ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

日本はどうなの?

2006-04-27 | 政治
フランスでは、100万人のデモが首相の進めた雇用法案を葬った。
タイでは、国民のデモによって、タクシン首相が辞任を余儀なくされた。
ネパールでは、連日のデモで内閣が総辞職し、民主化や王制の廃止そのものがこれからの課題になってきた。
フィリピン、インドネシアなど、国民のデモによって政治が動いている。国民が自分たちの意志を直接示し始め、政治がそれを無視できなくなってきている。

 日本はどうなのか?次々と戦争法制が成立し、国民総背番号制が始まり、警察による監視社会化がすすみ、ついに話をしただけで逮捕されるという「共謀罪」の成立が日程にあがってきているというのに、国民の広範な抗議行動がほとんどみられない。国民は、政府に完全になめられているようだ。

 若者は金儲けと遊びにしか興味を示さない。自分たちの未来が今の政府の政策によって決められているというのに。学生は政治に関心を持たない。自信も持っていない。無気力な日本。

 私は、この原因は、テレビを中心とするマスメディアのあり方にあると考える。テレビは害毒でしかない。テレビを見ないこと。それが日本を救うだろう。

ひと雪毎のあたたかさ

2006-04-26 | 日記風
今日は久しぶりに太陽の光が降り注いだ。2日前の雪は跡形もなく消えた。北側斜面の雪も、あと少しになった。ひと雪降るたびに暖かくなる。

 エゾエンゴサクの花も少しずつ頭を持ち上げて来たような気がする。庭のフクジュソウがようやく土の中から勢いよく伸びてきた。例年ならもう花が終わる頃なのに、今年は雪がいつまでも消えなかったので伸び出すこともできなかったのだ。

 しかし、フクジュソウはどうやって地表の雪が消えたことを土の中で知ることができるのだろう。温度で感じるのだろうか?それとも光だろうか?それとも湿度などかもしれない。フクジュソウは雪が消えるのを待ち、虫たちはフクジュソウの花が咲くのを待って、出てくる。不思議だ。

 明日も良い天気であって欲しいが、予報では雨かもしれない。

マンゴーを食べた、い

2006-04-23 | 南の海
スーパーで、フィリピンのマンゴーが安く売っていたので、普段決して日本でフィリピンのマンゴーを買ったりしないのに、ついつい買ってしまった。

 さっそく食べてみて驚いた。まずい。たしかに、マンゴーの味と香りはするのだが、フィリピンで食べたマンゴーの味にはほど遠い。あの、幸福とはこの事とまで思わせるフィリピンのマンゴーの美味しい味と香りには、まったくほど遠いのだ。

 しかもフィリピンで食べれば、美味しいマンゴーが山盛りで100円くらいで買える。ああ、あのマンゴーがまた食べたい。

 ということで(それだけではもちろん無いのだが)、連休明けから再びフィリピンに出かけることにした。南の海が待っている。ジュゴンも。連休とフィリピン行きがあるので、このブログもしばらく休むことになるだろう。今週はしっかり書いておきたい。

春嵐と石油の高騰

2006-04-22 | 日記風
春の嵐が吹き続けている。小屋が揺さぶられるようだ。しかしおかげで春が大分近づいてきたように思われる。小屋の周りから雪が消えた。エゾエンゴサクの青い花がおそるおそる顔を見せ始めた。名も知らないスミレの花が咲いている。ようやく春が見えてきた。

 石油の価格が高騰しているらしい。1バーレル71ドルとかで、市場最高値を連日のように突破しているとか。1バーレルがどのくらいなのか、実感としてはまったく分からないが、ほんの数年前まで1バーレルが15ドルとか20ドルと聞いていたことを思うと、ずいぶんあがったんだな、と思う。

 原油の高騰はいろんなところに影響が出てきそうだ。日常生活にも物価の値上がりが襲いそうだ。今年はいつまでも寒かったので、灯油の使用量が格段に多くなった。車のガソリン代の値上げもそろそろ家計に響くほどになった。航空賃の値上げはかなり大きい。飛行機をやめて鉄道にしよう、と思っても、鉄道も値上げが考えられているらしい。結局は、外へ出かけるのをやめるしかない。

 春が来たら、いろんなところへ出かけてみたい。しかし、石油の高騰は気楽に遊びに出かける気分を損ないそうだ。ドライクリーニングも大幅値上げの可能性が高いとか。石油製品でクリーニングしているからだ。なんでも自分で水で洗うようにするしかない。石油製品の使用が減ることは、地球環境から考えて決して悪いことではないが、対策がないままでは、困るのは結局同じ人たちだ。代替えエネルギーを真剣に考えよう。

なぜいま海底調査か?

