ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

再び福島第一原発が危ない

2013-07-29 | 環境
福島第一原発で、高濃度汚染水が海にダダ漏れしていることを東電が認めた。しかし、事実を認識してから、選挙が終わるまで公表しなかった。自民党の勝利に不都合があることはできるだけ避けようとしたことは明らかだ。東電は、人々の命や健康よりも、再稼働に前のめりな自民党の勝利が大事だった。それとも安倍政権が公表を遅らせた? ありうることだ。

 そして、いま福島第一原発が不穏当な事態が起こっているらしい。3号機で、水蒸気と炎が上がった。どうやら原子炉容器の圧力と熱が極度に上昇しているらしい。上部の蓋の付近が損傷しているため、そこから水蒸気や水素・注入し続けている窒素などが漏れ出ているらしい。周辺の放射線は数百ミリシーベルトと人間が立ち入れない状態だ。そして、北茨城市で空間線量が7マイクロシーベルトという恐ろしい放射能汚染が見つかった。原因は福島第一原発ではないと政府は言うのだが、いったい誰がそれを信じるのか。

 さらに2号機では、数日前から温度・圧力が急上昇している。再び爆発が起こる可能性も見えてきた。避難準備も必要かもしれない。首都圏も。

 そして、6号炉では、2日前に冷却水を送るポンプが電源喪失で2時間も、ストップした。まさにフクイチは綱渡り状態だ。

 そんな中で、北電も、東電も、中電も、関電も、九電も、原発の再稼働を原子力規制庁に申請した。原子力規制委員会もそれを審査するという。そんなことをしてる暇があるのか。規制委員会は、陣頭に立って事実上国有化している東電を指揮して、フクイチの完全終息化に向けて、国を挙げて取り組むべき時だ。このまま不安定な冷温停止を続けていては、いつかまたフクイチは世界を不安と恐怖に陥れることになるだろう。そうなったら、安倍が取り戻した日本は、両方の手から崩壊していくだろう。

無銭飲食 アベシンゾー

2013-07-26 | 政治
ある地方新聞によると、安倍首相一行は無銭飲食の常習犯らしい。コーヒーが美味しいと評判のAさんの店に、ある日、安倍首相をはじめとした一行が訪れ、大人数でコーヒーを飲んでいった。しかし、誰一人として代金を支払う人はいなかった。あとから払いに来るだろうと思っていたAさんだったが、いつまで経っても支払いがない。思い切って安倍首相の秘書に電話をかけて代金を要求したところ、秘書は迷惑そうに「じゃあ、支払いますので取りに来て下さい」と言った。あきれかえったが「そちらが払いに来るのが当たり前ではないですか」と、Aさんは断固として言い、ようやく払わせたという。黙っていたら永久に支払われなかっただろう。

 これはAさんの店だけではないのではないか。安倍首相は、おまえのものは俺のもの、俺のものは俺のもの、と思っているのだろう。庶民が俺様にコーヒーくらいサービスするのは当たり前と思っているのだろう。そんな首相に、国民の生活などまったく見えていない。ボンボン育ちの世間知らずには、オトモダチしか目に入らない。アメリカが東日本大震災の時に「オトモダチ作戦」と名付けたのは、まさに当たりだった。アベシンゾーのオトモダチなのだ、米軍は。

 そのアベシンゾーの自民党が参議院で単独過半数を得た。自民党は全有権者の17%の得票率で、衆参を通じて半分以上の議席を奪った。実に「(国民から)日本を取り戻した」のだ。相変わらずマスコミは国会のねじれ解消などとはしゃいでいる。ねじれ解消を選挙の争点にした自民党の口車に乗った。いや、自民党を露骨に支持した。そして、国民と国会に深刻なねじれをもたらした。国民は憲法9条を改正して国防軍を作りたいとは思っていない。国民は原発をゼロにしたい。それでも、真実が見えないアホな国民は、景気回復を願って自民党に投票した。こんなアホな国民とは付き合っていられない。

 衆参の過半数を獲得した安倍内閣が、選挙の次の日に決めたことは、武器輸出三原則の規制を緩めることだった。原発を輸出して、死の灰を日本に集め、核燃サイクルでプルトニウムを日本に集積することを狙った死の商人「アベシンゾー」の面目躍如といったところだ。日本を平和国家から死の商人におとしめ、憲法の精神を蹂躙するものだ。アメリカが開発しているF35戦闘爆撃機の40%が日本からの部品で成り立っている。さらにその戦闘機をイスラエルなどの紛争国に輸出しても良いことにしようというのである。菅官房長官は、イスラエルに日本の部品を使った武器が輸出されても、日本の平和国家としての位置は変わらないと言い放った。対米従属の安倍内閣の憲法認識なのだろう。中東の人、世界中の人たちはそんな自分本位な解釈は受け容れない。橋下大阪市長の発言以上に、世界における日本の尊敬度は、一気に落ち込むだろう。

