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「省」昇格法案のかげで

2006-12-12 | 政治
教育基本法の審議が早まりそうだ.フィリピンのアセアン会議が台風で延期になったので、安倍さんがやる事なくて日本へ早く帰ってきてしまったからのようだ.まさに安倍さんに風が吹いたのか? しかし、こんなことで審議も十分しないで採決して欲しくない.だって、タウンミーティングのやらせや世界史未履修の問題ばかりの審議で、教育基本法の中身の審議なんかまだなにもやっていない。

 教育基本法に目が移っている間に、さらに問題な法案が通りそうだ.防衛「省」昇格法案と呼ばれているので,防衛庁が防衛省に名前を変えるだけのような気がしてしまう法案だが,実はいままでの日本の安全保障の考え方を完全に方向転換する内容が一緒に含まれている.

 もちろん、庁が省に変わるだけでもいっぱい問題がある.防衛庁はこれまで単独では自衛隊の予算を出す事が出来なかった.今は内閣府の中にあるので、総務省や官房長官の下で予算を作り総務省全体の中で予算案を提出していた.しかし、省になると長官は防衛大臣となり、防衛省単独で予算申請が出来るようになる.防衛大臣は内閣の正式な一員として国のいろいろな政策に口を出す事が出来るようになる.戦前の内閣において国防大臣が軍事面から日本を戦争へ引っ張っていったことを思い出させる.

 もっと大きい問題は自衛隊の任務に海外派兵が正式に入るという事だ.これまでは自衛隊はあくまで日本の専守防衛を本来任務にしていた.それ以外はできないというのが憲法に違反していると思われていた自衛隊法でも最低限の規定だった.ところが今回の自衛隊法改悪法案によると、イラクやアフガンへ派兵したような任務を自衛隊の本来任務と認めようと言うのである.この法案が通ったら、自衛隊は専守防衛の枠をはみ出して、米軍と一緒に世界中に出かける事が出来るようになる.戦闘行為は出来ないが、まさに米軍の一部隊として認められるようになる.

 安倍政権は自衛隊に海外派兵を本来任務とし、憲法を変えて、米軍と一緒に戦闘もできるようにしようとしている.軍国主義国家に到達するのも、あと一歩だ.若者達を戦場に送らないためには、いまわれわれがふんばる必要があるのではないか.日本人よ.平和の戦列にかえろう。

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