ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

警察の横暴と全面可視化

2011-02-24 | 正義と平等
大阪府警の警部補や巡査長が、拾った財布を猫ばばした容疑で男性を取り調べたときに、暴言をあびせ、椅子を蹴ったりと拷問に近い取り調べをしたことが、男性がもっていたICレコーダーの記録で明らかとなった。これは大阪府警に限らない一般に行われている警察の人権無視のやり方だ。まさに取り調べの全面可視化が必要なわけである。3月18日から、取り調べの一部可視化が試行されると言うことになったらしい。しかし、一部可視化というのは、可視化しないことよりもむしろ悪い結果を招来しかねない。都合の良いところだけを可視化するというのは、結局のところ警察や検察の取り調べ側の問題点を隠蔽することにしかならない。やるのなら全面可視化しか意味は無い。人権無視ができなくなるから、警察も検察も全面可視化に踏み切れない。民主党の政権交代は、こんなときこそ政治主導を発揮しなければならないはずだ。司法官僚に任せていたら、100年待っても可視化はできないし、人権尊重もあり得ない。

 この暴言・拷問警部補は、特別公務員暴行陵虐罪で起訴されるべきところ、大阪府警は単なる脅迫罪で起訴した。記録が残っているので、無視することはできなかったのだ。でも大阪府警はより軽い罪名を取った。しかも巡査長は起訴猶予にした。同僚に対する仲間意識からだろう。さらに、大阪府警は、この被害に遭った男性を、今度は窃盗の容疑で逮捕した。容疑は会社のパソコンを自宅に持ち帰っていたことを盗んだとしたもの。明らかにこれは男性が取り調べの時にICレコーダーで記録を取っていたことに対する逆恨みで、権力を利用した逮捕である。権力犯罪の最たるものではないか。

 さすがに大阪地裁は、男性からの申し立てを受けて、暴言・拷問警部補の起訴を特別公務員暴行陵虐罪として審理すべきだとした。裁判所でさえも、府警の仲間をかばうやり方にノーを言った。これまで裁判所は警察や検察となあなあの仲だった。けれども最近は、検察や警察の捜査について厳しい判断がなされることが比較的多くなった。これは一歩前進である。

 警察は、高知の白バイ事件でも、身内をかばい無辜の運転手を犯人に仕立てて証拠まででっち上げた。そのような警察のでっち上げ事件は日本中で枚挙にいとまがない。いつわれわれが警察に逮捕されるか分からない時代になっていると言える。日本は、カダフィ大佐のリビアも中国も、アメリカ南部の黒人も、同じになってきた。日本最大のでっち上げ事件である大逆事件から、今年は奇しくも100年。警察を民主警察に変革する好機は、今年をおいて他にない。しかし、今の菅政権にそんな覚悟があるだろうか。菅首相も自分のことのみを案じているなら、いつか検察に陥れられることになるだろう。

イルカの軍事利用を泣く

2010-07-27 | 正義と平等
 暑い夏にさらに日本海は暑くなる。米韓大軍事演習が日本海で始まった。さらに日本の自衛隊も日韓軍事演習という形で参加する。実質的な日米韓の軍事演習が日本海を舞台に繰り広げられている。もちろん北朝鮮(朝鮮民主主義共和国)を脅すのが直接の目的だ。北朝鮮が自国の領海と主張している37度線付近の海で軍事演習を行う予定だったが、黄海での軍事演習に中国が強く反発。とくにアメリカの原子力航空母艦ジョージ・ワシントンの参加に中国は反発を強め、アメリカも黄海での演習を中止し、日本海に変更せざるを得なかったという事情がある。

 今月の写真月刊誌DAYS JAPANに、映画「ザ・コーヴ」にまつわる記事が出ている。その中で私が衝撃だったのは、太地町でイルカの虐殺が行われているということではなく、アメリカ海軍がイルカを軍事利用しているという事実だった。同誌の表紙には、海上に飛び上がったイルカの写真が載せられている。最初はかわいいイルカの写真としか見ていなかったが、よく見るとイルカの前肢に水中カメラがしっかりと設定されている。どうやらこれはアメリカ海軍がイルカを偵察スパイとして訓練しているところの写真だったのだ。

