ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

名月に平和な世界を祈る

2013-09-19 | 日記風
暑さ寒さも彼岸までという言い回しがあるか、まだまだ暑さが残っている。朝晩はかなり涼しくなったものの、日中はまだ30℃を超えている。彼岸が来るのを首を長くして待っている。今日は中秋の名月。昨夜もすばらしい快晴の空に浮かぶ月を眺めて過ごした。涼しくなったので、夜も蚊があまりうるさくなくなったので、お月見には最適だった。今夜も月見をして、夜を過ごそう。

 彼岸に合わせたように彼岸の入りに咲き始める曼珠沙華が今年は少し早めに咲き始めた。気候の変動がおかしくなってしまったので、曼珠沙華(ヒガンバナ)も少し咲き始めが狂ったのかもしれない。台風も、竜巻も、これまで経験しなかったような経験をした。気象庁も来年からは「これまで経験したことの無いような」という形容詞は使いにくくなる。もっとも毎年のように記録に無い雨量や風速が記録されているから、経験したことの無いという形容詞はまたまた毎年繰り返されるのかもしれない。そして、ついに人間がいきられなくなる限界が近づいているのかもしれない。放射能汚染しかり。
 
 東京オリンピックが7年後に決まったとか。そして、リニア新幹線が14年後に完成するとか。喜んでいられるのだろうか。リニア新幹線は、現在の新幹線の40倍もの電気を必要とするという。これを作るというのは、原発で電気を作ることを前提としているとしか思えない。リニア新幹線で東京と名古屋が40~70分で結ばれることで、フクシマの惨事がまた他で繰り返されるなら、これはもう日本人は絶滅するしか無い。存続する価値の無い国かもしれない。

 電気を消して、中秋の名月を心ゆくまで楽しもう。心豊かな生活にリニアなどいらない。原発もいらない。朝鮮半島や中国との軋轢など作り出さずに、なかよくいっしょに生活を楽しもう。世界中の人々と、仲良くしよう。仲良くするためにはまず手をさしのべて握手を求めよう。そのためには、武器を捨てよう。軍事基地を無くそう。丸腰になれば、諍いはおこらない。平和憲法をきちんと守り、中国にも朝鮮にも求めよう。アメリカは世界の警察官をそろそろ辞めよう。もう誰も警察官になってもらおうと思わない。警察は泥棒の始まりだ。

オリンピックなどお断りしよう

2013-09-11 | 政治
9月11日は、2001年にTWCへの攻撃があった日だが、それから28年前のこの日に、何があったかを覚えている人は少ないだろう。南米チリで、民主的な選挙で政権を獲得し、社会主義への道を歩み始めたチリのアジェンデ大統領が、ピノチェトの指揮する軍部のクーデターで、命を落とした日なのである。武力革命によるキューバとは違った社会主義への道を切り開きつつあったチリのアジェンデ人民連合政府を葬ったのは、ピノチェトの背後にいたアメリカ帝国主義の策謀であったのは、もう歴史の常識である。

 9月11日のアメリカへのテロ攻撃が、もし本当にアメリカの陰謀でないとすれば、その攻撃は、中東のイスラム教徒だけではなく、ラテンアメリカの人々の怨嗟をも乗せていたに違いない。その半年後の3月11日は、日本に壊滅的な打撃を与えた大地震と大津波そしてそれに続く福島第一原発の全電源喪失事故があった日だ。これは金儲けのために原子力の平和利用という詐欺を日本に押しつけたアメリカの帝国主義的資本主義が、日本人民を襲ったテロ攻撃なのかもしれない。奇しくも11日には、そのような歴史を刻む出来事が多い。

 2020年のオリンピックが日本に決まったと言って、マスコミは大騒ぎをしている。そしてそれに踊らされる人々が、喜んでいる。しかし、福島の原発の爆発事故は、いまだに終息していない。溶融した燃料は、どうやって存在しているのかも誰も知らない。それを廃炉にするためにも、40年以上の年月が必要になる。チェルノブイリの原子炉も、メルトダウンした原子炉を上からコンクリートの石棺で覆っただけである。いつでも劣化した原子炉から大量の放射性物質が漏れ出す可能性はいまだに消えていない。フクシマは始まったばかりである。さらに汚染水の問題は、まったく解決の見通しも無い。