 これからますます自民党の戦争政策は進む。憲法はもう息絶え絶えだ。息の根を止めるのは、アベシンゾーか、それともマスコミか、もしくはアホな日本人たちか。恐ろしい時代が始まる。

選挙にはボールペンを持って

2013-07-18 | 政治
参議院議員の選挙のときには、旅行中なので、事前に投票へ行ってきた。国防軍を作り、軍事法廷も設置し、戦場へ行けと言って言うことを聞かない隊員には、死刑で対応することまでを計画している自民党の憲法改正案を、なんとしても阻止したいから、選挙には行った。しかし、マスメディアは自民党圧勝というばかりで、自民党改憲案の恐ろしさを書こうとしない。また選挙のあとには、むなしさが残るばかりだ。しかし、それでも選挙に行かなければもっと自責と後悔の念が大きくなるだろう。

 投票所には思ったより多くの人が投票に訪れていた。もっと閑散としているかと思ったのだが。聞くところによると、今回の事前投票には前回よりもかなり多くの人が投票しているらしい。この投票者らが、アベノミクスという訳の分からない期待感で投票していないことを望む。アホノミクスとか言われるバブルに踊らされ、国土強靱化という「人からコンクリートへ」の政策転換を見ると、政権交代を果たした民主党のスローガンも、政策マニュフェストも、なかなかのものだったのではないか。鳩山政権のときに、民主党が一丸となってマニュフェストを実現するよう努力したのだったら、日本はもっと良くなったのでは内だろうか。鳩山由紀夫首相の考えていたことは、今考えれば、本当にまともなことだったと思う。官僚の徹底的な反抗と、米国の反発で、鳩山首相の構想は、どれも中途半端になり、実現できなかったことも多い。そして鳩山首相辞任のあとの、菅首相、野田首相は、民主党政権とは思えない、官僚やアメリカべったりの政策になってしまった。

 民主党は、おそらくもう回復することはできないだろう。あの理想に燃えて政権交代を果たしたときの人たちがほとんど離党してしまったからだ。残っているのは、機会あれば自民党に里帰りしたがっているものばかりなのだから。自民党との政策の違いを出すことさえできない。憲法も改正しよう、靖国神社にも参拝しようというような、隠れ自民党ばかりになってしまった。二大政党制を目指すなら、自民党と共産党しか残れる政党はない。それよりは、もっと中小政党が生き残れるような選挙制度に至急替えるべきでないか。一人一票の原則も早く確立しないと違憲状態で選ばれた議員ばかりでは、まともな審議などできっこない。ましてや憲法改正など違憲状態で選ばれた議員があれこれいうことなど許されない。選挙制度の改正がまず急がれる。

 ところで投票所に行くと、台の上に置いてあるのは鉛筆だけだ。そうだ、ボールペンを持ってくるのを忘れた。鉛筆ではなく、投票用紙にはボールペンで書けというメールが回っていたのを思い出した。でも、忘れてしまっていた。なぜボールペンか。鉛筆で書いた投票用紙は、自動読み取り器によって読み取られるらしい。そのときに、自動読み取り器によって開票作業に不正が行われている可能性があるという投稿が、facebookを通して流れていた。それによると、近年の技術の発展はすさまじく、投票用紙に書かれた名前を読み取るだけではなく、用紙の上のカーボンを一度吸い取ってしまうこともできるのだとか。つまり、当選させたくない候補の名前が書かれている投票用紙から、鉛筆のカーボン粒子を吸い取れば、その投票は白票となる。自動読み取り器にそういう機能を組み込むことは簡単にできるし、実際そうされている可能性もあるというのだ。昨年末の衆議院選挙では、ある地域の白票率が飛び抜けて高くなったところがあるという。どうも怪しい。現代の技術は、どんなことでもできる。白票にしたあとに、別の候補の名前を機械で書くこともできなくはない。日本ではそんな不正選挙はあり得ないと単純に考えている人は、もっと注意した方がいい。日本の選挙は、不正が行われている可能性はあるのだ。