 さらに驚いたのは、イルカに魚雷や爆雷の信管を操作させる訓練が行われているという。つまりは、イルカに訓練を施し、魚雷や爆雷を爆破させるというわけだ。もちろんイルカは死ぬ。自爆させるわけだ。戦争にイルカを使うという非人間的(!?)な訓練が行われていることに心からショックを受けた。これは太地町のイルカの虐殺など足元にも及ばないイルカへの冒涜ではないだろうか。怒りが湧いてくる。日本の自衛隊ではそのような訓練が行われていないことを祈りたい。

 今日の日本海で、このような軍事訓練がなされていないことを祈る。そして、イルカだけに限らないけど、人間のために動物の命を使うという非人間的な(文字通り人間のためにもならない)考え方が、近い将来なくなることを信じたい。 

イスラエル建国のウソと2冊の本

2010-05-19 | 正義と平等
最近、イスラエルとユダヤ人に関するきわめて重要な本が2冊発行された。一つは、シュロモー・サンドさんというイスラエルのテルアビブ大学教授による「ユダヤ人の起源-歴史はどのように創作されたのか」。歴史学、考古学、聖書学、遺伝子学などを駆使した考察で、ユダヤ人とは誰なのか、について科学的に考察した本で、古代ユダヤ人の子孫は、イスラエル人ではなく実はパレスチナ人なのだという驚愕的な内容である。

 この本がイスラエルでも19週間にわたって連続ベストセラーになった。現在世界中で13カ国語に訳され、日本語版も発売されたが、わずか10日後に売り切れて増刷が始まっている。

 イスラエルと言えば、旧約聖書に書かれているように、古代ユダヤ人がローマ帝国によって神殿を破壊され、追放されてバビロンに流され(バビロンの虜囚)、その後世界中にばらばらに散り、2000年にわたって国を持たない民族として放浪し、第二次世界大戦ではナチスによってジェノサイド(ホロコースト)を経験し、1948年に欧米の援助で追放されたパレスチナの地に悲願の建国をした国として一般に知られている。この物語に重大な疑いがあるというのである。

 遺伝子調査の結果は、イスラエル人よりは、現在イスラエルから国を奪われ、イスラエルに支配され、理不尽にも殺され続けているパレスチナの人々こそ、古代ユダヤ人にもっとも近い民族であることが示唆されているという。しかも、イスラエルを建国した人たちの中にもその事実を知っていた人がいるらしい。イスラエルの初代首相も、第2代大統領もその著作に、パレスチナ人こそ聖書時代のユダヤ人の血をひいている民族だと示唆していた。

 そうすると、イスラエルというのはいったい何なのか。現在のパレスチナ紛争とはいったい何なのか。

 それを解明するためのもう一冊の本は、ロシア生まれのカナダ・モントリオール大学のヤコブ・ラブキン教授が著した『トーラーの名において ~シオニズムに対するユダヤ教抵抗の歴史~』である。彼は敬虔なユダヤ教徒で、ユダヤ教徒はイスラエル建国に反対していることを述べている。シオニズムによるイスラエル建国は神が約束した土地に帰るというトーラー(旧約聖書)の記述を利用した政治運動に過ぎず、ユダヤ教の教えとは異なるというのが、彼の主張である。

 【ラブキン教授】「すべての問題は、1948年に始まりました。少数のシオニストが、多数のパレスチナ人を、もともと住んでいた土地から追い出したのが原因です。大多数の住民の意思を無視したイスラエル建国を、国連が決議してしまったことで、周辺国は暴力の渦に巻き込まれたのです。パレスチナ人に対し、極めて不当な扱いを強いたことをまず率直に認めるべきです」。

 現在のイスラエルには、ユダヤ人が80%弱、アラブ人が20%強住んでいるが、イスラエルは「ユダヤ人国家」であると憲法で書いてしまっている。そして、占領した西岸地区や東エルサレムに世界中の批判を浴びながら入植地を作り続け、それを守るためと称して軍隊が駐留し続けている。パレスチナの街には常にイスラエル空軍が徘徊し、住民を殺している。欧米は第二次世界大戦時のユダヤ人差別や虐殺の歴史があり、同じような差別と虐殺を行っているイスラエルに止めろと言えない。

 しかし、この二冊の本は、イスラエルが行っている行為はほとんど根拠のない理由に基づいていることを明らかにした。ましてや、彼らが差別し虐殺しているパレスチナ人こそ古代ユダヤ民族の末裔であるとは、なんという歴史の皮肉であろう。シオニズムに毒されたイスラエルを、許さない国際的な連携が必要だ。そして、シオニストのユダヤ資本に牛耳られたアメリカの政策を正しい方向に向けることが世界の平和の必要条件であることが、はっきりと分からせてくれた二冊の本だった。