2006-04-21 | 政治
海上保安庁の船が竹島付近で海底調査をやるとして、韓国から反発を食らっている。いまなぜこの係争の地で海底調査をやろうとしているのか?紛争をあおっているとしか思えない。小泉さんは口を開けば「日韓友好が大事だからよく話し合って・・」という。お前が足を踏んでいるんじゃ!人の足を踏んでいながら握手を求めるこのずうずうしさ。

 そもそも竹島が日本領土だなんて言いがかりみたいなもんだ。日本が韓国を併合した時に、いっしょに竹島を日本領土に編入したんだから、韓国が解放された時に当然竹島も韓国の領土にもどったはずじゃないか。

 それはそれとしても、アメリカの権威を借りてアジアを見下す日本の夜郎自大。ほんとうに情けない。

ランプの灯り

2006-04-20 | 日記風
蛍光灯の明かりを消し、ランプに灯りを点す。やわらかい光が部屋の闇の一部を照らし出す。白檀の香を焚いて、ゆっくりと身体を安楽椅子に横たえる。こころが静まり、部屋の奥の闇が心地よい。

 小屋の外には、台風並みの風が吹き荒れている。春一番にしては、強い風だ。雨も横殴りに降り続いている。小屋が吹き飛びそうな音を出して揺れている。鉄道もほとんど止まっているそうだ。いま、大雨洪水警報が発表された。

 子供の頃、台風で停電になって、吹き荒れる外の風音を聞きながらロウソクの灯りを見つめていたことを想い出す。そのころ、部屋の奥の闇が恐かった。しかし、いまでは闇がこころよい。闇があるから灯りが見える。ランプの灯りの暖かさがこころよい。

 あの猛々しい蛍光灯の光を消してみてご覧なさい。できればランプを点して。ランプがなければロウソクでもいい。こんなにこころが癒される。


教育基本法の改悪にきっぱりと反対

2006-04-18 | 政治
自民党と公明党が教育基本法の改正案を決めたらしい。なぜいま教育基本法改正なのか?「国と郷土を愛する」という言葉を入れるらしい。彼らの理由は、教育の荒廃を正すためだという。しかし、考えてみてくれ。日の丸、君が代を強制した東京都などで、教育の荒廃が止まっただろうか。否、むしろ荒廃は進んでいる。

 教育基本法の改悪はきっぱりと反対だ。憲法改悪とセットになって、愛国心をあおり、戦争をする国にしようとしている。「愛国心はならず者の最後の逃げ場」(サミュエル・ジョンソン)という言葉が真実みを帯びている。

 政府に搦め取られている大新聞はしらず、地方の新聞は教育基本法改正に疑問を呈している。

北海道新聞:「私たちはかねて、「愛国心」という心の領域にかかわる事柄は、国が強制するものではないと主張してきた。
 改正案は、両党の意見を取り込んだため、あいまいな部分があるとはいえ、国が改正法を根拠にして「愛国心」を押し付けてくる恐れがある。とくに一九九九年に成立した国旗・国歌法が、半ば強制になりつつある現実をみると、危惧(きぐ)はいっそう強まる」

中国新聞:「「我が国と郷土を愛する…態度」といった文言はあいまいだ。いったいだれが判断するのか。心の領域とする人も少なくない。拙速は国民の一体感を損なう」

愛媛新聞:「私たちは、国家が内心を法で縛ることは認められないと主張してきた。改正案は慎重姿勢の公明党に配慮して表現を抑制したとはいえ、本質は変わらない。やはり現行法を貫く理念を生かす道こそ探るべきだ」

西日本新聞:「私たちはこれまでも「『愛国心』のような誤解を招きやすい表現を盛り込むことにこだわる必要があるのか」と問題提起し、「改正論議は国民の合意を踏まえて進めてほしい」と注文してきた」

