ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

11万人が集まった。福田さんどうする?

2007-09-29 | 政治
文部科学省が教科書から日本軍が集団自決に関与したという記述を削除させたことに対する沖縄の島ぐるみ抗議集会は、今日11万人を集めて大成功に終わった。米兵の少女暴行事件の時の8万5千人を上回る11万人の人々が、戦争の記憶を消し去ろうという日本政府のやり方に抗議の声を上げた。

 抗議集会では「集団自決に軍が関与したことは明らかで、記述削除は歴史の歪曲だ」として、検定意見の撤回と記述の回復を求める決議を採択した。沖縄の代表団はこの決議をもって10月中旬に三度文部科学省に要請に行く。過去二回、沖縄県民を代表する人たちを冷たくあしらった文部科学省は、福田内閣ではどう扱うか。福田内閣の対応が試されている。

 過去の過ちにきちんと向き合い、反省と謝罪の上にアジアの人たちとのつきあいを構築していかない限り、日本人はいつまでも信頼されない。過去を反省し謝罪することを自虐史観だと批判している右翼ナショナリストたちの考え方は、アジアの人たちへの差別思想に基づいた無反省・傲慢だ。そのような態度が結局は日本をいつまでも尊敬されない国に貶める。本当に国を愛するなら、きちんと反省・謝罪すべきだ。

 沖縄が本当の意味で戦争の被害から免れることができるように、アメリカの基地をなくしていかねばならない。辺野古沖にジュゴンがこれからもゆったりと海草を食べて泳げるすばらしい海を残していこう。
 

ビルマに経済制裁を!

2007-09-28 | 政治
 暑い、暑い。暑いと今年は何回言ったことだろう。彼岸を過ぎても今日は30度を超えた真夏日。いったいどうしたんだろう。暑いと身体が言うことを聞かない。頭も冴えない。やはり寒いくらいが身体にはちょうど良いように思う。明日からは涼しくなるそうだが、今年の夏はもう本当に終わったのだろうか?

 いま、ビルマが熱い(「ミャンマー」という名前は軍事政権が国民の同意を得ないで勝手につけた名前である。ここではビルマを使う)。ビルマの軍事政権は1990年の総選挙で80%の得票率で圧倒的に勝利した国民民主同盟NLDを軍事力で押さえつけて政権を渡さないまま、指導者のアウンサン・スー・チー女史を17年間軟禁し続けている。そして日本政府は建前とは異なってビルマの軍事政権にODA国際経済援助を与え続けている。その裏には日本の企業と政治家がビルマ軍事政権に利権で結びついているという噂が絶えない。

 さすがに日本政府も自民党の「背水の陣内閣」と、日本人記者がねらい打ちに殺された事実が明らかになったいまは、経済制裁を検討せざるを得ないだろう。とりあえず大使の召還を検討しているらしい。ビルマの軍事政権と共通の利害を持っている中国も本音は軍事政権支持のようであるが、国際世論から何らかの対応を迫られている。欧米は早くからビルマへの制裁を実施している。

 武器も持たない僧侶のデモ行進に発砲するとは、どんなに理由をつけても言い訳できない蛮行である。いまは武力による鎮圧で一時的な静穏があっても、ビルマの民衆はこの事実を忘れない。ブッシュの言う民主化はお笑いだが(おまえに言ってほしくない)、かならずビルマは軍事政権を追い払うだろう。日本政府がその邪魔をしないように願っている。
  

キノコと木の実は秋を知っている

2007-09-27 | 花と自然
 秩父の小さな山、四阿屋山(772m)に登った。かなりの部分が杉の人工林で花も少ない。わずかに季節の花であるミズヒキ、ツリフネソウ、キクバハグマが少し見られただけだった。そのかわり、キノコや木の実は豊富だった。もっともキノコでは名前の分かったものは猛毒のドクツルタケくらいだったが、それが一面に地面からつきだしている様は見事だ。登山道には栗のイガがたくさん落ちており、中にはすでに十分実を太らせた3人兄弟が顔をのぞかせていた。

