ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

証券優遇税制よりも消費税を

2007-11-29 | 政治
証券優遇税制が今年度で期限が切れる。昨年度も一度期限が切れたのだけど、あまり議論もされずとりあえず一年そのままで延長された。

 証券優遇税制ってえのは、要するに株などを買って儲けても税金を安くしておくという株取引を促進するための株主優遇の税制だ。上場している株式などの譲渡益と配当にかかる税金を、本来の20%から10%に減らしている。額に汗しないで濡れ手に粟の儲けにさらに税金もまけておくという泥棒に追い銭というべき税制だけど、株価の下落防止に役立つとか景気浮揚策とかの理由をつけてコイズミ内閣でつくりあげた税制だ。

 しかし、こんな優遇税制って、あり?って思う。ずるいよ。株なんてギャンブルみたいなもの。ギャンブルで儲けたお金って、いわば賭場のテラ銭みたいなものだ。テラ銭には税金はかからなかったのかも。昔から。やくざ=暴力団のなわばりだったからね。今は政府がヤクザの代わり?それは、やっぱりやめて欲しいね。

 証券優遇税制なんて、すっぱりと今年で廃止して欲しい。そのかわり、消費税の減税をやってはどうだろう。5%から3%に戻すっていうのもいいけど、それよりも生きていくのに最低限必要な食品や衣料品、家賃などには消費税をかけないという選択的な税率をぜひ実行して欲しい。そのかわり、宝石、ゴルフ用品、ブランドのバッグなどの贅沢品や、高級料亭、ゴルフ会員権、一泊何万円もするホテル代などには思いっきり高い消費税を設定して欲しいものだ。
 

リンゴとミカン

2007-11-28 | 日記風
北海道からリンゴが贈られてきた。赤い艶のある立派なリンゴだった。蜜は入っていないが、素朴なリンゴの味がした。九州からはミカンも来た。そんな季節が来た。美味しい密入りリンゴを食べたのはほんの少し前だったような気がする。あれから一年がたったのだ。

 今日は気が滅入るようなどんよりとした曇り空で、陰々滅々とした冬の始まりだった。パソコンに向かってキーを叩いていると、手がかじかんでくる。北海道でもないのに、やはり冬になると寒い。冬の天候なのに、食欲はまだ秋のようだ。ミカンを食べても、リンゴを食べても、おいしくて・・・、天高く馬肥ゆる秋。

 体が秋から離れない。太るばかり・・・・・。ああ。
 

喜びと悲しみがやってくる

2007-11-27 | 日記風
ここのところ近しい人たちに次々といろんなことが起こる。祝い事もあるし、不治の病に冒された人もいる。とくに不幸な人たちの話が多い。このようなことは一時に集まってやってくるように思う。自分の身にも転機が訪れているのだろう。

 それは年齢と関係があるのだろうか?それともなにやら判らぬ忌まわしい年回りがあるのかもしれない。我が身に病が攻撃を仕掛けてくるのも、そう遠い先ではないのかもしれない。いまからその時を心配してもしかたないけれど、心構えだけは持っておきたいと思う。

 癌闘病記のような本が良く書かれ、しかもよく読まれているらしい。自分では読もうという気にならないが、やはり病に冒された人にとっては、それは自分の人生そのものと重なって見えるだろう。肉親が病に冒された場合には、初めて自分の命を自覚する人も多いだろう。

 自ら不治の病を自覚した人たちがどのような眠りに落ちるのか想像もできないが、近しい人であればやはり少しでも痛みが無くなり、少しでも希望がもてるようになることを祈らずにはいられない。人はみな死ぬ運命にあるのだけれども、そして順番に死に行く約束ではあるのだけれど。

 死ぬことはそれまでの生を否応なしにまとめてしまうことだろう。生を振り返ることがきっとその前に許される。その瞬間はいかに甘美な瞬間だろう。そして次の瞬間にすべては終わる。すべての思い出とともに消え去る。