叫びたし 寒満月の 割れるまで

2009-06-18 | 正義と平等
叫びたし 寒満月の 割れるまで

この句に込めた作者の胸をかきむしるような想いをどうすれば受け止められるだろうか。足利事件の管家さんと同じように、警察と検察と裁判所に無実の罪をかぶせられて、死刑台に送られた作者が、獄窓から寒々と凍り付くような満月をみて、月が壊れてしまうまで理不尽な世の中に無念さを叫びたいと思ったのだろう。いや、本当は月ではなく、この地球こそが割れてしまい、世の中のすべてがきれいさっぱりと無くなって欲しいと、幾度思ったことだろう。

管家さんに県警本部長が謝ったという。管家さんは許す気持ちになったという。でも本当に許せるのだろうか。当時、管家さんを取り調べた警察官や検察官は、マスコミの取材に、直接謝ってもいいが・・・と言葉を濁している。中には謝るつもりはないと言い切る検察官もいるらしい。彼らは本心で謝ろうと思ってはいないだろう。そんなことをしていたら、日常の仕事はできなくなると考えている。それだけ警察や検察のやっていることは、いつでもえん罪を作りかねないものなのだ。裁判官に至っては、誠心誠意良心に従って裁判をしたと謝るつもりはないことをはっきり言った。彼らは自分たちは悪くないと思っている。たまたまえん罪で立件された人が災難だっただけで、自分たちの責任はないと思っているらしい。

管家さんはそれでも18年の刑務所暮らしから救われた。でも、「叫びたし 寒満月の 割れるまで」と、血のような悔しさを吐いた飯塚事件のNさんは、DNA鑑定によるという証拠だけで、警察や検察や裁判官に殺された。彼は逆さづりにされ、足の間に棒を挟んで正座させて踏みつけるというような拷問によって、自白させられたという。裁判官は彼の無実の叫びにまったく耳を傾けなかった。同時に共犯で逮捕され死刑を宣告された人が、Nさんは無実だといくら訴えても、裁判官は聞く耳を持たなかった。そして罪を認めた共犯者は恩赦で無期懲役に減刑されて出所、Nさんは死刑になった。なぜNさんが減刑にならなかったか?共犯者とされた人は自分の罪を認めたが、Nさんはあくまで無実を主張したからだった。自分はやっていないと主張することが、司法権力の気に入らなかったからである。

管家さんのようにえん罪がはっきりと検察によっても認められることは非常にまれなことである。鑑定結果でも検察に不利な場合は証拠として出されないこともある。圧倒的に被告に不利な条件で裁判は行われる。そのような裁判に、市民が裁判員として引き出される。しかも、裁判員が参加するのは死刑か無期懲役に相当する重罪が問われるケースだけである。Nさんのような場合もおそらく多い。裁判員は良心に従って裁判に参加したと言ったとしても、Nさんのように無実の人に死刑を宣告することも十分ある。それでもあなたは裁判員に参加する勇気がありますか?

今一度、心を澄ませて彼の声を聞いて欲しい。

「叫びたし 寒満月の 割れるまで」

富山大学の学長よ。恥を知れ

2009-01-24 | 正義と平等
富山大学の学長選考で、きわめて非民主的な選考が行われた。大学内の投票で60%以上の得票でトップだった人が学長に選ばれず、その次の人でもなく、わずか20%の得票しかとれなかった第3位の現学長が、再び学長に選ばれたという。びっくりびっくり驚いた。

 なぜこんなおかしな事が起こるのか。それは国立大学を法人化する時に、法人化法に「学長選考は選考会議で行う」こととし、それまで国立大学で行われていた学長選挙を行わないことにしたことがその原因である。それでも法人化した国立大学の多くは、大学人による投票(意向投票という)を行ってきた。それは、憲法に保障された学問の自由と大学の自治を守るためには、民主的な方法で学長を選ぶ必要があると考えたからである。