 気温はまだまだ夏の暑さだ。秩父とはいえ、こんな低山に夏に登る人は少ないと見えて、山の中には私一人だった。汗みどろになってたどり着いた頂上でお昼のにぎりめしを食べて、ゆっくり帰り道をたどった。彼岸過ぎてもまだまだ暑い気候だけれど、キノコや木の実は確実に秋の時間を進めているのを痛切に感じた。このような自然が無くなっていることが都会のあの異常な気候の原因であることを身(実)をもって悟った。

 昨日の追記:鯨だけではなかった。マグロも水銀汚染がひどいようだ。しょっちゅうマグロの刺身を食べている人は要注意だ。詳しくはhttp://www.lbv.jp/ninpu/htm

満月に何を祈るか

2007-09-26 | 政治
昨夜はすばらしい中秋の名月を見ることができた。思わず両手を合わせて祈りたくなるような十五夜の満月でした。月に祈ると言えば山中鹿之助ですが、彼が「我に七難八苦を与えよ」と祈った月は三日月でした。彼が尼子一族再興のために毛利と戦い、戦運つきて33歳の若さで命を落とした故事により、月に祈るのは不吉という言い伝えがあるようだが、これもその時々の運命次第でしょう。なにも月に罪があるわけではない。月探査衛星「かぐや」が月を詳しく調べています。人々に隠し続けてきた月の裏側にも科学技術の探査の手が伸びているようです。なにもかも明らかになることが我々の夢を壊していくことなら、なにも知らない方が良いのかもしれない。月の資源を利用してまで人間が増殖する必要もない。

 今月29日に、沖縄県宜野湾市で沖縄県民大会が開かれる。いま沖縄で何がおこっているのか。ヤマトの人たちはほとんど気にしていないように見えるが、歴史教科書の検定で文部科学省が沖縄戦で起こった住民の集団自決に日本軍が関与したという記述をやめさせたことに沖縄県民の怒りが爆発している。1945年3月の米軍の総攻撃に遭った座間味村、渡嘉敷村の三つの島で住民が日本軍から配られた手榴弾で600-800人が集団自決したものだ。

 これまでの教科書には日本軍が住民に自決を強要したことが書かれていたが、一部の歴史修正主義学者の意見を入れて文部科学省が検定意見でそれらの記述を削除させたものだ。これには沖縄県民が大反発。沖縄県のすべての自治体の議会で検定意見撤回を求める決議がなされ、沖縄県議会でも全会一致で同様の決議がなされた。

 この決議をもって文部科学省に要請に出向いた沖縄県代表(議長、副知事、市長会、町村会、町村議町会)が伊吹大臣に面会を拒否され、さらに倉庫のような部屋に入れられて局次長クラスの審議官が対応してけんもほろろの扱いを受けたことから、一気に沖縄県民の感情に火がついた。県議会では異例の二度目の意見書決議を行った。さらに1700以上の団体の協賛で沖縄県民大会を開いて抗議することを決めた。1995年に少女への米兵による集団暴行事件に抗議して8万5千人が集まった大集会を超える集会になる予想だ。仲井間知事も集会に積極的に参加するだけでなく、県職員に参加を呼びかけている。

 沖縄の歴史をあまり知らないヤマトの人間としても、われわれは沖縄県民に連帯したい。この問題はけっして沖縄だけの問題ではないからだ。軍隊は住民を守らないことこそ憲法九条の本質であるからだ。「武力で平和はつくれない」のだ。月に祈るのはかわらぬ平和だけだ。
 

鯨を食べることの怖さ

2007-09-25 | 環境
 日本の調査捕鯨は世界の人々の反対を無視して続けられている。しかし、鯨を食べる需要は日本にもそれほどない。水産庁の鯨の在庫量は増えてきている。年間の調査捕鯨で獲る鯨の肉は約4000トンだが、昨年8月時の在庫量は4804トン。一年間分が余っている結果となっている。水産庁では、全国の小中学校に食文化の継承などの名目で給食に鯨肉を食べさせるように指導し、これまで全国で3500校が一日以上食べさせたらしい。釧路でもご多分に漏れず学校で給食として鯨を食べさせている。

 和歌山県太地町は300年以上続く古くからの捕鯨で有名な町で鯨博物館もある。この町でも学校給食に鯨肉を食べさせている。しかし、太地町の町会議員である山下さんが、地元産のゴンドウクジラと表示されている肉を買い、民間の厚生労働省登録検査機関にPCB、総水銀、メチル水銀の3項目について分析を依頼したところ、その結果は、おどろくことに厚生労働省の定める暫定規制値を超えていた(基準値の10倍以上という数字もあった)。たとえば