 辛い知らせとともに、生とは、死とは、考えることが多くなった。
 

30日には日比谷に行こう

2007-11-26 | 政治
瀬戸内海地方の暖かな気候にふれて、体が弛緩したような気がして東京に帰ってきたら、東京も暖かい一日だったようだ。セーターを着込んでいった我が身は、暑くて大変だった。電車の中でも汗が流れる。

 寒い北海道では、灯油が一気に値上がりしたそうな。無駄な暖房をしているところも多いので、少しはこの値上がりが石油消費の減少につながるといいと思う。しかし、生活が苦しくてすでに暖房も切り詰めている家庭では、この灯油の値上がりは生活の危機を招くだろう。石油の値上がりは、当然その後の食品や物の値上がりを引き起こすから。物価が徐々に上がりつつある。

 国鉄の民営化に際して、国による組合差別の結果、5009人が解雇された。そのうち1047人がいまもなお解雇の撤回を要求して20年間戦い続けている。中央労働委員会が不当労働行為と認定した後も、国もJRも彼らを拒否し続け、裁判所さえも政治的な判断で国を挙げての不当労働行為を追認してきた。ようやく2005年に東京地裁が不当労働行為の存在を認めたが、解雇撤回は認めなかった。

 解雇された国労組合員は北海道がもっとも多い。彼らは出稼ぎやイカの一夜干し作りなどで一日一日の生活を繋ぎながら、権力による犯罪を糾弾し続けている。灯油の値上げは彼らの生活をますます困窮させるだろう。けれども、これだけの大規模な不当労働行為をはねのけられず、戦いもしなかった組合と、中曽根内閣のこの犯罪行為を許した日本の国民の責任を彼らは身を挺して問い続けていると思う。

 この国家犯罪を許したことがその後の格差社会やワーキングプアを生み出した自民党と経団連の共同作業を次々と認めてしまった。「一人たりとも路頭に迷わせない」とウソを言い続けた中曽根は、じつは国労と社会党をつぶすために国鉄の民営化を進めたと、今になって打ち明けている。その後の電電公社や郵便局の民営化が誰のために行われたか、いずれ明らかになってくるだろう。

 今月30日18:00から日比谷野外音楽堂で闘争20年を記念した大集会が開かれる。彼らをきちんと元の職場に返すまで、私たちは応援したい。それなくして日本の民主主義は回復できないだろう。
 

瀬戸内海の海に原発は似合わない

2007-11-25 | 環境
広島空港へ降り立つと、周囲の山は今紅葉の盛りのようだ。山が全体に黄色から茶色をしている。ハゼの赤い色も目立つが、ところどころだった。広島空港はかなり山の中にあるので、夜は冷え込むらしい。

 広島からJRで山口県柳井市に行き、そこから車で狭い半島を南下し、上関町の公民館に向かう途中の海岸沿いの山は、まだまだ緑いっぱいだった。今年は暖かい日が続いて、紅葉もいっこうに進まないとは地元の人の言葉。11月も終わりに近づいたのに、まだ山は緑が溢れている。しかも今日は良い天気で風もなく穏やか。久しぶりの瀬戸内海も波もなくゆったりと揺れている。

 公民館で原子力発電がもたらす海の生態系への深刻な影響について話しをした。話を聞きに来た人はそう多勢ではなかったが、原発で村を引き裂かれ、将来の生活が成り立たなくなると心配している地元の人や、原子力の平和利用という言葉に疑問を持つヒロシマの市民たちは、真剣にそして心から原発の建設が止まって欲しいと願っている。原発反対の彼らの願いは深刻である。この人たちの願いがなんとしても実現できるように、私もできるかぎり協力したいと思う。

 この人たちのぎりぎりの願いは、都会に住む電気を消費する人たちが自分たちの生活をどうするかによって、かなえられるかもしれないし、逆に彼らの願いを踏みにじることになるかもしれない。

 刈羽原発の地震にともなう事故の大きさは調べが進み時間とともに数も規模も増えてきている。地震の直後に、安全と発表した電力会社の隠蔽体質は、まだ直っていない。もう刈羽原発は再開不能という噂も飛び交っている。できれば再開しないことを願っている。欧米の原発からの退却は、日本が見習う方向だろう。こんな事だけはロシアを見習う日本って、何?
 

