ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

復活

2007-04-30 | 日記風
長い間お待たせしました。ようやく生活の拠点を変更でき、パソコンも新しくしました。これまでと違って光通信によるネット環境も整いました。今日からブログを復活します。これまでと同様、よろしくお願いします。進歩はないかもしれませんが、よろしく。 

山路比呂志

選挙結果から期待できる?

2007-04-12 | 政治
石原慎太郎が都知事に三度も当選した。東京都民のレベルの低さに感心するばかりだ。これが平均的な日本人のレベルなのか?

 知事選挙は大山鳴動して鼠一匹もでなかった。全部が現職当選という結果に終わった。世の人の保守化は動かし難いかと考えた。いつも選挙のたびに感じる失望。

 けれども、県議選挙などをよく見てみると、明らかな新しい動きがある。どうやら今までとは少し違ってきているような気がする。滋賀県議会では、新幹線新駅の建設に反対した嘉田知事を応援する人たちが次々と当選し、共産党を含めると嘉田知事の政策(新駅の建設拒否)に賛成する人が過半数に達した。これは地滑り的な勝利とも言える。

 また、県議会の視察旅行で外国へ行き、買春している現場を報道された埼玉県議会のベテラン自民党議員たちが次々と落選した。これも今までにない出来事だ。

 県議選で民主党が大幅に伸びて自民党が激減したのも注目される。もっとも、民主党県議というのは自民党県議とどこが違うのかよくわからない人も多いので、これは自民党が崩壊していると言うこととは少し違うかもしれない。しかし、地方自治体で全体の流れが変わりつつあるというのは、無視できない変化の始まりかもしれないと思う。希望的観測かな?

 地方の二次選挙を注視したい。その結果によっては、夏の参議院選挙で山が動く可能性が出てきたように思う。いや、そう思わなければ、今度の選挙、つまらないことおびただしい。参議院選挙が憲法改悪を争点にするとアベシンゾーが言っている。それなら憲法改悪の企みを潰す良い機会になるかもしれない。
 

いじめに走る情けない日本人

2007-04-03 | ちょっと一言
いったい日本人はどうなってしまったのだろう。正義よりも多数を頼んで少数派をいじめる体質が日本人には身に付いてしまったのだろうか。弱きを助け強きをくじく武士道は今の日本には薬にしたくても無い。

 国際環境NGOのグリーンピースの船エスペランサ号が日本に寄港しようとしたが、日本の全日本海員組合による圧力といじめで岸壁に着けることさえも許されない状態が続いていた。多くの人たちの努力でようやく錨泊できるところまで入港することができたが、いまだに岸壁に着岸させてもらえない。

 2月に南極海で火災を起こした調査捕鯨船「日新丸」に救助の手をさしのべていたエスペランサ号だが、日新丸が南極海から退去したことを見届けて日本に寄港しようと立ち寄った。ところが、日本の代理店が入港の手続きをしようとしたところ全日本海員組合が代理店に圧力をかけて業務を中止させてしまった。そのために、エスペランサ号は東京湾へ入ることもできず八丈島沖で6日間も立ち往生していた。

 全日本海員組合はこれに先立つ3月15日、グリーンピースが南極海の捕鯨問題に関わる活動で、別の環境保護団体シーシェパードと連携してテロ行為を行ったとの理由により、エスペランサ号入国を拒否するよう麻生外務大臣に要望書を提出した。しかしこれは誤解でしかない。実力で調査捕鯨に反対したのはシーシェパードという団体であり、グリーンピースではない。そのときエスペランサ号は、500マイルも離れたところにいたという。連携してテロ行為を行ったなどと言うのは、げすの言いがかりというもの。別の団体であることを知っていても捕鯨に反対するのはみんな同じ穴のムジナという発想なのだろうか。テロリストに人権はないとするブッシュ政権と同じだ。武士道とは相容れない。

 日新丸の船長も、火災を起こして困難な状態になっていた時に、エスペランサ号がヘリコプターを出して流れてくる氷山の情報を教えてくれたことに、無線で感謝の言葉を述べていたのに、日本へ帰ってきたらとたんに手のひらを返すようにエスペランサ号を事実無根のテロリスト呼ばわりをする。エスペランサ号は捕鯨問題の意見の違いとは別に、緊急時の援助を申し出ていたことを船員はみんな知っているはずだ。しかし、日本に帰ってくると捕鯨推進者たちがグリーンピースの船を日本に寄港させまいとする剣幕に押されて、感謝の気持ちさえも表すことがない。そればかりか、テロリスト呼ばわりする。まったく武士の魂はどこへ行ったのだろうか。

 日本が侵略戦争に負けたとき、中国は日本の賠償責任を大きい心で不問にした。韓国もそれにならった。日本人はその恩を忘れて従軍慰安婦は強制したわけではないなどと白を切り続ける。どこまで日本人は情けない人種か。海上での友情を忘れて政治的に動くだけの海員組合とはいったい何のための団体なんだろう。労働組合が反動体制に組み込まれた時、日本は無謀な戦争に突入していった。同じことがいま起ころうとしている。子どもたちがいじめで死んでいくのも、むべなるかな。
 

柳の綿毛は季節の贈り物

2007-04-01 | 環境
新しい年度になって、昔住んでいた埼玉県の田園都市に帰ってきた。首都圏とは言ってもこのあたりはまだ緑が多少は残っている。と思っていたらどうもそうではないらしい。

 団地の二階にある我が家の窓の外には、緑あふれる湿地帯を望み、彼方には富士山が優美な姿を見せている。ところが、驚いたことにこの湿地帯に生えている高さ10mにもおよぶ柳の木が無惨にも根元から切られてしまっている。いったい湿地帯に生えている柳の木をどういう理由で切り倒してしまったのだろうか?

 問い合わせたところ驚くようなことがわかった。県の担当者が言うには、私の住む団地の住民から、湿地帯に生えている柳の木から綿毛が飛んでくるので、洗濯物にくっついて不愉快だから、柳の木を切って欲しいという苦情が寄せられたので、切ったのだそうだ。これには驚いた。

 春の終わりに柳の綿毛が飛び交うのは季節の風物詩として私は楽しんできた。たしかにベランダに干した布団や洗濯物に綿毛がつくのは困るけれども、そんなものは手ではたけばとれる。害になるものでもない。たかがそれだけのことで木を切れという人間の傲慢さには、ただただ驚くし、またその意見をおかしいと注意することもなく唯々諾々と木を切る県の担当者の愚かしさにも、驚く。

 あなたの足は臭いからあなたの足を切る、手がじゃまだから手を切る、と言われてあなたはどう思うだろうか?柳の木といえども生きているのだ。しかもそれは公共の土地に生えている自然の木だ。この傲慢さ。こういう人は、洗濯物に糞が落ちるから飛んでいる鳥も殺してしまえと言っているのだろうか?綿毛が嫌いならその時期に洗濯物を外へ干すのをやめればいいだけのことだ。どうしても外に干したければ、網をかけるなどの対策を取ればいい。もっとも綿毛なんかそんなにしてまで忌避しなければならないものとも思えない。こんなことを言う人に限ってクーラーをがんがんかけて部屋に閉じこもり、地球の環境を壊す元凶になっているのだろう。

 もっと自然に対して謙虚にならないと、すでに自然からしっぺ返しを受けている人間は生き延びられない。