PCB:0.27ppm(0.5ppm)、
総水銀:4.0ppm(0.4ppm)、
メチル水銀:3.1ppm(0.3ppm)

PCB:0.66ppm(0.5ppm)、
総水銀:6.39ppm(0.4ppm)、
メチル水銀:3.6ppm(0.3ppm)
(※カッコ内はそれぞれ厚労省の暫定規制値)

 この肉が、学校給食で出されていたわけである。山下議員は学校給食に鯨肉を出すことを止めるように訴えている。

このような肉を給食で出してしまう太地町の鯨肉に対する安易さは非常に問題が大きい。釧路市ではどのような安全対策がなされていたのだろうか。釧路市のホームページにはなにも書かれていない。学校給食に限らず、鯨肉を食べさそうと宣伝するためには安全を確認する義務がある。しかし、海産哺乳類にはこれらPCBやダイオキシン、農薬が高い濃度で濃縮されているのは、研究者の間では常識であるらしい。

 東京大学の宮崎教授らの調査では、日本近海のスジイルカの体内には、食物連鎖によってDDTやPCBが海水の千万倍に濃縮、蓄積されていたとされる。「母親の体内に蓄積された化学物質の90%は、母乳を通じて種が絶滅するまで子孫に受け継がれる。末代になるほど、汚染は深刻になる」 (「宮崎信之著「恐るべき海洋汚染」合同出版)そのほかの海産哺乳類もほとんど同じだという。

 年間わずかに食べる程度の鯨肉だから問題にしないというのは、この宮崎教授の一言で却下されるだろう。どのように少ない量でも人工合成化学物質は人間の代謝では体外に排出されないのだ。死ぬまで体の中に蓄えられ、母親の場合は子供に引き渡される。

 沿岸の汚染の深刻さももちろん問題視すべきだと思うが、特に食の安全に非常に敏感なメディアがこの問題を取り上げなかったことは、大きな問題である。ここにも反捕鯨の国際世論に反発して捕鯨にこだわる政府や一部業者の情報操作を唯々諾々と受け入れ、公平な報道を放棄してきたメディアの責任がある。鯨を食べるのは何でも善だとしてしまう無責任さ。

 もう一度、日本が鯨を殺し、絶滅させてしまってまで守る文化があるかどうか、問い直してもらいたい。
 

なぜ釧路で鯨を食べるのか?

2007-09-24 | 環境
 釧路沖でミンク鯨の調査捕鯨が始まった。釧路市では捕鯨で街おこしをしようとて、クジラ祭りやクジラに親しむ市民の集いなどを開いて鯨肉をたべさせようと躍起になっている。釧路沖の調査捕鯨は1年間にミンククジラ60頭の枠を設定している。昨年は調査捕鯨の期間中に60頭をようやく獲ったが、鯨が少なくなっているのでこの枠を消化するにもやっとの思いだったようだ。

 調査に携わった東京海洋大学の加藤教授によると、昨年度はミンククジラの主な群れが近くにいなかったとか。しかし、ミンククジラといえども昔の捕鯨時代から比べれば、大幅に数を減らしている。調査捕鯨でも獲るのに苦労するほど減っているとは口が裂けても言えないらしい。研究者としてどうなんだろう。政府にたてつくと研究費がもらえなくなるのだろう。いま世界でも昔と変わらない数が見られる鯨は東太平洋のコククジラ一種だけだという。そんなコククジラも日本近海では絶滅寸前といわれている。