蓬莱山から比良岳へ

2013-07-09 | 花と自然
体温を超えるような気温が、京都にやってきた。今年に限ったわけではないが、梅雨明けの頃のこの暑さは、体が慣れていないせいか、もっとも辛く感じる。ここのところ、週末は京都市内のいろんなイベントや講演会などでつぶれてしまい、そのせいか体がなまり、体重は高止まりのままだ。先週末は、本当に久しぶりに山歩きをした。しかし、体を動かしていないせいもあり、寄る年波もあって、とても長い間歩く自信がなくなっている。そこで、一日はケーブルカーを利用した山歩きにして、もう一日は、温泉で体を休めることにした。

 ケーブルカーによる山歩きは、比良山系のびわ湖バレイからだ。休日だけ動くケーブル駅までの始発バスに乗って、びわ湖バレイに到着。ケーブルカーは、20分おきに出発している。120人乗りの大型ゴンドラだ。琵琶湖の風景を見ているうちにすぐ頂上駅に到着した。わずか5分。でもここは打見山の頂上1050mだから、京都の気温が35度のときなのに、ここは20度。霧が掛かり、高山の様相もする。でもそれも早朝だけだった。霧が晴れてくると、打見山から比良山系第二の高峰である蓬莱山まで、レジャーランドの芝生が続く。冬はスキー場になるところだ。きっと開発される前は、湿地帯などもある高山の草原が続いていたのだろう。腹立たしい光景だ。ゲレンデスキーが自然を破壊する好例がここにある。

 ドッグランまで作られているレジャーランドに目を背け、ジャイアントと称する標識のあるスキーのゲレンデを下りる。かなりの急傾斜だ。下りきる前に右にキャンプサイトがあり、そこから右手の登山道に入る。登り始めるとすぐに木戸峠だ。そこから比良山系縦走路が始まる。足慣らしのつもりで来たので、帰りもケーブルカーに乗って下りるつもりだ。日が昇るにつれて気温が上昇してきた。それでも風は高原の風で心地よい。比良岳までの道は尾根伝いなので、比較的平坦だ。写真を撮りながらのんびり歩くことにした。帰りもケーブルの駅まで帰ってくれば、あとは座っているだけで家に帰りつく。そう思うとあまりにも怠惰な山歩きだなあと思う。それでも、山の空気はすばらしい。しばらく山歩きをしなかったので(大文字山とか比叡山程度は歩いていたのだが)、山の空気を吸うことも、うれしい。いつかなどは、うれしくて歩きながら涙を流しながら歩いたこともあった。そういえば、小学校の低学年の頃、冬の終わり頃、近くの山の麓を歩きながら、やはり涙が出て止まらなかったことがあった。哀しいのでは無く、うれしいのだ。まだ寒いときだったので、目に入ったのはヨモギの芽生えに、瑠璃色のヨモギハムシを見つけただけだった。だが、それが子供心に涙を流すほどうれしかったのだ。こんな気持ちは、きっと他の誰も分からないのではないかと、子供心に思った。

 比良岳までは40分ほどの尾根歩きだった。しかし、しばらくぶりの山歩きだったので、体がなまってしまっていた。わずかの登りにも足が悲鳴を上げた。いかんなあ。こんなことでは。比良岳から帰って、そのままケーブルに乗るのはもったいない。ちょっと味気ないが、ついでに蓬莱山の頂上まで歩く。そのあたりにたくさんいる人たちは、ほとんどがリフトに乗って蓬莱山まで行く。その横を、スキー場のゲレンデの中の草地を、登っていくのは、うれしくない。しかし、リフトに乗ったら何しにきたのか分からない。黙々と汗を流しながら歩いた。蓬莱山頂上に来たら、リフトと反対側の山麓をのぞき込む。レジャーランドと逆の方向を向いて、後ろを無視すれば、比良山系第2の高峰の雰囲気が少しだけ味わえる。展望はすばらしい。時間があるのでゆっくりと腰を下ろし、周りの展望を見る。残念ながら白山の雪景色は霞んで見えなかった。すっきりと晴れたら、若狭湾も見えるらしい。

 傍らに若いアベックがやってきたのを潮に、ケーブルまで帰り、帰途につく。久しぶりの山歩きにしては、良い景色を眺められ、良かった。また、ここから比良山系の縦走をしたいものだ。

 もう一日の休日は、大阪市内にある温泉施設で半日のんびりと静養した。ここの岩盤浴で寝っ転がっていると、体中の汗といっしょに疲れが飛んでいく。何も考える必要の無いときには、ここの温泉施設で夜までごろごろしているのが、もっとも心身の癒やしになる。