ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

おばかなアソウとマスコミ

2009-03-31 | 政治
NHKのニュースを見て驚いた。朝鮮共和国の人工衛星の発射へのカウンドダウンをやっている。あと4日などと。そして各地にパトリオットミサイルが配備される様子を報道している。アホかいな。NHKは。

 朝鮮のロケットへの迎撃命令がアソウ首相から自衛隊に出された。これも信じられないほどアホな行為だ。人工衛星の打ち上げロケットが失敗して日本に落ちてくるのに対抗するということだが、そんなありもしない話をでっち上げて、米軍と一体となった自衛隊のミサイル迎撃システム開発と装備の予算をふくらまそうと言う魂胆なのだろう。アメリカやロシアやフランスやイギリスや中国など、人工衛星を打ち上げた国はいっぱいある。しかし、これまで日本がいざというときに迎撃するなどというオロカな命令を出したことは一度もない。なぜ今度だけなのだ。わざとらしい陰謀がみえみえだ。

 アメリカやロシアの人工衛星の破片が落ちてくるということは過去に何回もあった。その時に、いざとなったら迎撃する体制を日本はとったことがあるのか?ない。だいたいロケットの破片が万万が一日本に飛んできたとしても、パトリオットミサイルで迎撃して命中したら破片が増えてしまうばかりか、パトリオットミサイルまでが破片になって日本に落ちてくる。増える危険にさらされるのは日本の住民だ。もし命中しない場合は、パトリオットミサイルが何発も日本に落ちてくる。パトリオットミサイルには弾頭があり、爆薬も入っている。それが何発も日本に落ちてくる。まさに天につばする行為だろう。

 やめてくれ。つまらない迎撃など。ましてや朝鮮は日本を攻撃するなんて一言も言っていない。攻撃する意志のないロケット打ち上げに迎撃態勢をとるなんて、まるで朝鮮共和国をことさら挑発しているだけではないか。保守派として知られる韓国の大統領さえも、人工衛星の打ち上げに武力で対抗しようとする日本のやり方には警戒心を見せた。なんでも武力を使いたがるようになった日本に、かつての日本帝国主義の影を見るからだ。

 おかしいのは自民党だけではない。NHKをはじめ、マスコミがまったくこのおかしな迎撃劇をおかしいと言わないのはいったいどうしたことか。むしろカウントダウンをしてまで危機感をあおり、朝鮮との関係をことさら悪化させようと願っているようだ。

 キムジョンイルが、なぜ拉致事件を認めたのか?もう一度よく考えてみるべきだ。日本との国交正常化が見えてきたから、朝鮮はそれまで決して認めてこなかった拉致事件の責任を認めたのだ。日本が武力で威圧したから認めたのでは決してない。人工衛星打ち上げのような平和目的と言っている行為に、このような武力による対抗措置をとるのは、まさしく外交を無視したオロカな政府の行いでしかない。アメリカでさえも冷静に人工衛星打ち上げの技術を見守っているのに。

 アソウ内閣のおばかな行為は、結局のところ災難が日本国民に降りかかってくることになる。

日本の二枚舌、アメリカのダブルスタンダード

2009-03-26 | 政治
朝鮮民主主義人民共和国が人工衛星を打ち上げると言っているのに、日本がPAC2ミサイルで迎撃するとかどうとか騒いでいる。まったくおかしな話だ。予定弾道が狂ったり、失敗したりすると日本にも落ちてくる可能性があるから危険だと言うのがその理由のようだ。しかし、これは他国のロケット技術に打ち上げる前から不信を表明するようなもので、これまで日本はどの国の人工衛星の打ち上げでも、ミサイルの発射実験でも、一度もそのような事前の不信を表明したことはない。

 要するに、日本の二枚舌。ダブルスタンダードなのだ。アメリカがもっとも得意とするダブルスタンダード。日本なら二枚舌。相手を見て言い方を変える卑屈な国のすることだ。アメリカのダブルスタンダードは、上げ始めたらきりがないほどいっぱいあるが、最近ではイスラエルへの支援がある。パレスチナの人たちを支援する組織がエジプトからトンネルを掘ってガザ地区に食料や建材、衣料品といっしょにわずかの武器を運び込むことを、先頭に立って非難しながら、国連決議に反してイスラエルに大規模な戦闘機や戦車、武器、弾薬を船を使って大々的に譲渡していたことが明らかになっている。