 鯨を食べるのは日本の食文化だと水産庁は大々的に捕鯨復活に向けて宣伝を繰り返し、年間5億円もだして南極海に調査捕鯨と称する捕鯨船を出している。しかし、この調査捕鯨で南極の鯨の資源が推定できるとは専門家でも思っていない。要するに日本が捕鯨にこだわっていることを示すためのアドバルーンでしかない。さらに商業捕鯨が認められても南氷洋に捕鯨船団を出して捕鯨をする企業はない。いまさら捕鯨に資本投下する企業はないことは水産庁がもっともよく知っているはずである。まして鯨やイルカなどの海産哺乳類の肉に高濃度のPCBや農薬の蓄積が明らかになっている。食物連鎖の頂点にいる鯨たちには人間が垂れ流した毒物が貯まっている。その事実もひた隠しにして捕鯨に突っ走る政府とはいったいなんだろう。そして鯨の肉を食べましょう、捕鯨は日本の食文化だと宣伝にこれ努めている。街おこしに鯨を食べようと考えているNGOやNPOの人たちはいったいなにを勘違いしているのだろう。もっと事実を知って欲しい。

 沿岸の調査捕鯨というのも、公の目的は鯨が食べる魚類資源量を推定するというものだった。ところが、昨年の調査捕鯨でとれたミンククジラを調べても、サンマや鯖などの姿はほんのわずかだった。鯨がサンマを食べるから人間が捕るサンマが少なくなるという詭弁がばれてしまった。もっとも研究者たちはだれも本気でそんなことを信じてはいない。しかし、調査の結果をそのようには発表しない。主群がいなかったので今年もう一度調べようとごまかしている。そんな調査捕鯨がまやかしであることは、世界の人にはお見通しだ。IWCでの論議をよく読んでみると、「日本の常識は世界の非常識」であることがよくわかる。もっと日本人は内向きの議論をやめて世界に通用する議論をするようにならなければいけない。

 私たちは戦後の学校給食でまずい鯨の肉をさんざん食べさせられた。私はあの経験がトラウマになって今でも鯨に限らず肉が食べられない。あんな鯨肉が本当に美味しいと思う人がどれだけいるのだろうか?いま、水産庁が調査捕鯨で獲った鯨肉が売れずに多量の在庫を抱えているという。そのせいで水産庁は鯨を日本の食文化だと強弁して、なんとか鯨を食べさそうと必死である。

 しかし、そんなにしてまで鯨の肉を食べる必要がどこにあるのでしょう。今の日本人は鯨と聞いて鯨肉を思い出す人よりも、ホエールウオッチングを思い出す人の方が圧倒的に多い。釧路が捕鯨で街おこしをするなら、鯨を食べ尽くして鯨といっしょに町が沈没することになる。鯨は家畜ではない。野生動物です。人間と同じ哺乳類で、魚ではないのだから。

 魚でさえ、いま世界の海からどんどん姿が消えつつある。それも温暖化などの影響もあるだろうけど、もっぱら日本による乱獲のせいであるといえる。日本の沿岸でも魚たちは20年前くらいから急激に減少している。ましてや子供の数が年間1頭以下の鯨類は絶滅に至るのは早い。釧路が捕鯨で街おこしをしたら釧路沖のミンククジラが姿を消すのはそう先のことではない。釧路は自分で自分の首を絞めようとしている。鯨で街おこしをするなら、水産庁のおだてに乗らず、ホエールウオッチングで街おこしをすべきではないか。鯨を保護する町として有名になって欲しい。観光客もきっと増える。

 だいたい釧路には捕鯨の歴史なんかそんなにない。わずかに鯨を捕っていたことはあるが、捕鯨で有名な町でもない。国際捕鯨委員会(IWC)で日本が沿岸捕鯨復活のために要求したのは、先住民の生存捕鯨の枠である。アメリカやカナダの先住民の捕鯨がこの枠で認められているのを、日本政府は沿岸捕鯨復活の理由にしようとした。しかし、日本の沿岸捕鯨はれっきとした商業捕鯨であり、IWCで認められるはずもなかった。アフリカや中南米諸国などにODA(国際援助金)を出して捕鯨に賛成してもらうという露骨な票工作をして世界の顰蹙を買った。コスタリカの環境大臣が日本の札束で頬を張るようなやり方を強く批判している。

 釧路ではクジラ祭りにアイヌの人たちを駆り出そうとしている。アイヌの儀式を鯨でもやる予定らしい。先住民の生存捕鯨だと言いたいのだろうか。アイヌ民族は捕鯨の歴史などは持っていない。鯨も食べたであろうが、それとこれとはまったく違う。アイヌ民族を使って先住民の生存捕鯨の理由付けにしようなどとこそくな手段を使ってまで、なぜ鯨を殺したいのだろうか?経済効果は決して高くないことは、経済学者の推定でもわかっている。しかし、捕鯨となると目の色を変える捕鯨ナショナリストが日本にはなぜか多い。