食品偽装と日本の食物

2007-11-24 | 日記風
偽装表示が巷にあふれていることが明らかになってきた。なんとなくホントかなとは思っていたが、やはりウソがいっぱい状態だった。いま表に出ていない業者も、戦々恐々としているところが多いんじゃないだろうか。

 私なんかは、食べ物の偽装についてはたいした被害が出ている訳じゃないから、大騒ぎするほどのことでもない、と思うのだけど、まあ、正直にやっているところと比べるとやはりウソを言って金を儲けたというのは糾弾されてもしかたないだろう。鉄骨の偽装なんかは被害に直結する可能性があるので、これは徹底的に追求する必要がある。

 しかし、大量の売れ残りを処分してしまうというのは、資源や食糧問題を考えると決していいことではないと思う。偽装が発覚した業者はみんな口をそろえて再発防止を言う。しかし、私は処分してしまわないで再利用を考えるのはけっして悪いとは思わない。賞味期限が切れたものなら安く売ればいい。ウソを言うから駄目なのであって、正直に賞味期限は切れていますが、安くしますから買ってくださいと言えばいいのだ。

 もちろん健康に被害が出るような消費期限切れのものを売るわけにはいかない。それはそれでまた別の利用方法を考える必要がある。すべて焼却処分というやりかたは、資源の無駄遣いだけでなく、CO2の放出でも問題がある。なにしろコンビニだけで一日120万個(6億円)の弁当が捨てられているというのだ。もっと真剣にこの無駄を考え対策をとる必要があるのではないか。
 

大分空港の廻り寿司

2007-11-22 | 日記風
今朝は、川越も冷え込んだ。北海道から帰ったばかりの身でも、寒く感じる。風が強く吹いているせいだろうか。

 今朝は、新聞を読んでおもわず吹き出した。大分空港の手荷物受け取りのベルトコンベヤーの上に乗って回っているのが、荷物ならず巨大な回転寿司のお皿だった。ウニとエビのお寿司の模造品(ミニチュア?いやミニチュアとは実物より小さなものを言うからこれはミニチュアではない!)が、手荷物が流れてくるのを待っている乗客の前に流れてくると言う。

 乗客たちも一瞬驚いて、そして笑い出す。たしかに手荷物用のコンベヤーは、回転寿司の回る台によく似ている。しかし、空港の手荷物受け取り所で待っている乗客のうち、回転寿司を想像した人がいったいどれくらいいるだろう。おそらくほとんどいなかったのではないだろうか。かくいう私も一度だって想像したこともなかった。

 このアイデアを出した人には、諸手を挙げて賞賛するしかない。いやあ、立派だ立派だ。海産物の宣伝のために地元の観光協会が出したアイデアらしいが、秀逸なウイットに富んだアイデアだと思う。こんなアイデアをもっといろんなところで出して楽しみながら宣伝してみてはどうだろう。もっとも、コンベヤーの上にすしネタを並べるのは、もう他でやっても二番煎じでしかない。乗客ももうだれも感心しない。コロンブスの卵だから。
 久しぶりに新聞を読んで楽しめた。 

サンナシ小屋の静けさに思う

2007-11-19 | 花と自然
 空は晴れ上がっているが、空気は凛と張り詰めている。今朝の気温はマイナス8℃。サンナシ小屋の周囲はもう枯れ草色一色である。横の小川の流れも岸よりは氷が張り付いている。

 課題だったひと仕事を不満を抱えながらもようやく終えて、ひとりサンナシ小屋で静かなひとときを過ごす。風の音とストーブで薪が燃える音以外は何の物音もしない空間に、人との交わりを絶って、ぽつねんと火を見つめていると、心が深いところから癒されていくのを感じる。昨日までの自分がますます小さくみえる。

 明日の暖房のために、薪割りをしながら考えた。私は何を怒っていたのだろう。私は何を望んでいたのだろう。そんなことが心に去来する。自然の中に生きることのすばらしさを、サンナシ小屋は教えてくれる。