 ソマリア沖の海賊対策で自衛隊を派遣したのは、表向きは商船会社の要請を受けたように装っているが、実はアメリカの武器をイスラエルに無事運ぶことを護衛する意味がある。アメリカの要請こそが自衛隊派遣の実相だといえる。アメリカからイスラエルへの武器輸出は、軍艦が行くわけではなく、商船に載せていくのだから。自衛隊が他国の船がおそわれたときでも、駆けつけることができるようにしたのは、本当の護衛の狙いが日本の商船ではなく、アメリカの武器を運んだ商船の護衛にあるからだ。

 アメリカやロシアや中国の人工衛星打ち上げに際して、失敗して日本へ落ちてくることを心配したことが日本政府にあるのだろうか。ましてや迎撃するかどうかなどと議論することなど考えられもしなかった。朝鮮が人工衛星を打ち上げると言ってその軌道を説明し、第1段ロケットと第2段ロケットの落下予定水域を指定してきているのだ。それを日本へ落ちるとか迎撃するとか、ことさらに日本人の不安をあおることは、あきらかに朝鮮の人工衛星打ち上げの失敗を願っていること、そしてこの際に自衛隊の迎撃態勢(衛星迎撃システム:MD)予算の確実な確保を狙っているとしか思えない。

 でも一部の右翼政治家と違って、多少消極的なのも防衛省幹部や防衛大臣のようだ。もしそのようなことが起こって迎撃できなかったら、彼らの立場は一転して苦しいものになるからだ。それでも迎撃論議をやっているのは、朝鮮の人工衛星が失敗して日本へ落下することは、おそらくないだろうと本心では思っているからだ。おそらく落ちてこないなら、落ちる落ちると言っておいた方が無駄な公共事業のさいたるものであるMD(迎撃システム)をこれからも進めるために都合がいいだろうと読んでいるからだ。

 今回の朝鮮の人工衛星打ち上げ騒動をみていると、日本がアメリカにいかにお追従を並べ、卑屈な姿勢を続けているかがよくわかる。日本の政治を早く正常に戻さなければ、アメリカに良いようにされてしまう。一日も早く解散総選挙をして、前原のような裏自民ではない人に政府を作ってもらって、アメリカとの関係を改善したいものだ。

ジュゴンのすむ沖縄の島

2009-03-23 | 南の海
沖縄の天気は、晴れたり曇ったり土砂降りの雨が降ったり雷までが歓迎してくれた。風も強まり、予定していた海に行けるかどうか心配していたが、なんとかぎりぎり船が出た。沖縄島の北部、古宇利島からボートですぐのところにジュゴンが来るというので、見に行った。沖縄のジュゴンは人間をおそれて、夜しか餌を食べに来ないので、ボートで海に乗り出しても、ジュゴンが見える可能性はほとんどない。昔の人がジュゴンを捕りまくったせいなのかもしれない。

 そこでジュゴンの食べ跡を探す。古宇利島にジュゴンがいることはこれまであまり知られていなかったらしい。けれども地元の研究者や漁師がジュゴンがいていつもすぐ近くのアマモ場に餌を食べにきていること、それも親子の2頭連れがこの付近に定住していることがわかってきたという。そこで地元もジュゴンを売り出し、地域の活性化につなげようと新しい大きな看板を立てたり、宣伝に努めているらしいが、まだ知名度は高くない。

 1時間ほど素潜りでジュゴンの食べ跡を探した。3カ所ほど食べ跡が固まっているところが見つかった。1カ所は新しい食べ跡もある。ジュゴンがここに来ていることが自分の目で確かめられたのはうれしい。沖縄の海は暖かいだろうと思って0.5mmの薄いウエットスーツを持ってきた。しかし、意外と風が吹くと涼しい。水の中は寒いかもしれないと覚悟をして潜ったが、やはり南の海は暖かい。冬とはいえども北海道の夏よりは海の水もよっぽど暖かい。

 そのあとたくさんの人と一緒にグラスボートでもう一度見に行った。グラスボートで海をみるのはたいていが珊瑚と熱帯魚だが、ここのグラスボートは海草類とジュゴンの食べ跡を見せるちょっと変わったグラスボートだ。この観光事業もごく最近始まったようだ。ジュゴンも観光には大いに役立っている。それなのに東海岸の辺野古ではジュゴンの餌場を埋め立てて、軍事基地を作ろうとしている。戦争が好きな人が多いんだなあとほとほと感心する。戦争のことなんか忘れて、ジュゴンを眺めていればこんな素敵で心和むことはない。