 政府による情報操作が徹底しているからだろうけれど、日本人の偏狭ナショナリズムが鯨で熱くなることは、本当に不思議としか言いようがない。一度間違った方針を出してしまったので、意地でも撤退できないのかもしれない。どこかでボタンの掛け違いがあったのだろう。あなたは鯨の肉、鯨を絶滅に追いやっても食べたいですか?いまさら鯨の肉を食べる文化など日本には根付きはしない。若い人は冷めてみている。

星川淳「日本はなぜ世界で一番鯨を殺すのか?」幻冬舎新書 を是非読んでみてください。
 殺さないで! 鯨は人間の仲間だ。

テレビの料理番組って誰のため?

2007-09-20 | 日記風
 今日は彼岸の入り。「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざも死語になりかかっているようだ。今日も30度を超える真夏日。暑い!暑い!
 
 けれども、家の前の荒川の土手では、真っ赤なマンジュシャゲの花が咲き始めた。ヒガンバナという別名の通り、毎年この花はお彼岸の直前に真紅の花を開き始める。毎年のように気にかけているのだが、ほとんど開花の時期が変わらない。こんなに異常な夏なのにマンジュシャゲは暦通りの生き方をしている。驚くほどの律義さだ。
 
 彼岸のころ、この花は満開になり、河原の土手を真紅の絨毯で染め上げる。これほど華やかでしかもあっという間に消えてしまう花も珍しい。異常な気象の中で、季節をくっきりと示してくれる彼岸花に逢うのが毎年の楽しみだ。
 
 テレビでは、消化試合のような自民党総裁選挙が派手に報じられているが、どちらの候補もお呼びじゃない、と思う。鼻の下の長いフクダと口の歪んだアソウのどちらが総裁になろうとも、自民党の政権はまもなく終わる。こんな総裁選挙を仰々しく報道するテレビの質も落ちるところまで落ちた。
 
 テレビには、料理番組があふれている。ほとんどすべての局では、料理方法の説明から旅館やレストランでタレントが食べるさまを仰々しく放送している。そんなに日本は食べることにこだわる人が多いのか?いったいあの番組は誰のために作られているのか?お金持ちの遊びのため?それにしては、生活保護を打ち切られて餓死する人が出始めた。先進国で餓死者が出ている国はそうそうないだろう。グルメなどという言葉に踊らされるのを、もうそろそろ気づいた方がいい。
 
 提案がある。料理番組ではぜひ、昨日の残りの食材を捨てないでどうやって今日食べるかという工夫を教える番組をやってほしい。どうやれば安く料理をすることができるかを放送してほしい。旅館やレストランでの豪華な料理や食事を放送するのはもうやめる時期だ。国民は飢え始めているのだから。

原発が温暖化の原因だった

2007-09-18 | 環境
 各地で異常な暑さが続いている。甲府では35℃、熊本では36℃とか。しかし、東北では大雨で洪水が各地で発生しているようだ。先島諸島では強力な台風で瞬間最大風速が65m/秒というものすごい風が吹いたようだ。被害も大きい。日本列島、おかしくなってしまった。

 これも地球温暖化のせいだ。だからみんながもっとクーラーを止めたりして電力の節約をしたり、車社会を見直して公共交通機関を整備し直す必要がある、と書こうと思っていたが、京都大学原子炉実験所の小出裕章さんの「地球温暖化の本質」というパンフレットを読んでいて、目から鱗が落ちた。

 二酸化炭素の濃度上昇が地球温暖化の原因だと信じてきた。もちろん、二酸化炭素などの温暖化ガスの濃度上昇は温暖化に貢献していることは間違いない。だから、電力の節約や車社会の見直しは当然必要であるのもまちがいない。しかし、「逆もまた真なり」だった。彼のパンフに書かれていた過去50年間の温度の変化と二酸化炭素の濃度の変化を重ね合わせてみてみると、二酸化炭素濃度濃度と温度はあざなえる二本の縄のごとくどちらが先か後か分からない変化を示している。二酸化炭素が増えたから温度が上昇したとは必ずしも言えないのだ。つまり、海水温が上昇すると海水のガス溶存量は低下し、海水に溶け込んでいる二酸化炭素が空気中に出てくる。温暖化がCO2の濃度上昇を引き起こしてもいる。