 東京大学や京都大学では、意向投票の結果を「尊重して」選考会議が学長を選考するという選考規定が作られている。しかし、多くの大学では意向投票を「参考にする」という程度の規定であり、意向投票の結果がそのまま選考会議に反映されたわけではない。実際に、これまで滋賀医科大学、岡山大学、新潟大学、山形大学、大阪教育大学、高知大学、九州大学などの大学では、投票で2位だった人が学長に選ばれている。これらの大学のいくつかでは不正な選考もあったとして裁判になっているものもある。しかし、それらの場合はほとんどが十数票程度の差であった。今回の富山大学の場合は、現学長の得票率は20%くらい。つまり、今までの学長が引き続いて学長をやることを8割の人が拒否したはずなのだ。現学長は不信任されたに等しいはずだった。それが学長に選ばれるというのは異常ではないだろうか。

 選考会議というものはどういうものかを見てみると、この富山大学の学長選考結果がなぜ出てきたかがよく分かる。選考会議は学内の教育研究協議会と学長が選んだ学外選考委員が同数ずつで作られる。つまり、学長は自分もしくは自分が支持する人が学長候補になったとすれば、自分を支持する人を選考委員として選ぶことができるのだ。こんなおかしな選考が天下の国立大学で起こっていることは、一般の人はあまり知らないのかもしれないが、これも自民党とその意向を汲んだ文部科学省官僚が仕組んだことなのだ。なぜか?文部官僚の意のままになる学長を選びたい、大学人による投票で民主的に選ばれると文部科学省の言うことを聞かない奴が学長になりかねないからなのだ。

 しかも、国立大学法人化によって文部官僚が大学の学長に天下りする道が開けたのだから、やりようによっては文部官僚が学長になり、その大学を文部科学省の意のままに動かすことさえこの法律では可能になっている。私立大学ではそんなことはいっぱい起こっているが、国立大学さえもそうなってしまう危機が迫っている。

 自民党政府は、政府の財政危機を救うためと称して、国立大学を国の管理から切り離し、名前だけの国立大学にしてしまい、予算も毎年1%ずつ永久に減らし続ける政策を採っている。そのために、各大学では研究や教育に使うべきお金を減らし、教員や支援要員を非常勤職員や派遣職員でまかない、さらに減らされればこれらの非常勤職員の首を切るということにならざるをえない。京都大学では非常勤職員を5年で雇い止めすることとしたと報道されている。派遣切りが大学にまで及んでいる。

 日本は先進国の中では高等教育に掛けるお金がもっとも少ないとしてユネスコから何度も改善するように勧告を受けている。大学の授業料がこんなに高い国立大学は、世界でも珍しい。自民党政府はその勧告を一顧だにせず、報告義務もほおかむりし続けている。むしろ大学へのお金は減らし続けているのだ。こんな自民党政府は一刻も早く退場してもらいたい。そして、政府言いなりの大学学長は一刻も早くやめて欲しい。富山大学の学長よ。そんなに恥知らずの手を使ってまで学長になりたいのか。そんなに儲かるのか、富山大学の学長は? 恥を知れ。


イスラエルはナチと同じ蛮行をやっている

2009-01-10 | 正義と平等
今日は耐えきれずにイスラエルの蛮行を非難したい。ナチが行ったユダヤ人大虐殺と同じことをイスラエルはやっている。原爆を落とされた日本がもっと弱い国に原爆を落とそうというのと同じだ。われわれは認めない。殺すな!殺すな!

「イスラエルはついに地上戦を開始しました。40年以上も占領を続け、人権を侵害して苦しめてきた人々を逃げ場のない空間の中で追いつめて殺すという、こんな酷い行為は一刻も早く止めさせなくてはなりません。国連が設けた避難場所の学校さえも、イスラエルは砲撃を加え、45人もの子供や女性を殺しました。すでに800人以上が殺され、3000人以上が傷ついています。ハマースの手製のロケット弾で死んだイスラエル人はわずかに3人。アメリカの後ろ盾があるからイスラエルは安心して赤子の手をねじるような非人道的な行為を続けている。

イスラエルを非難する国際的な声は鈍く、多くのマスコミはイスラエルとハマースの「暴力の応酬」という構図を作り上げて事態を矮小化し、イスラエルの占領行為を免罪しています。しかし2006年のレバノン戦争と同様、イスラエルが「自衛」戦争を演出し続けなくてはならないような事態を作り出したのは、他でもないイスラエルによる占領です。