 ジュゴンをもっと大切にして欲しい。みんなで沖縄にジュゴンを見に行けるよう、基地をなくす努力をしよう。平和が第一。

七つ森と朝市

2009-03-20 | 日記風
盛岡の町を一望にすることができる町のすぐ近くの山、七つ森の一つ生森山(おおもりやま)に上った。宮沢賢治の童話にでてくる七つ森は、雄大な岩手山の手前にぼこぼこと円い山が並んでいる。周辺は里山らしく、入り口近くには山仕事用の番小屋が建っており、町の近くの公園としても整備されている山にしては、ちょっと田舎の山を思い出させる雰囲気だ。

 まだ雪は多くてあまり人も歩いていないので、登山靴ではないと靴に雪が入って歩きにくい。長靴があれば歩きやすいのだが。ときどき雪を踏み抜いて太腿まで埋もれたりしながら、それでも10分くらいで頂上まで上がった。

 北上川の流れ。岩手山から秋田駒ヶ岳までの雪の山脈。頂上にちょっとだけ雪を残している姫神山の優美な姿。遠くの山は雲に隠れて見えないが、重畳たる山並みが続いているのが伺える。こんな山脈を毎日みて過ごせる生活も、またうらやましい。渋谷村を追われるように逃げ出した石川啄木と村の生活にとけ込んで行こうとした宮沢賢治。対照的な二人が、いまではこの町のシンボルとなっている。

 朝早く起きて神子田(みこだ)の朝市に行った。地元の野菜や果物を中心にさまざまなものが売られている。観光客も少しは来ているが、ほとんどの人は地元の人のようだ。リンゴもいっぱい売られているがみんな安い。5個で100円のリンゴをちょっと心配しながら買って食べた。1個20円だが、十分甘くておいしい。おばあさんが自分で作ったという干し柿も8個で150円と激安だ。これも甘くておいしい。

 そろそろフキノトウやウドなどの山菜が並び始めた。花の露天では、ネコヤナギ、マンサク、キブシなどの野山の春の樹の花が並んでいる。いよいよ北東北にも春がやってきた。朝早くは春を思わせる暖かな風が吹いていたが、朝市をみているうちにやがて北風に変わって、寒くなってきた。三寒四温がまだ続いているのだろう。でも、本格的な春はもうそこまで来ている。

 盛岡の早春を十分楽しんだ。明日は、春から一気に夏へ飛ぶ。沖縄へ。

岩手山の温泉で

2009-03-19 | 日記風
久しぶりに盛岡の地を訪れた。花巻空港の上から見た風景はまだ雪に埋もれているように見えたが、急速に暖かくなっている。気温も10度を超えて、雪もどんどんと溶けているようだ。

 懐かしい友人に会い、いっしょに温泉につかった。岩手山の南側の麓の温泉は、網張温泉がある。昔はそのほかには玄武温泉くらいしかなかったと思うのだが、いまはいろんな温泉ができたようだ。今回はその一つ、ゆこりんの湯というのに入った。まだ一面の雪の中に露天風呂もあり、久しぶりの風情のある自然の中の温泉に入ることができて、うれしい。

 夜は近くの変わった民宿に泊まり、宿の主人の話に耳を傾けた。ヒマラヤに通っているという博学の人だ。話もおもしろく、盛岡の自然にも詳しく、自然保護を個人でがんばっている。自宅は農家でもあり、有機栽培で米や野菜を作っている。夕食はその人の手作りの野菜と米で、魚は目刺しが2匹。質素だが健康的な食事だった。玉に瑕は主人の話し好き。黙って聞いているといつまでも続く。合いの手を入れるとさらに続く。切り上げて眠りたいのになかなか眠らせてくれない。とうとう夜中まで話を聞く羽目になった。

 曇っていた盛岡の空も次第に晴れてきて、雪をかむった岩手山が雄大だ。左にはまだ真っ白な秋田駒ヶ岳がそびえている。盛岡の友人はここの生活に大満足のようだった。毎日こんな山をみて過ごせるのは本当にうらやましい。