 そして、この海水の温暖化に大きな役割を果たしているのが原子力発電所のようなのだ。原発は核分裂のエネルギーを利用して発電するのだけれど、核分裂で生み出されたエネルギーの3分の1くらいしか電気にはならない。のこり3分の2は無駄なエネルギーとして温排水によって海水中に捨てられる。そのために原発からは大量の温排水が海に垂れ流されている。100万KWの原発の場合、毎秒70トンの海水を7℃上昇させる。東京荒川の流量は30トン/秒くらいですから、荒川と多摩川を合わせたくらいの水が7℃上昇する。それが間断なく海に流れ出ているわけだから、海の温度が上がらないはずはない。

 むかし、ある原発のアセス書を読んでいて不思議に思ったことがある。大量の温排水が7℃温度を上昇させて海に放出されるが、その付近一帯の水温はほとんど上がらず「環境に影響はほとんどない」という結論が書かれていたのだ。コンピューターシミュレーションの結果からは半径1kmの範囲でもせいぜい温度が1℃くらいしか上がらないという予測が出ていた。

 なにかおかしいと感じたがシミュレーションの結果というものは簡単に操作できるということをよく知らなかった当時は、意外と影響は小さいものだなと納得してしまった。今になって考えるとこのシミュレーションは7℃上昇した水が出た場合、周りの水温がどうなるかという短期間のシミュレーションをしていたのだ。しかし、1℃上昇した周りの温度は、その一瞬後には最初のシミュレーションの前提を変化させている。あとからあとから出てくる7℃高い海水は、周りの海水をどんどん上昇させていくのではないか。

 結局、二酸化炭素を出さないから究極の温暖化対策だと喧伝されている原発だが、本当は海水を温め、気温の上昇にも大きく貢献し、さらに二酸化炭素を海水から追い出すことによってさらに温暖化を加速していたのだ。日本には55基の原発があり、年間1000億トンの海水を7℃上昇させている。全河川の流量が年間4000億トンだから原発から流れ出てくる量のものすごさがわかる。

 政府や電力会社は温排水による海水の温暖化を認め、原発は二酸化炭素を出さないから温暖化対策として原発を推進するという嘘を訂正しなければならない。そして地震国日本は、危険な原発から一日も早く撤退するべきである。
   

武力で平和は作れない!

2007-09-17 | 日記風
じっと立っているだけで、背中を汗が流れていく。昨日、東京芝公園には真夏の太陽が容赦なく照りつけていた。Peace Day Tokyo 2007の集会に駆けつけた私には、過酷な日差しだった。道東から帰ったばかりの私には、30度を超える暑さは身体だけではなく精神的にも苦痛だった。

 ときどき太陽を隠す雲に感謝しながら、参加団体の演説(トーク)やアーティストの楽器の演奏などを聴いていた。福島みずほさんや川田龍平さんのトークもあった。アベシンゾーの無責任な政権放り出しを批判し、自衛隊を違憲な海外派兵から呼び戻すことが今必要なことだと、各団体は手を変え品を変えて訴えていた。

 集会は「武力で平和は作れない」を統一テーマにしていたが、反原発グループ、反・貧困運動のグループ、沖縄からの教科書検定反対、辺野古の基地建設反対、ジュゴンを守る団体、イラクでのボランティア団体、などなど多彩だ。ブースでは有機食品も売られている。有機のパンを買って炎天を避けてテントの中で昼食を食べた。参加者はお年寄りが多い。ブースには若い人がいるにもかかわらず、参加者に若い人が少ないのはなぜなのだろう。

