された。衆議院に次いで参議院でも強行採決だ。教育をどうするかという百年の大計を強行採決で決めるというのは、たとえこの法案を支持している人でもおかしいと思うだろう。教育とは、政治とは違うのだ。

 この重要な法案が明日にも参議院で強行成立しそうな情勢というときに、NHKのニュースは某野球選手がアメリカに買われていく話を延々とやっている。わずか10分しかないニュースの時間を野球選手の話と政府主催の拉致問題の集会の解説に大部分を費やしている。教育基本法の改定がどのような意味を持っているか、反対している人たちの意見や運動の紹介などひとかけらも報道しない。これではNHKの視聴料を払おうなどとは決して思えない。

 安倍晋三や中川昭一など政府や自民党の要人がNHKの報道に圧力をかけたことが問題になったのはついこの間だ。安倍晋三はNHKの報道局長などにあったのは放送後だなどと嘘を言って、圧力をかけたわけではないとか、報道した朝日新聞を脅したりして、シラをきりとおした。そして首相になったとたん、NHKの海外向けラジオ放送に拉致問題を重点的に放送するように命令までした。言論の自由など日本の憲法が求めていることをすべて憎んでいる日本国首相だ。

 しかし、NHKは命令が出ないでも自民党政府の顔色をうかがいながら放送しているとしか思えない。毎日のニュースに拉致の話が出ない日はない。教育基本法の改悪反対集会がどれだけ人を集めても一言も報道しないNHKが、拉致問題の反北朝鮮集会だと微に入り細に入り報道する。国会で与党が強行採決など無茶をやったら、かならずイチロウだの柔ちゃんだの愛ちゃんだのといったスポーツニュースがニュースの時間を占領する。NHKはもはや大本営放送になってしまったようだ。だったら国民から聴視料など取ろうとするな。自民党の放送であることをはっきりさせて、自民党から金をもらえ。

 緩んでいた気候が明日からまた厳しく冷え込むようだ。日本の将来も明日から冷え込んでいきそうだ。凍える胸をどうしよう。

「省」昇格法案のかげで

2006-12-12 | 政治
教育基本法の審議が早まりそうだ.フィリピンのアセアン会議が台風で延期になったので、安倍さんがやる事なくて日本へ早く帰ってきてしまったからのようだ.まさに安倍さんに風が吹いたのか? しかし、こんなことで審議も十分しないで採決して欲しくない.だって、タウンミーティングのやらせや世界史未履修の問題ばかりの審議で、教育基本法の中身の審議なんかまだなにもやっていない。

 教育基本法に目が移っている間に、さらに問題な法案が通りそうだ.防衛「省」昇格法案と呼ばれているので,防衛庁が防衛省に名前を変えるだけのような気がしてしまう法案だが,実はいままでの日本の安全保障の考え方を完全に方向転換する内容が一緒に含まれている.

 もちろん、庁が省に変わるだけでもいっぱい問題がある.防衛庁はこれまで単独では自衛隊の予算を出す事が出来なかった.今は内閣府の中にあるので、総務省や官房長官の下で予算を作り総務省全体の中で予算案を提出していた.しかし、省になると長官は防衛大臣となり、防衛省単独で予算申請が出来るようになる.防衛大臣は内閣の正式な一員として国のいろいろな政策に口を出す事が出来るようになる.戦前の内閣において国防大臣が軍事面から日本を戦争へ引っ張っていったことを思い出させる.

 もっと大きい問題は自衛隊の任務に海外派兵が正式に入るという事だ.これまでは自衛隊はあくまで日本の専守防衛を本来任務にしていた.それ以外はできないというのが憲法に違反していると思われていた自衛隊法でも最低限の規定だった.ところが今回の自衛隊法改悪法案によると、イラクやアフガンへ派兵したような任務を自衛隊の本来任務と認めようと言うのである.この法案が通ったら、自衛隊は専守防衛の枠をはみ出して、米軍と一緒に世界中に出かける事が出来るようになる.戦闘行為は出来ないが、まさに米軍の一部隊として認められるようになる.