エルサルバドルの勝利

2009-03-16 | 政治
エルサルバドルの大統領選挙でも反米候補が勝利した。アメリカの裏庭といわれた中南米が反米一色になった。中東に魔の手を出しているうちに、アメリカは自分たちの足下に火がついた。反独裁闘争からキューバ革命が起こったように、中南米を支配したアメリカ親分の独裁に反対する戦いから、中南米のほとんどの国が反米反独裁の左翼政権になった。チェ・ゲバラの夢がいま花開いた。世界がアメリカを包囲する時代が来た。

 アメリカはアフガン、イラクを手に入れるために、世界中の多くの人々を敵に回したことを思い知るべきだ。オバマはそれに気がついているだろう。果たしてどうチェンジすることができるか。おそらくできないのではないか。オバマもやがて崩壊する。イスラエルの終わりも始まっている。

政権交代で教育基本法を復活させよう

2009-03-16 | 政治
七尾養護学校の先生たちが都議会議員3名と東京都教育委員会などを訴えていた「こころとからだの学習」裁判で、素晴らしい判決がでた。都議たちの教育への暴力的な介入に「不当な支配」であると認定した。また、東京都教育委員会は、このような不当な支配から教育・教員を守る責務があるとした。ようやく正義が認められたという感じだ。

 しかし、210万円の賠償というのはあまりにも少なすぎる判決ではあった。土屋敬之都議は、実際210万円で教育を正せるなら安いものだと言っている。つまり、この程度の賠償では、彼らのような不当な支配から教育を守ることはできないことを表している。事実、東京都教育委員会の権力べったりの対応や産経新聞による捏造とでも言うようなキャンペーン記事によって、七尾養護学校の先生たちは暴力的な非難・中傷に苦しめられた。性教育そのものが大幅に後退してしまった。たとえ今、正義が認められても、すでに「不当な支配」が教育を支配してしまっている。不当な支配をしようとした権力に明確に謝罪させることが必要だ。マスコミはそうさせられるだろうか?東京都教育委員会のようなまるで司法を無視するゴロツキのような集団はこの際、徹底的に反省させなければならない。
 
 もう一つ心配なのは、この判決の「不当な支配」というのは、旧教育基本法に基づいて判断したものである。改悪された教育基本法にも「不当な支配」という言葉は書かれているが、「不当な支配」を排除することを前提にしていない。「不当な支配」には別の法律で対応するという。この新教育基本法では、このような教育への不当な支配・介入を防ぐことはできない。民主党に期待するのは、この点である。政権交代したあかつきには、これら自民党・公明党が郵政民営化一点に絞って世論に問うと言った総選挙で得た絶対多数を使って、あの素晴らしい教育基本法を葬ってしまったことを弾劾し、ぜひとも元の教育基本法を復活させてもらいたい。

そしてもう一つ。土屋敬之都議は民主党の議員だ。彼を今年の都議選挙で公認しないことを求める。自民党に代わって政権交代をする政党が、自民党といっしょになって教育への不当な介入を当然と思うような人間を党員にすべきではない。即刻除名するべきではないか。それができないようでは、民主党だけに政権は任せられない。

冬の摩周湖に感動

2009-03-14 | 花と自然
冬の終わりに再び道東を訪れた。2泊3日の短い旅だったけど、行きの飛行機は暴風雪のため飛行場に着陸できるかどうか危ぶまれた。羽田に引き返すかもしれないというアナウンスを聞きながら機体に乗り込んだ。案の定、機体は雲の中で揺れに揺れた。

 なんとか冷や冷やしながら到着した釧路空港は、びっくりするほどの暖かさだった。雪はまだかなり残っていたが、濡れた雪で、道路は凍っていない。バスの窓から見る小川は、氷もなくなり、雪解け水で溢れていた。例年より2-3週間は早い風景のようだった。

 次の日に予定していたイベントは、強風と雨や雪のためにどうなるかと心配したが、朝起きてみると朝日が射している。風は強いが、日射しがあると気持ちが良い。春の気配が濃厚に感じられる中、イベントは大勢の参加者で賑わった。

