年度末から続いていた仕事も、梅雨に入ってようやく一息ついたので、かつてから懸案だった眼の白内障の手術を受けることにした。2年ほど前に手術を受けようと思い立って、病院に行ったところ、医者に様子を見ましょうと言われ、ああ、まだ手術するほど悪くは無いんだと思って思いとどまったことがあった。あれから2年、右目の見え方はかなり悪くなったように思う。我慢できないわけではないが、いつも左目だけで世の中を見ているような気がしていた。病院に行くと、今回は手術しますか様子を見ますかという選択肢を示された。どうやら、そろそろ手術をしてもいいよと言うことのようだ。
まだ待っても良かったような気がしたが、いろいろ思い悩むのも面倒だし、いつまで生きられるか分からない今の日本では、生きているうちにもっと目を見開いて世の中を見ておきたいという気持ちもあった。もっとも、世の中の美しいものはほぼ見てしまったという気持ちもあったが。よく見えるようになると言うことは、美しいものだけが見えると言うことでもない。汚れたものも、よく見えると言うことだ。汚れた人たちの心までも見える。でも、それが見えないとまちがった世の中が、そのまま進んでしまう。
もっとしっかり世の中の出来事を見ておこうというつもりもあって、手術を受けることに決めた。実際の手術は、わずか10分~15分程度で終わった。眼の水晶体を吸い取って、人工物に置き換えるという手術なのだが、目をつぶっているわけにはいかない。部分麻酔をするから痛くは無いと聞いてはいたが、目を開いたまま眼の手術を受けるというのは、どう考えても恐ろしい。頭からすっぽりとずきんのようなものをかぶせられ、右目だけを出し、目をつむらないように固定される。そして、医師がよく見えるように眼をものすごく明るい照明で照らし出す。太陽を直接見ているようにまぶしい。目をつぶることも許されないので、これは拷問のようなものだ。でも、痛くは無い。ただひたすらまぶしい。
まぶしさに耐えているうちに、手術は終わった。その日は、右目に眼帯が懸けられ、どうなったかは分からない。次の日に、医師が眼帯を外してくれた。びっくりするほど世の中がクリアに見える。しかも、近眼で0.3しか見えなかった右目のレンズを1.5が見えるような人工レンズに入れ替えたため、遠く山の上の木までよく見える。これで、両眼とも1.2以上が見えることになった。ただ、今まで右目が0.3しか見えていなかったため、右目と左目のバランスが、それを前提にとっていたのが、バランスが崩れてしまった。しかも、近視は治ったが、老眼は治っていないので、ますます近くは見えなくなった。
でも、遠くまでくっきりと見えることが、これまでメガネをかけてもそれほど実現しなかったのが、いまや実現してしまった。こんなにくっきりと見えて良いのかしら、と思おうほどだ。でも老眼鏡を作るまで、しばらくは近くが見えないので、仕事をするのが難しい。本も読めないから、時間を潰すのが難しい。しかたなく、テレビを見るが、最近のテレビって、見たいと思う番組がほとんど無いのだ。チャンネルの選択肢は、BSも見えるようになったから、20くらいあるのに、本当に見たいと思う番組が無い。みんなこんなアホ番組ばかり見ているのだろうか。
せっかく手術をしてよく見える目になったのに、その使い道が見つからない。しばらく本が読めるようになるまで、我慢我慢の毎日だ。
今日、消費増税法案が衆議院を通過したそうだ。圧倒的な多数で。野田政権は許せない。彼らは自民党に戻るべきだろう。国民を騙すために民主党を作ったのか。原発の再稼働は、もっと許せない。金曜日の夜は、みんなで官邸を取り囲もう。
まだ待っても良かったような気がしたが、いろいろ思い悩むのも面倒だし、いつまで生きられるか分からない今の日本では、生きているうちにもっと目を見開いて世の中を見ておきたいという気持ちもあった。もっとも、世の中の美しいものはほぼ見てしまったという気持ちもあったが。よく見えるようになると言うことは、美しいものだけが見えると言うことでもない。汚れたものも、よく見えると言うことだ。汚れた人たちの心までも見える。でも、それが見えないとまちがった世の中が、そのまま進んでしまう。
もっとしっかり世の中の出来事を見ておこうというつもりもあって、手術を受けることに決めた。実際の手術は、わずか10分~15分程度で終わった。眼の水晶体を吸い取って、人工物に置き換えるという手術なのだが、目をつぶっているわけにはいかない。部分麻酔をするから痛くは無いと聞いてはいたが、目を開いたまま眼の手術を受けるというのは、どう考えても恐ろしい。頭からすっぽりとずきんのようなものをかぶせられ、右目だけを出し、目をつむらないように固定される。そして、医師がよく見えるように眼をものすごく明るい照明で照らし出す。太陽を直接見ているようにまぶしい。目をつぶることも許されないので、これは拷問のようなものだ。でも、痛くは無い。ただひたすらまぶしい。
まぶしさに耐えているうちに、手術は終わった。その日は、右目に眼帯が懸けられ、どうなったかは分からない。次の日に、医師が眼帯を外してくれた。びっくりするほど世の中がクリアに見える。しかも、近眼で0.3しか見えなかった右目のレンズを1.5が見えるような人工レンズに入れ替えたため、遠く山の上の木までよく見える。これで、両眼とも1.2以上が見えることになった。ただ、今まで右目が0.3しか見えていなかったため、右目と左目のバランスが、それを前提にとっていたのが、バランスが崩れてしまった。しかも、近視は治ったが、老眼は治っていないので、ますます近くは見えなくなった。
でも、遠くまでくっきりと見えることが、これまでメガネをかけてもそれほど実現しなかったのが、いまや実現してしまった。こんなにくっきりと見えて良いのかしら、と思おうほどだ。でも老眼鏡を作るまで、しばらくは近くが見えないので、仕事をするのが難しい。本も読めないから、時間を潰すのが難しい。しかたなく、テレビを見るが、最近のテレビって、見たいと思う番組がほとんど無いのだ。チャンネルの選択肢は、BSも見えるようになったから、20くらいあるのに、本当に見たいと思う番組が無い。みんなこんなアホ番組ばかり見ているのだろうか。
せっかく手術をしてよく見える目になったのに、その使い道が見つからない。しばらく本が読めるようになるまで、我慢我慢の毎日だ。
今日、消費増税法案が衆議院を通過したそうだ。圧倒的な多数で。野田政権は許せない。彼らは自民党に戻るべきだろう。国民を騙すために民主党を作ったのか。原発の再稼働は、もっと許せない。金曜日の夜は、みんなで官邸を取り囲もう。