ガザのむごい光景は、私たちの安穏な日常生活の延長上にあります。アメリカのイラク占領を支援するためイラクに自衛隊を送り、インド洋で給油活動を続けることでアフガニスタン攻撃を支えて来た日本。目先の「安全」や政権の安定を得るために「対テロ」の名目で人を殺すことが当たり前のようになっている世界。もうこりごりです。
この日本社会の中から、今こそ戦争と占領をやめろ!という声を大きく響かせなければいけません。」

●今朝、国連(OCHA)の調査で、1月4日に、ゼイ トゥーンの一戸建ての家で、半数は子供ばかりの110人のパレスチナ人に、そこに留まるように命令し、その家を砲撃させて30人以上が死亡していたことが判明。

●イスラエルはこの60年間、こういう卑劣な蛮行を幾度も繰り返してきました!60年前のNAKBAから始まり、67年の急襲、82年のサブラ・シャティーラの虐殺、96年カナの虐殺、06年レバノン侵攻、その他無数の襲撃・暗殺、すべて無法な殺戮です。

●こんなことをハマースがやったらどうでしょう?北朝鮮やイランがやったらどうでしょう?世界中から非難の嵐どころか欧米はよってたかって攻撃・殲滅するでしょう。すくなくとも経済制裁・封鎖は、間違いなくやるでしょう。イスラエルだけが(アメリカも)、何をやっても許され謝罪も補償も一切しなくていいのです。

●いまフランスの市民団体は、国際刑事裁判所にイスラエルを提訴する準備をしています。可能なあらゆる国際組織でイスラエルを公正に裁き制裁を加えなければなりません!

●「テロリストと戦っている」というイスラエルの嘘の論法を、いまこそ国際社会は暴き粉砕しなければなりません!不法な軍事占領と無法な集団懲罰をこれ以上許してはなりません。このことを隠蔽してしまう「暴力の応酬」「報復の連鎖」というトリックを打ち破り、「反テロ戦争」といういわれのない呪縛からわれわれ自身を解放しましょう!ダブルスタンダードという「国際常識」をドブに捨ててしいましょう!

●ガザの子どものいのちは、私たちのいのち。パレスチナの若者、女性、大人たちの生きる戦いは、私たち自身の人間性の戦いです。人間の尊厳の闘いです。世界を変えるのはハイエナのような政治家でも予想屋をやって食っている知識人でもそれを垂れ流しているメディアでもなく、梃子は、私たち民衆の人間性を守る闘いです!

ガザの大学教授アブデル・ワーヘドさんからのメールです。
「30分前、2基のミサイルが自宅近所のアパートを狙い撃ちした;ぞっとして生きた心地がしなかった;子どもたちは恐怖で泣きわめいた!子どもたちをふつうの生活の雰囲気で包んでやりたくて、私はいっしょにトランプ遊びをした。この爆発で男性二人が亡くなったほか二人が負傷した。初日に、予防安全機構の一群の建物に対する最初の攻撃で4人が殺されたのと同じ場所だ。

昨夜のガザはほんとうに身も凍る思いだった。60回以上の空襲があり、加えて戦車や大砲による止むことない砲撃があたり一帯ところかまわずあった!ガザではいついかなる瞬間においても安全な場所などどこにもない!この間、私たちが経験している身の毛のよだつ恐怖を言葉では言い表せない。なかでも昨夜は、もっとも苛烈な晩のひとつだった。昼間であろうと夜寝ているときであろうと、静かな瞬間などないのだ!

ラファでは80軒の家々が複数のヘリコプターによって攻撃された!ハーン・ユーヌスのほかの地域、アル=マガーズィ難民キャンプ、アル=ブレイジュ難民キャンプ、ジャバリーヤ村、ビーチ難民キャンプでも散発的に狙われたところがあった。死者の数はうなぎのぼりで今日だけで30人以上が死んだ。負傷者は言うまでもない。死者のなかには、UNRWAのトラック運転手もいる。彼は車もろとも攻撃に見舞われた。これまでのところ10名もの救急医が他の命を救おうとするさなか落命している!死者の数は一挙に800人代に、負傷者は3100人以上に達した。ガザの病院の貧弱な設備では、これらの負傷者を手当することなどできない。」