 安倍政権は自衛隊に海外派兵を本来任務とし、憲法を変えて、米軍と一緒に戦闘もできるようにしようとしている.軍国主義国家に到達するのも、あと一歩だ.若者達を戦場に送らないためには、いまわれわれがふんばる必要があるのではないか.日本人よ.平和の戦列にかえろう。

教育基本法改悪をやめさせるために

2006-12-11 | 政治
国会の特別委員会で公述人・参考人として意見を述べた人たちが、これらの意見をまったく審議しないまま採決される事へアピールを発表しました。
このアピールへの市民緊急賛同署名を13日午前10時まで行っています。

政府法案の今国会における採決を阻止し、法案の徹底審議を実現するために
【アピール】公述人・参考人として教育基本法案の徹底審議を求めます」への市民緊急賛同署名を始めています。

西原博史(早稲田大学教授)廣田照幸(日本大学教授)藤田英典(国際基督教大学教授)

① 私たちは、12月6日に公表した「【アピール】公述人・参考人として教育基本法案の徹底審議を求めます」の呼びかけ人です。
 私たちは、多くの問題を抱えた政府法案の今国会での採決を阻止し、政府法案の徹底審議を実現するために、この【アピール】への市民の方々からの賛同署名を広く募り、国会に提出することを決意いたしました。
 多くの市民の方々は、「何かおかしい」と思いながら、自分の声を国会に伝えることができず、もどかしさや、歯がゆさを感じていると思います。私たちは、この【アピール】を、多くの市民の方々が持っているはずのこのような思いを国会に届けるための媒介にしたいと考えました。
 今こそ、職業の壁を越えた市民と研究者との間の広い共同を実現し、「法案を採決するのではなく、その徹底審議を!」という広範な声を国会に強力に伝えるべきだと思っています。

② そこで、教育基本法「改正」情報センターの協力を得て、電子署名により、私たちが呼びかけ人となった【アピール】への市民の賛同署名を集め、国会にそれを提出することとしました。

 所定のフォーム(http://www.fleic.dyndns.org/cgi-bin/appeal1206.cgi)に入力すれば、署名をすることができます。

署名の第1次集約を13日(水)午前10時とします。同日午後に参議院教基法特別委員会委員に手渡しする予定です。

③ 電子署名の期間は限定されています。至急署名をしていただき、できるだけ多くの方にこの緊急署名をお知らせいただけるようお願い申し上げます。可能な限り多くの市民の方々の声を、私たちの【アピール】とともに国会に届け、今国会における政府法案の採決を阻止したいと考えています。

雪の中を歩く

2006-12-11 | 花と自然
しんしんと降る雪の中、今年初のクロカンスキーに行った。雪は昨夜から朝にかけて降り積もった雪なので本当の新雪。スキー板が潜ってしまってまったくスキーの役に立たない。しかも今朝は気温が高く、日本で一番寒い弟子屈町川湯なのに、気温がマイナス2-3℃もある。マイナス15℃くらいを予想していたのにちょっと期待?はずれ。だから雪がべたべたでスキー板と靴の間に雪が付いて少し歩くと前屈みになってしまう。あわてて雪をストックで削り落として歩き始めるが、すぐまた雪が付く。

 新雪でべたべたの雪なので、スキーもまったく滑らない。ほとんどワカンで歩いているのと変わらない。この程度の深さの雪(20~30cm)で、どうせ滑らないなら壷足で歩いてもそう変わらない。まあしかし、今年初のクロカンだからむしろ幸運かも。あまり滑る雪だと慣れない身には転ぶばかりかもしれないから。

 おかげで今日は転ぶこともなかった。降り続く雪の中、森の中を一人ゆっくりと歩き、静けさを楽しむ。一時間ほど歩いたところで、持っていった「一口最中」を三・四個口にほおばる。甘い味が口の中に広がる。そして温かい紅茶を飲む。マンゴー茶の少し甘~い香りが舌にこころよい。

 新雪のおかげで鹿やキツネや兎などの動物の足跡もすべて隠されてしまい、あしあとを楽しむことは出来なかったので、ひたすら静かさと時折トドマツの枝から落ちてくる雪の小雪崩を楽しんだ。雪の中でもフッキソウはまだ緑を保っている。道東では冬に緑を見ることは難しいが、2-3種の植物は緑色を保っている。その命の強さに驚く。

 雪にまみれて歩いたあとは、もちろん温泉。弟子屈の町の中にある地元の人しか知らないような公衆温泉に一番風呂。誰もいない。一人で快適な温泉を楽しんだ。命が一年延びたような。そんな気がする。