琉球新報:「60年前の反省は忘れ去られたのだろうか。そもそも、国を愛するのを法律で求めるのはふさわしくない。愛するのは、優れて個人の内面の領域の問題だ。国が強制するのはおかしい。ナショナリズムをかき立てる動きで危うい。
 国による心の統制は、憲法が保障している思想、良心の自由を侵害することにならないか」

「教育の憲法」とよばれる現教育基本法をないがしろにしてきたのは誰なのか。自民党と文部科学省だ。そのことが教育をこのように荒廃させた。教育の荒廃を正すためには、今までの文部行政をしてきたものがまず責任を取ってやめることだ。
ぜったいに教育基本法改悪を許さない。

バイケイソウの芽が伸びてきた

2006-04-17 | 日記風
昨日の雪も今日はどんどん融けていく。黒い土が広がり、フクジュソウの花があちこちに黄色い花を咲かせている。朝は見えなかったのに、夕方にはもうかなり大きくなったバイケイソウの芽が伸びてきている。速い、速い!

 バイケイソウの芽は、まるでとがった槍の穂先のようなするどい緑色をして、地面から天を突くように伸びてくる。この芽は有毒とのことで、山菜と間違えて食べるとお腹を壊すらしい。しかし、エゾシカは食べ物に事欠くこの時期、このバイケイソウの芽まで食べていることがある。きっとお腹の調子が悪くなったシカもいるだろうが、何も食わずに飢え死にするよりはいいのかもしれない。

 バイケイソウの芽は、すばらしい春の訪れを告げる。


春が遅れている

2006-04-16 | 日記風
今年は春がなかなか来ない。今日も吹雪模様。今夜にかけて積雪がかなりありそうだ。サンナシ小屋の周囲でも、まだ一面の白銀。ところどころ雪が融けて黒い土が出ているところがあるが、それも今日の雪でまた白く覆われる。

 昨年の日記を見ると、この時期にはサンナシ小屋の周辺ではエゾアカガエルがたくさん産卵に訪れていて、蛙の声がうるさいくらいだった。今年はまだ蛙の卵塊はまだまったく見えない。大分遅れているようだ。アオサギの巣作りもかなり遅れている。ようやく巣作りが始まったが、例年よりも半月くらいは遅れている。

 小屋は吹雪に包まれて、静まりかえっている。エゾシカたちが新しい草の芽を求めて小屋の周りにやってきたが、この雪でまた山の方へ帰っていった。エゾシカも今年は食べ物に困っているらしい。木の皮を食べた痕跡が例年よりも目につく。また、シカの被害が増加したと言われるのだろう。

 今年は、春が遅くなるだけだろうか。夏も冷たい夏にならなければいいが。

東京都教委のならずものたち

2006-04-15 | ちょっと一言
東京都教育委員会が、職員会議で「採決」などをすることを禁止するという通達を出したそうだ。さらに職員会議で教育や学校の運営について議論することも許さないとした。東京都教育委員会はほんとうにならず者の集まりとしか思えない。まるでやくざの集団だ。

 民主主義を教えるべき学校で、民主主義を否定する。教師の行動のあらゆることに口を出し、縛り付け、考えることを許さない。東京都教育委員会は、教育のことを考えていないことがよく分かる。教育基本法には権力が教育に不当な介入をすることを禁じている。彼らには憲法も教育基本法も守る気持ちはさらさら無いらしい。これこそかれらがならず者集団であることの証明だ。

 なぜ東京都教育委員会がこのようなやくざ集団になったのか。都民の子供たちがこのような集団によって教育されていると思うと、本当に恐ろしい。そもそも、石原慎太郎なるやくざっぽい人間が知事になったことが、問題なのだ。軽い気持ちで彼に票を入れた人は、深刻に反省すべきだろう。石原慎太郎が教育長にとんでもない人物を据え、彼が自分の気に入ったものを集めた結果が、いまの東京都教委である。日の丸を拝み、君が代を歌わせるために作った教育委員会だ。

 今日の朝日新聞と毎日新聞が社説でこの通達のおかしさを指摘しているが、どちらも深刻と言うよりはお笑いだというような書き方でこの問題の深刻さをごまかしているように思える。読売などの新聞とも言えない新聞は、もとより無視を決め込んでいる。報道もしない。

 一日も早く石原慎太郎を東京都の知事から引き下ろしたい。彼は、アジアのみならず世界中の国の物笑いだ。