 3時からのパレードで、また炎天下の道を歩く。この一日でまたまた真っ黒に焼けてしまった。霧の道東で過ごした昨年までと違って今年の夏は日焼けが薄まる暇もない。

 それにしても9月も半ばというのに、30度を超える暑さが続く。関東の温度上昇はこの100年間で3度だという。100年間といっても実質は最近の30年くらいの上昇だ。3度のうち、地球温暖化による上昇は1度くらいらしい。あとの2度は都会のヒートアイランド現象によるもの。緑をはぎ取り、地面をコンクリートで固め、冷房で外の空気を暖めていれば、2度くらい簡単に上昇しても不思議ではない。コンクリートをやめて、地面を緑に返し、木造の家に住んだら、きっともっと住みやすい町ができるだろう。
 
 日本を戦争をしない国にとどめ、平和をみんなの生活に取り戻すために、いろんな催しが行われている。今日知り得た情報を少し書いておこう。マスコミがまったくこのような情報を国民に知らせないのだから。

9月22日13:30~16:30 会場:文京区民センター 参加費:500円
アンナ・ポリトコフスカヤ追悼集会「ロシアの闇とチェチェンの平和を考える」

9月23日13:00~16:00 会場:文京区民センター 参加費:700円
政治討論集会「参議院選挙後の政局はどうなる」

9月24日13:30~16:30 会場:代々木区民会館 参加費:500円
連続学習「柏崎刈羽から今こそ原発・再処理工場のない世界へ」第1回『原発の耐震安全性』主催:福島老朽原発を考える会

9月27日12:30~14:00 会場:衆議院第二議員会館第4会議室
「9.27共謀罪の新設に反対する市民と表現者の院内集会」

9月27日18:30~21:00 会場:文京区民センター 資料代:500円
9.29沖縄県民大会プレ集会@首都圏「大江・岩波沖縄戦裁判と教科書検定」

9月28日19:00~  会場:中野区立商工会館 資料代:500円
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの連続学習会「第2回 自衛隊 変容のゆくえ -沖縄・辺野古基地建設への海上自衛隊出動を探る」講師:前田哲男

9月29日10:30~18:00 会場:きゅりあん(品川区立総合区民会館)
輝け9条!世界へ未来へ フェスティバル2007 
小池清彦「我、自衛隊を愛す。故に、憲法9条を守る」天木直人「孤立する日本のアジア外交~なぜメディアは真実を報道しないのか」草柳和之「DV、性教育バッシング、戦時性暴力はどうつながっているか」その他、催し多数

10月7日18:30~21:30 会場:いきいきプラザ一番町カスケードホール 資料代:1000円10.7シンポジウム「対テロ戦争開始から6年-アメリカ追従政策を問う  そろそろ自衛隊はイラクから撤退しませんか?」 主催・「平和への結集」をめざす市民の風

11月18日12:00~16:00 会場:日比谷野外音楽堂
「NO NUKES MORE HEARTS ストップ再処理 反核集会」

いまこそ平和への行動を

2007-09-14 | 政治
テロ特措法が11月1日で期限切れになる。アフガニスタンで戦争する米・英軍への燃料補給が主たる任務になってしまっているこの法律は、民主党が土壇場で裏切らない限りは、どうやらこれで終わりになる。海上自衛隊は補給活動をやめて日本へ帰るべきだ。

 しかし、中東への自衛隊の派遣はまだ航空自衛隊がイラクに残っている。大義無きイラク戦争でのアメリカ軍の後方支援を国際貢献という名の下に、日本の自衛隊が続けている。11月に期限が切れるテロ特措法だけでなく、この際、いっしょにこのイラク復興支援法も廃止しよう。民主党もイラク復興支援法を廃止する法案を提出する構えのようだ。自衛隊の海外派遣はすべて止めよう。

 「武力で平和は作れない。戦争は最大の環境破壊、人権侵害」をスローガンとして、明日ピースデイの集会が開かれる。東京芝公園で11時から「自衛隊は帰ってこい」と工夫を凝らした催しがある。イラク戦争開始時の4万人の大集会を東京タワーの下で再び復活させれば、自民党の総裁選の茶番劇を粉砕し、民主党の中の好戦派をたたき出すことができる。一人でも多くの人が集まってほしい。もちろん私も芝公園に駆けつける。

 道東から帰ってきた身には、9月中旬とはいえまだまだ暑さにめげそうになる。明日はまたさらに暑くなるという予報だ。熱中症に気をつけて行かねばならない。それでも今は行動するときだ。アベ無責任首相の後継でごまかされないように、反戦平和への願いを示そう。