忘年会と忘れる物

2006-12-09 | 日記風
今日、12月8日は太平洋戦争開戦記念日。アメリカの計略に乗って宣戦布告前に真珠湾攻撃をして、勝った勝ったと喜んだ日。アメリカはあれから50年もたっても同じことをやった。9.11事件とは、まさに現代の真珠湾攻撃だった。アメリカの黒い手に乗って。そして「9.11(真珠湾)を忘れるな!」というプロパガンダで、対テロ戦争という名のアフガン、イラク侵略をアメリカ中が正当化した。

 いや、今日はこんな事を書くつもりではなかった。つい「今日は何の日?」というラジオの番組につられてしまった。9.11事件については、アルカイダがやったという証拠も未だ見つかっていない。第一、国防省ビルに突っ込んだという航空機の機体も実は見つかっていない。真犯人はアメリカ政府だという説もある。改めて書かねば。

 いつまでも暖かかった11月だったが、12月に入って一気に冬になった。早めに冬タイヤを買っていたので、雪と氷の道を走るのが楽しい。歩くとバリバリと音がする凍り付いた道。坂道では滑ってあぶないし、手は凍えるが、いかにも北国の冬らしくて私は好きだ。しかも、ここ北海道の太平洋側は、冬型の気圧配置になるとどこまでも青い空でカーンと音がするように晴れ上がる。こんな冬は大好きだ。そろそろ最高気温も氷点下の真冬日が始まる。

 しかし、慣れない冬道なので(一年ぶり?)事故が多い。北海道はこの時期が一年でももっとも事故が多いのでは無かろうか。毎日のように国道沿いに道路脇に落ちて腹を見せている車を見る。まだ夏のような気分でスピードを出す車が多いのだろう。気をつけよう。明日は川湯温泉で忘年会。日本でも一番寒い川湯温泉だから、幸運ならダイヤモンドダストが見られるだろう。氷点下15-6℃になりそうだから。

 はやいものだ。今年も忘年会のシーズン。今年も忘れたいことと忘れたくないことがある。忘年会で何を忘れようか?

明日強行採決をさせないために

2006-12-08 | 政治
明日にも参議院で教育基本法改正案が強行採決されるという可能性が高まっている。教育基本法は、憲法と並んで日本の戦争責任を反省し、再び戦前のようなマインドコントロール教育をしないために作られた法律である。この法律はこれまで、憲法と同じく日本の侵略の被害を受けたアジアや太平洋の人々への日本の反省の印だった。それを再び「愛国心」を教え込むことができる「新教育基本法」に変えることは、アジアの人たちの日本への警戒心を高めこそすれ、尊敬を集めることはけっして出来ない。

 公聴会をしたら、そこで何が語られようと多数決で決めてしまう、いや、単独ででも強行採決してしまう。そんな政治家の勝手で、日本の教育を決めてしまっていいのか。教育に政治の手を介入させてはならない。教育基本法は、真に児童・生徒のためにどうするべきか、教育とはどうあるべきか、真剣に教育の専門家が議論して決めるべきだ。政治が口を出すべきではない。

 公聴会の意見もタウンミーティングと同じように賛成の人が多くなるように人選しているに違いない。しかもそこで何が議論されても政治は単なるスケジュールで採決しようとする。公聴会でも改正案に賛成の人でさえも、慎重な議論を希望している。強行採決してでも成立させたいと思っているのは、個人的な思いこみで最優先させたい安倍首相と、参議院選挙の前に無茶はしたくないので今年のうちに無茶をやっておこうという公明党だけだろう。

 いまいろんな教育関係の人々が教育基本法改悪反対の声明を出している。福島大学では歴代の学長が連名で反対声明を出した。世界平和アピール七人委員会も講演で反対を明らかにした。「大学改革を考えるアピールの会」が反対声明。国立大学のほとんどの大学から反対声明が出されている。「教育基本法改定案に反対する大学人有志の訴え」が出された。朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、北海道新聞などサンケイと読売をのぞくほとんどすべての新聞が反対もしくは慎重審議を要求している。日本科学者会議も反対声明。22大学の有志が反対声明。東京大学史料編纂所が反対声明。などなど、ぞくぞくと全国から反対声明が届いている。

 明日の参議院で強行採決をさせないために、国会周辺にヒューマンチェーンを。近くの人は一人でも多く国会へ。

藻場造成というまやかし

2006-12-07 | 環境
広島県の瀬戸内海に「ハチの干潟」というところがある。20ヘクタールくらいの狭い干潟だが、干潟がほとんど埋め立てられた瀬戸内海では残された貴重な干潟なのだ。そこには30年もむかしの子供たちが遊んだままの干潟が残されている。種類は減ったとはいえ、いろんな生物がまだなんとか生き延びている。干潟にはコアマモという海草が生え、干潟の沖にはホンダワラやアマモの藻場が広がっている。