静かに読経の声を聞く

2007-11-16 | 日記風
今週、九州のとある町を歩いた。さすが九州だけあって日差しがあたたかい。イチョウの葉もまだこれから黄葉が始まるくらいだった。少し山際に行くと、もみじの紅葉も見られる。ハゼの木の葉はさすがに真っ赤に染まっている。ところどころ部分的な秋の紅葉を楽しんだ。

 久しぶりにお寺で和尚さんの読経を聞いた。子供のころ、祖父の読経を毎日聞いていたので、懐かしい思いがした。座布団に正座して読経を聞いていると、子供のころを思い出す。しかし、正座も長く続くと足がしびれて辛い。子どもの頃も痛さに耐え兼ねてひっくり返り、祖父に叱られたものだった。

 けれども最近のお寺では、座布団以外にも低い椅子を用意しているのでおどろいた。今ごろの人は長く正座が出来ない若者が多いからだろうなと、独り合点していたら,いやいや最近お参りする老人には肢が悪くて正座ができない人が多いから、という。なるほど。実は私も足が痛くてあぐらがかけない。正座できない人やあぐらがかけない人は老人には多いだろう。

 自分も含めて、老人化社会を実感した一日だった。しかし、たまには静かなお寺で落ち着いて読経の声に耳を傾けるのも、精神を静めるのには良い。もっとそういう機会を持ちたいと思う。
 

死の商人を政治から追放したい

2007-11-15 | 政治
「伏魔殿」防衛省の悪事の一端が見えてきた。ゴルフ接待なんかはまだまだ氷山のひとかけらくらいだろう。あまり大手でもない山田洋行と防衛省役人の癒着なんかは序の口でしょう。本丸は○菱重工など人殺しの道具をつくって儲ける「死の商人」の最大手と、政治家の癒着だろう。闇は深い。

 民主党の小沢さんが連立を受け入れようとした背景には、どうもこの防衛省の闇と関係がありそうだという話が流れているらしい。テロ特措法で自衛隊がアフガンの米軍などに無償で大漁の燃料を給油をしたことによってもっとも潤っていたのは、もちろんアメリカなのだけど、その油は日本にはないもの。どこで購入したかと言うと、メジャー石油資本から通常の2-3倍の値段でかったものをアメリカにただで供給していたらしい。

 防衛省は購入先などの書類を秘匿したままなので、真相は闇の中だけど、もしそうなら儲けたのはブッシュの利権一族ということだろう。その利益が無くなるのは困ると言うことで、アメリカは自民党を通してアメリカに給油を続けるように圧力をかけ続けてきた。いままではコイズミ・アベ・フクダというあほな売国者が権力を握っていたので、アメリカとも蜜月関係だった。ところが参議院で民主党が第1党になり与野党逆転してしまった上に、民主党の小沢がテロ特措法に反対の姿勢を崩さないことにアメリカは激怒したようだ。

 シーファー米大使が直接に小沢に圧力をかけたりしたが、効果がなかった。そしてアメリカがかけた策略が防衛省の闇をつつくこと。田中角栄がアメリカの機嫌を損ねてロッキード事件で逮捕されたのは有名だ。アメリカ(CIA)が彼の失脚を狙って田中角栄の暗部を明るみに出した。今回狙われたのは小沢の防衛利権。かつて小沢さんは自民党幹事長をやり、金丸信がもっていた防衛利権を引き継いだ。

 野党になった今でも防衛利権が続いているとは思えないが、自民党時代に彼は防衛庁と利権構造を通して後ろ暗い関係があったのではないか。それを露呈させて小沢を失脚させようとするCIAの暗躍があったかもしれない。小沢がもっとも恐れたのはアメリカの裏の圧力だったかもしれない。

 守屋と山田洋行との癒着よりももっと大きな癒着構造が、政治家と大手防衛産業の間につくられていることは、疑いようがない。アメリカを見てもイギリスを見ても、軍産官の複合体が大きな意味で政治を動かしている。戦争では誰が一番儲かったかを見れば、戦争を起こした勢力がわかるというのは、太平洋戦争でも湾岸戦争でも明らかだ。死の商人を日本の政治から永久に追放したい。憲法9条がその根拠である。