 そして、次の日。雲一つ無い快晴だった。道東の冬はこれが本当だと思いながら、青空の下を車を走らせた。同行者が道東は初めてだというので、サンナシ小屋に行きたかったのだが、少し遠出をして摩周湖を見に行った。霧の摩周湖で有名なここも、冬はどこまでも透明な空気と太陽の光の下で、どこまでも美しい姿を見せてくれた。真っ白な雪、どこまでも青い空とその色を映す湖面。冬の摩周湖は本当に素晴らしい。



 帰りの飛行機も強い風のために揺れたが、乗客は満員だった。羽田で乗り継いで、伊丹空港に降り、バスを乗り継いで家に帰ってきた。京都はすでに春色だが、朝晩はまだ冷える。

まさに国策捜査そのもの

2009-03-11 | 政治
西松建設からの迂回献金問題は、昔から政治資金規正法の抜け道だったことは誰でも知っていた。それがあるから本当に効果的な規制法をつくらずに自民党が国民の目をごまかすために作った法律だ。だから迂回献金をもらっていない自民党の議員なんていないんじゃないか。小沢一郎だってそうだった。迂回献金だから法には引っかからないと知っていてやっていたはずだ。

 それをいま、選挙が近いという段階で強制捜査をする検察。国策捜査そのものだ。国策捜査なんてないと言っている自民党の派閥の領袖たち。しかし、そんなことはけっしてない。検察とは本来国策捜査をするところなのだから。

 「国策捜査」といって悪ければ、自民党ごますり捜査ではないのか。指揮権発動なんてありえない、と法務大臣が国会で答弁している。しかし、こんなウソは通らない。命令書に判子を押して検事総長に渡すという意味の指揮権発動はしていないのかもしれないが、民主党代表の秘書を逮捕するのに、検察から法務大臣の耳に入れないはずがない。これまでのロッキード事件など政界を揺るがした捜査ではかならず法務大臣に事前に連絡がいっている。もちろん首相にも耳打ちされている。それは自分たちの責任を逃れるためにかならず検察が打つ手なのだから。

 西松建設と小沢一郎との関係についてはこれまでもいろいろと噂が流れていた。検察がそれを知らないはずがないし、秘密裏に捜査はかなり進んでいた。あとはタイミングだけだったのかもしれない。もっとも自民党が喜びそうな時を選んだのだろう。法務大臣、アソウ首相と耳打ちしたら、予算案が通ったらやれ、と言われていたに違いない。アソウ首相の、内心嬉しいのに嬉しさをなんとか隠そうという平静な対応がいかにも彼らしくない。

 検察の国策捜査のもう一つの狙いは、国家公務員法の改正を阻むことだろうと思う。頼みとしていた自民党のアソウ首相までが、天下りを禁止すると言ってしまった。このままでは幹部公務員が天下りをしたり渡りをすることができなくなってしまいかねない。ここで小沢をきりきり舞いさせておけば、民主党も公務員改革どころではなくなるだろうと読んだに違いない。検察のこの狙いはどうやら当たった。いまは民主党も公務員改革どころではなくなった。本心はやりたくなかった自民党は、民主党がやいやい言わないのをいいことに、選挙に向けて公務員改革を棚上げしてしまおうとなることは必定だ。

 それを考えると、検察の国策捜査は、幹部官僚たちが願っていたことを検察が代わりにやっただけでしかない。まさに官僚の官僚による官僚のための「国策」だ。


梅は咲いたか、桜はまだか

2009-03-09 | 花と自然
春の嵐の後、急に暖かくなった。桜のつぼみが少し膨らんできたように思える。先週の北野天満宮の梅を見たのが、はやかなり前のような気がする。今年の春のすすみ具合は、音を立ててくるような感じがある。



 北野天満宮の梅の老木はさすがに立派だった。八重のやや薄い紅梅が老木の全体を紅色に包む。人がいっぱいだったが、それにも負けずにこの梅の木は春を告げて咲き誇っていた。でも、これが白梅だったらもう少し趣が違っていただろうと思う。紅梅は豪華絢爛だが、白梅は凜としたけなげさがある。



 梅の天満宮として全国に有名な京都の神社だったので、拝観料を取られるだろうと覚悟していったが、なんと自由に境内を見て回ることができた。一部梅の庭園はお金を取って見せていたが、この神社の境内はどこも梅に溢れている。自由に見て回れることがうれしくて、わずかだけどいつもと違ってお賽銭を入れておいた。

 梅は咲いたか、桜はまだか・・・