 藻場は、海の生物のゆりかごと言われている。いろんな魚やエビやカニが子供の頃に藻場で生活し、大きくなる。瀬戸内海では昔はいたるところに藻場があった。いまではそのほとんどが干潟と共に埋め立てられてしまった。だから瀬戸内海の漁業は大きい痛手を受けた。とくにマダイやクロダイなどの高級魚が減少した。だから漁師は藻場が復活することを望んでいる。

 このハチの干潟で藻場造成工事が行われようとしている。漁師の希望に添って藻場を増やすために工事をするというのがその大義名分である。しかし、ハチの干潟にはコアマモやホンダワラやアマモの藻場が広がっている。そこに藻場を造成するという。なぜ藻場のあるところに藻場を造成するのか?

 その事業の詳細を知ると、なぜ藻場を造成しようとしているかがよくわかる。藻場造成工事には、干潟にどこからか土を持ってきて大規模に土を入れ、その上に海草を植え付ける工事をする。その土とはいったいどんな土か?そしてそれはどこから来るのか?いったい誰がそんな工事をするのか?それを知れば、なぜこんな工事をしようとしているかがよくわかる。けっして漁業者のためなんかではないのだ。

 この藻場造成工事を請け負っているのは、産業廃棄物処理を請け負っている海洋土木会社である。ようするに、浚渫などで出たヘドロを干潟に入れ、ヘドロ処理と藻場造成を一挙にやってしまおうと言うことなのである。たしかに業者にとっては一石二鳥でしょう。処理するのにお金がかかるところを別のところに利用してお金を生んでくれるのだから。しかし、埋め立てられる干潟の生物はどうでしょう。そして造成された藻場は役に立つものが出来るのでしょうか。

 実は藻場の造成というのは、全国いたるところでやられているが、成功した例はほとんど無いのだそうだ。植えて2~3年はなんとか海草がみられるが、そのあとはまず無くなってしまう。しかもハチの干潟はいまでも藻場があるのだ。そこに藻場造成と称してヘドロを埋め立てその上にアリバイ工作のような海草の移植をしても、いまある藻場が無くなるだけで造成なんかできっこない。しかし、行政の評価は、工事が終わった時点で検査をして、そのときに藻場があったら造成できたことになってしまう。あとは藻場が無くなろうとどうしようと知ったことではないのである。業者は金が入ればあとのことは知らない。

 そうして自然再生とか藻場造成とか言って、どんどん自然が破壊されていく。この行政の構造をなんとかしなければいけない。そうしないと、自然と共に生きている多くの生き物たちは、あっという間に絶滅してしまう。生き物が絶滅するような環境に人間は長く生きることは出来ない。彼らの運命は人間の明日の運命なのだ。

 とにかく、いますぐハチの干潟を守らねばならない。藻場造成は直ちにやめて欲しい。「藻場造成」という言葉を聞いたら、まずは眉に唾を塗ることから始めよう。

癌からの生還

2006-12-05 | 日記風
昨日、古い友人から本を送ってきた。長く会っていない友人だが昔から作家になるのが夢だった。これまで二冊ほど出版した本を送ってくれたが、どちらも私小説、いや、小説ではなく私的なノンフィクションと言った方が良いのだろうか、日記風の文章が書かれていた。

 今回送られてきた本の表題は「喪失と豊饒と-がんという名の僥倖に生きる-」。ぱらぱらとめくってみて、彼女が2年前に癌になり、大手術の末に生還したことがわかった。まったく知らなかった。たしか一度だけ年賀状が来ない年があり、おかしいなと思っていた。けれども今年は年賀状をもらったはずだ。それにはそんな病気のことなどつゆほども書いていなかった。

 あらためて本を最初からゆっくり読んで驚いた。彼女の闘病の記録もそうだが、文章が特段に上達していることに気が付いたからだ。彼女は、癌と宣告されてから精神的に落ち込み、葛藤し、そして覚醒する。大手術のあとに癌から生還し、癌という病気になることによって、精神的にもこれまでと異なった人間に生まれ変わったという。それを彼女は「僥倖」とさえ言うのである。