明日の抗議行動です。フランスでは10万人が抗議に集まりました。日本はどうでしょうか。

スピークアウト&デモ:イスラエルは占領とガザ侵攻をやめろ!
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日時:1月11日(日)
14時開場/14時30分開始(14時から映像上映あり)
16時45分終了(デモ出発は17時00分)
場所:四谷地域センター・多目的ホール(12階)
地下鉄丸ノ内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分(四谷方向に向かってまっ
すぐ歩き、右手/新宿区内藤町87番地)
http://www2.odn.ne.jp/~hao65350/page002.html

■アピール:
阿部浩己さん(国際人権法/神奈川大学法科大学院教授) 
鵜飼哲さん(ティーチイン沖縄/一橋大学教員) 
小倉利丸さん(ピープルズプラン研究所/富山大学経済学部教員) 

■リレーアピール: 
国富建治さん(新しい反安保行動をつくる実行委員会) 
杉原浩司さん(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン) 
園良太さん(憲法カフェ)
北林岳彦さん ほか 

爆撃下からの知らせが届いている

2008-12-28 | 正義と平等
イスラエルからの空爆におびえるパレスチナのガザ地区から、アズ=アズワル大学のワーヘド教授からメールが送られてきています。重慶・ゲルニカ・ドレスデン・東京、そして、ヒロシマ・ナガサキ。同じことがいまガザで起こっている。

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今宵、ガザの誰もが恐怖におびえている。完全な暗闇。子どもたちは恐怖から泣いている。死者は206人。遺体はシファー病院の床の上に横たえられている。負傷者は575名をうわまわるが、同病院の設備は貧弱だ。病院事務局は市民に輸血を要請している。教員組合は虐殺に抗議し3日間のストライキを決定。イスラエルの機体がガザ市東部を爆撃、大勢の人々が死傷した。犠牲者の数は増え続けている。瓦礫の下敷きになっている人々もいる。一人の女性は二人の幼い娘と一人の息子を亡くした。彼らは通学途中だった!

11:00pm。イスラエルのF16型戦闘機による、複数回にわたる新たな爆撃。ガザでは3つのテレビ局を視聴できるが、これは電力をなんとか確保できた場合の話だ。空爆はガザ市東部に集中。ある女性は10人の家族を失った。生き残ったのは彼女と娘一人だけだ。娘はメディアに向かって、何も語ることができなかった。何が起こったのか見当がつかない、と彼女は言う。町のいたるところでパニックが起きている。最悪の事態が起こるのではないかとみな、恐れている。エジプト、ヨルダン、レバノンで、この残虐な空爆に対するデモが行われた。死者数は、219以上にのぼる。225という説もある。(アブデルワーヘド、ガザ)


今晩、爆破のせいで窓ガラスが砕け散った家庭にとっては冷たい夜だ。ガザの封鎖のため、窓ガラスが割れても、新たなガラスは手に入らない。私が居住するビルでは、7つのアパートが、凍てつく夜をいく晩もそうした状態で過ごしている。彼らは割れた窓をなんとか毛布で覆っている。何百軒もの家々が同じ境遇に置かれているのだ!私に言えることはそれくらいだ。他方、ハニーエ氏は地元テレビでハマースについて話をした。彼の話は、士気を高め、ハマースは屈服しないということを再確認するものだった。死者の数は210に、重傷を負った者もも200人に達した。今また、ガザの北部で新たな爆撃が!(アブデルワーヘド、ガザ)


今、10分のあいだに5回の空爆。標的は人口密集地域の協会や社会活動グループ。モスクもひとつやられた。もう30時間、電気が来ない。なんとか小さな発電機でこらえている。インターネットで世界に発信するためだ。


不正義と不平等に泣く

2008-12-28 | 正義と平等
寒さが身に沁む頃になって、企業の都合の良いときだけいい顔をされ、都合が悪くなるといとも簡単に職場を放り出され、家を追い出された派遣労働者たち。この年末を暗澹とした気持ちで過ごさざるを得ないその家族たち。日本の格差社会も不況になってその牙をむき始めた。昨年2兆円を超える黒字を出したトヨタは、今年は2000億円の赤字だとかで、派遣切りをおおっぴらに始めた。経団連の会長をだすキャノンもなりふり構わず派遣切りをやっている。日本の企業の社会的無責任が、いまその全貌を現し始めた。

 トヨタはこれまでの黒字をいったい誰のために使ったのか?どこへ貯め込んでいるのか?おそらく平均所得が数億円というアメリカのビッグスリーのCOEと同じように、トヨタはそれ以上に重役たちで億単位の所得を分け合ったのだろう。不況を理由に派遣切りだけでなく正社員までも解雇しかねない。しかし、重役たちの所得は一銭も減りはしない。