 安倍首相は、汚染水は完全に遮断されており、問題ないし、政府が全面的に対策を取ると断言して大見得を切った。その姿勢が東京にオリンピックを呼び寄せたとマスコミははやし立てるが、これこそ世界を相手の詐欺、騙りだった。安倍首相は、大嘘を言って世界を騙した。オリンピックなどは私は何の関心もないので、どこでやろうとどうでもいいが、フクシマの事態を安倍がそんなに軽く考えているというのは、日本に住む人間として、戦慄を覚える。

 汚染水をどうやって止めるのか、なにも対策がないときに、首相が汚染水は影響をもたらさないとどうして言えるのだろう。これから高濃度の汚染水は、海洋へ流れ出す。そして、数年かけて世界中に広がっていく。福島では、もう40人以上の児童に甲状腺ガンが見つかっている。100万人に1人という確率で見つかる児童の甲状腺ガンなのに、正常時の数百倍の確率でガンになっている。しかし、東電や御用学者らは、原発事故からまだ2年半しか経っていないので、原発事故とは関係ないガンだと言う。どこまで日本は情けない国なんだろう。原発事故と関係ないというなら、この非常な高確率の甲状腺ガンの発生の理由をきちんと説明しなければいけない。説明できないで、原発事故と関係ないというのは、科学者の風上にも置けない卑劣な人間だ。

 さらに、原発を再稼働させるために、原子力規制委員会は、多少のアリバイを残しながら、多くの原発の再稼働へと審査を進めている。もともと再稼働ありきの規制委員会であり審査なのだ。そして、さらに原発輸出を推し進める安倍内閣。アベシンゾーは、やはり人間としての心がないのではないか。あの小泉純一郎でさえ、原発ゼロにと言い出している。彼には人間の心が少しはあったのだ。

 これだけの人々を故郷から追い払い、難民としての困難な生活を強い、移動にともなう困難で多くの人が死んでいき、さらにガンを始め多くの病気を引き起こし、健康被害をこれから何十年、何百年、何千年と強要する原発事故を起こした東電の役員は誰一人処罰されていない。検察ははじめから立件するつもりもなく、住民の怒りの告発を1年のおざなりな捜査とも言えない捜査で、不起訴と決めた。事故当時の東電役員はほとんどすべてが、巨額の退職金を懐に、家族と共に放射能汚染の心配のないアメリカなどに引っ越して、優雅な暮らしを送っている。誰一人、責任を感じて辞任した奴はいない。福島で有機農法や自然農法を行ってきた農民が何人も、「原発事故さえなかったら」という書き置きを残して首を吊った。彼らの血の苦しみを東電の役員・社員は、少しでも考えたことがあるのか。ここでも人間の皮を被った鬼どもが見える。

 なんとしても、東電の役員たちを法廷に引き吊りだし、原子力ムラの官僚、政治家、学者ともども、断罪しなければならない。そうしなければ世界中が日本をさげすむだろう。オリンピックをお断りして、東電を断罪し、政府が原発推進を心から反省し、すべての原発を廃炉にする決意を持てば、日本は世界から心から尊敬される国になるだろう。 

サンナシ小屋とヒグマ

2013-09-04 | 花と自然
酷暑の京都から逃れて、道東にやってきて10日、こちらは西日本の暑さとは無縁の世界だ。夜も毛布一枚では寒く、夜中に冬布団を出して寝た。さらに8月末からは、確実に秋になった。京都も涼しくなったようだが、こちらはストーブを入れている人もいる。30分だけでも暖房を入れて、部屋を暖めないと寒いという人がいる。私は、それほど寒いとは思えないが、温かいシャワーを浴びるときに、体が冷えていることを感じる。

 春以来、数ヶ月ぶりにサンナシ小屋を訪れた。春にはヒグマが出たので、用心して熊鈴を購入、おそるおそる出かけた。最近、シカや馬の活躍が減っているのか、草丈が伸び、腰より高い草むらをかき分けかき分け進む。途中、一カ所で強い野獣の臭いを感じた。見ると近くのフキがまとまって折り取られている。どうやらついさっきまでここで熊がいたようだ。まだまだ熊の心配はしなければならない。小屋の使用が減ったことや近くの牧場の馬の放牧が少なくなったことが、熊が近くまでやってくるようになった原因のように思われる。ここでもやはり人間の後退が熊の進出と関係しているのだろう。熊にしてみれば、昔の環境が少しずつ返ってきたということなのだろう。それはそれで良いことなのかもしれない。サンナシ小屋の使用は、これからどうなるだろうか。

 でも、無事に小屋へ到着。しばし、小屋での静寂を楽しんだ。今度はいつサンナシ小屋での生活を楽しめるだろうか。