 正直言って、私はこれまで彼女から送られてきた二冊の本を読んで、彼女の作家としての将来性に疑問を持ってきた。しかし、本はどちらも自費出版のようだし、趣味として文章を書くのはきわめて良い趣味だと思ったから、もちろんそんな感想などおくびにもしなかった。それぞれの人にはそれぞれの生き方があるのだから。しかし、今度の本を見て私は彼女の文章に舌を巻いた。格段の進歩が見られる。もはや素人の趣味という段階はとうに通り過ぎているようだ。もちろんまだ未熟なところも無いことはないが、これからも文章を磨いていけば十分作家としてやれるのではないかと思った。

 これは彼女の精進のたまものなのか、それとも「癌」という生と死をわける闘いを通して彼女が得た新しい精神と結びついた結果なのだろうか。

 今年は友人を3人も癌で失い、病に伏した友人もいた。彼女の癌からの生還を喜びたい。そして彼女の文筆活動がこれから彼女に新しい生活をもたらすことを祈りたい。

生きていけない日本人と米軍再編

2006-12-03 | 政治
今夜のNHKスペシャルという番組で、国民健康保険料の大幅値上げで苦しんでいる高齢者の問題が取り上げられていた。国保料の値上げはかなり大きく、生活困窮者を直撃している。もちろん、所得税や住民税も同時に大幅な引き上げがされた。そして政府は法人税については、さらに減税をしようとしている。

 国保料が支払えない人が続出し、健康を害しても病院にいけない人が増えている。さらに保険で見てもらえない本人負担額も2割から3割に増えた。まさにこれが小泉改革の輝かしい成果だ。国保料の払えない年寄りたちは病院など行かずに早く死んでしまえというのが、国民がこぞって支持した小泉改革だった。高齢者よ、ワーキングプアよ。どうしてあの時に小泉自民党を支持したのか。

 支払えない困窮者の国保料は数百億円だという。このくらいのお金、自衛隊の偵察機AWACS一台買うのをやめれば出る金だ。イラクへ自衛隊を派兵するのはそれ以上の金がかかっている。憲法違反の派兵にわれわれの税金が使われたのだ。さらに、アメリカの世界での戦争遂行のための米軍再編に日本は三兆円というお金を差し出そうとしている。

 日本の安全保障が大事だという理由で、国民の命よりもアメリカに金を貢ぐ方を大事にする。いったい何のための安全保障なのだろう。日本政府は「安全保障」とさえ言えば日本人は何でも認めると思っている。アメリカのための「安全保障」!日本を売る売国政府。いったいどこを向いているのだろう。

国民よ。目覚めよ。
   

小泉-安倍と復党のねらい

2006-12-03 | 政治
自民党の郵政民営化反対で離党した議員の復党でごちゃごちゃともめている。いや、もめている振りをしている。そのあまりに品格のなさに批判が出ている。そもそも刺客まで送り込まれて郵政民営化反対を貫き当選しておきながら、当選したら民営化に賛成するという議員は辞職した方が良い。そうでなければ選挙で嘘を言って当選したことになる。

 自民党の中川幹事長は表向きいろいろ難しいことを言っておきながら、結局のところ自民党は当選議員も落選議員もすべて取り込んでしまおうと言うことなのだろう。メディアの中には復党を小泉前首相が認めたことをおかしいと批判しているものもある。しかし、小泉-安倍と続くこのネオコン路線が何を狙っているかを考えれば、復党の本当のねらいは明らかになる。

 小泉さんも安倍さんも、ねらいは憲法改定だ。来年の参議院選挙で過半数を維持できないようでは、国会で憲法改定を発議することは出来ない。民主党の議員も憲法改定論者は多いようなので、改訂の発議をする時は民主党を抱き込まなければならないけれども、自民党が一人でも多いに越したことはない。参議院をなんとか過半数以上取って、衆議院でもっと増やせば憲法改定が手中に入る。

 小泉さんとしては自分がやりたかった郵政民営化に反対した議員は憎い。復党なんか認めたくないだろう。せっかく追放したのだから。しかし、憲法改定にむけて本格的に取り組み始めた安倍政権のためなら、そこのところは大目に見ようと言うことなのだろう。

 民主党の小沢一郎代表は「何でも有りの自民党だ」と批判しているが、教育基本法の場合でも見られるように、自民党と同じネオコンを抱えている。民主党が自民党のまねをしないことが大事だ。

 外は雪。今年の初雪だ。初雪早々積雪になってきた。今年の根雪になりそうだ。