 辛くて暗い年末年始は、パレスチナの人々にとっては、もっと地獄の様相を呈している。とくにイスラエルへの徹底抗戦を唱えるハマスの政権を選挙で支持したというそれだけのことで、ガザ地区の人々は地獄の苦しみのただ中にいる。ガザ地区からは一歩も出られない、外からも一人も入れない。電気は止まり、燃料はなく、蝋燭をともす事さえもできない。病院は破壊され、食糧はなくなり、国連や外国からの食糧援助や医療援助さえもイスラエル兵によって阻止されている。子どもたちはイスラエルの空から陸からの攻撃で直接殺され、負傷し、治療もできない。学校は破壊され、食べるものもない。寒さをしのぐ暖房用の燃料もない。

 ガザ地区などパレスチナの窮状を、哀愁をたたえたウードの音色とともにYouTubeの画像で見ることができる。見て、何とかしないといけないと思ったら、このメッセージを転送して広めて下さい。
http://uk.youtube.com/watch?v=DSzn7XLLM7c&eurl=&feature=player_embedded

 そして、このイスラエルの非人道的な行いをやめさせるために、私たちにできることをしたいと思う。それは、イスラエルの行いを支持している、スターバックス、マクドナルド、インテル、コカコーラ、ネッスル、マイクロソフトなどの商品をボイコットすることである。これなら今日からでも私たちにできることだ。私はそのほとんどの商品をすでに買わないようにしている。インテルとマイクロソフトの商品は残念ながら買ってしまったし、これからも買わないようにすることは難しい。しかし、なるべくワードを使わずに一太郎を使うとかならできる。これも多くの人がそうしないとなかなか貫徹することは難しい。皆さんのご協力をお願いしたい。このイスラエル支援商品のボイコット運動については、http://www.inminds.co.uk/boycott-mcdonalds.html をご覧下さい。

 最後に、このイスラエルの蛮行を支持し続けるブッシュ大統領にみんなで靴を投げつけましょう。楽しい「ブッシュに靴を」ゲームでよいお年をお迎えください。http://www.sockandawe.com/ 
  

本質に迫った報道を

2008-06-11 | 正義と平等
ちょっと前に土浦で「誰でも良かった」と人を刺し殺した事件があったばかりなのに、同じような事件が秋葉原で起こった。やはりマスゴミは犯人の生い立ちだの履歴だのを暴き立て、被害者の友人や近所のおばさんなどを登場させて、「あんないい人を」などと言わせてはしゃいでいる。しかし、本質をとらえた解析を行っているマスコミはほとんど無いんじゃないか。警察などが「警備の強化」や「ナイフの規制」、「監視カメラの増設」など、ここぞとばかりに言いつのる。しかし、これもやはり対症療法でしかない。

 どこへ行っても監視され、規制され、禁止される。超管理社会に生きている若者たちには、自由な空気や夢が必要なのだ。1960-70年の時代にも、若者は不満を抱えて叛乱を起こした。しかし彼らには自由への展望と夢があった。機動隊に立ち向かっていても、彼らには革命の夢があった。あの時代に、「誰でもいいから殺したい」とか「死刑になりたいから殺したい」という若者は希有であったろう。革命は儚い夢であったかもしれないが、社会は彼らの夢にこたえる真面目さがあった。人間の顔をした社会主義の夢もあった。

 今は勝ち組と負け組がはっきりして、負け組は決して勝ち組にはなれない構造的な壁が作られている。勝ち組は負け組に情け容赦もない。勝ち組の安全・安心を守るために、超管理社会を作る。若者は窒息するばかり。夢などなにもない。この社会構造を変えなければ、いくら管理を強め、安全社会を作っても、閉塞感は強まるばかりで、このような事故破滅型の犯罪は増えるばかりだろう。

 ラテンアメリカでは、いま新しい社会主義が喧伝されている。ほとんどの国で反米・社会主義の政権ができた。彼らは、いまカストロやチエ・ゲバラとともに夢見た社会に突き進んでいる。かの国々に、このような犯罪が起こりうるだろうか?一足先に新しい社会主義を構築しようとしたチリのアジェンデ政権を銃で吹っ飛ばしたCIAと売国軍人たちが行ったような、凄惨な白色テロはありうるが。