ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

限界に近づいているのではないか

2008-11-27 | 政治
そろそろ限界に近づいているのではないか。人々の怒りがいろんな形で吹き出し始めていることを感じる。秋葉原事件に代表されるような「誰でも良いから殺しまくる」という切れ方。元高級官僚を襲ったコイズミの切れ方。爆弾事件も続いて起き始めた。

 解散するために首相になったはずのKY(漢字の読めない)首相が、政局よりも政策といいながら政策を打ち出せないまま、ずるずると解散を先送りする。漢字も読めないが空気も読めないKY漫画首相。もういつ辞めるかという関心しかない。解散もできない首相。そろそろ限界が近づいているのではないか。

 怪我を「かいが」と読む首相。官僚の作ったメモを見ながら読んでいるが、最近の発言のカンニングペーパーには、官僚がルビをふっていると確信する。この人はやはり漫画しか読んでいないのだろう。「アタクチの内閣」「アタクチは一番偉い」と回らぬ口で幼い言葉を連発していたKY幼児首相と同じように、歴史など勉強したことがないKY漫画首相は、歴史を知らないアホな幕僚長を重用した。

 そろそろ限界に近づいているのではないか。解散して総選挙をして、人々に多少は希望をもたせることなくして、日本は限界に近づいているのではないか。

 あすはどんなニュースを聞くことになるのだろう。

鞍馬の紅葉

2008-11-24 | 花と自然
紅葉も盛りになったという話なので、鞍馬山に行ってみた。家から近いと言うだけの理由なのだが、鞍馬山と紅葉は私の頭ではあまり結びついていなかった。しかし鞍馬へ行く叡山電車が途中の路線上で紅葉のきれいなところを見せるパノラマ電車を走らせ、しかもその間をライトアップするというので、見に行くことにした。

 鞍馬山というと天狗と牛若丸、杉の木立、というイメージだ。そして実際に行ってみるとやはりそうだった。北山にある鞍馬山は、杉が有名で、人工林が多いのは当然だが、それ以外に霊場として昔から木を伐ることを抑制していたせいか、巨大な杉の木が多い。杉の梢付近をカラス天狗などがいかにも飛び交っていそうな雰囲気だ。鞍馬寺は牛若丸が子供の頃預けられて、密かに剣の修行をしたというところで、牛若丸関係の史跡があちこちにある。もっとも後から作ったものが多いのだが。

 けれども紅葉の木はそれほど多くはない。杉の大木に圧倒されて、モミジはちらほらと目につく程度だ。それでも日に照らされると赤く染まった木々がきれいだ。たしかに修行には適しているなと思われる石段をどこまでも登っていくと、鞍馬寺の金堂に着く。そこからさらに鞍馬山の頂上を目指して歩くが、頂上近くで登山道が通行禁止になっている。立て札にはクマとマムシが出るので、通行禁止と書いてある。誰もいなければそのまま無視して登るところだが、このシーズンでは観光客が次々と歩いている。しかたなく頂上はあきらめて、貴船神社への道を降りていった。貴船神社から貴船川に沿って奥の院まで歩き、それから電車の駅まで2kmの舗装道路を歩く。この途中には紅葉がきれいなところが所々あった。



 さすがに紅葉の季節は、貴船神社もいっぱいの人だかり。電車に乗るのも一苦労だ。電車で鞍馬に戻り、もう一度鞍馬からパノラマ電車に乗って帰る。帰りにモミジが多くてライトアップしているところで電車は速度を極端に落とし、車内のライトを消して走る。観光客は大喜び。しかし、よくみると列車軌道の横に一列にモミジが植えられている。やっぱり京都だ。鞍馬の山に来てもすべて人工的に管理された自然が用意されている。やれやれ。

色づき始める高雄のモミジ

2008-11-09 | 花と自然
朝夕は寒さが身に浸みる季節になった。10月も上旬が終わる頃なら、そろそろ山の紅葉も始まっているのではないかと、少し期待しながら京都北山の高雄行きのバスに乗った。山に近づくとときどき赤くなっているモミジが目につく。高雄は北山杉と高雄モミジで有名なところだが、標高はせいぜい100mくらいであまり深山という感じではない。

 バスの終点を降りると、やはり秋のせいか、天候は小雨模様だったにもかかわらず、人がわさわさといる。石の階段を降りながら渓谷のモミジが赤くなっているのを眺める。同じイロハモミジであっても、木によって真っ赤になっているものから、まだぜんぜん紅葉していない緑一色の木まで、実にいろいろだ。とくにこの時期として、一本の木の中でも葉によって緑から赤までいろんな紅葉の段階を示している木がたくさんあったのが興味深い。それも木の枝の先端が赤くなっているというのでもなく、同じ枝の中でも同じ位置の葉でも、右と左の葉がまったく色が違っているというのには驚いた。近くの葉はみんな同じ紅葉の段階をしているのではないというのは、いままであまり見たことがなかったように思う。もっとも今年のように、10月のはじめからずっと毎週のようにモミジの葉の色具合を観察し続けることもこれまで無かったからかもしれない。



 今年は京都というところに来て、紅葉がきれいな名所がいっぱいあり、埼玉や北海道の人から、京都のモミジはもうきれいに紅葉しているだろうかなどと、メールや手紙に書かれるとやはり気にせざるを得ない。また、このあたりは山に入ってもイロハモミジの木が多い。

 モミジの名所、高雄に来て、石段の途中で買ったものは「モミジせんべい」。モミジの葉の天ぷらにしたもので、なかなか美味しい。そこいらに落ちているモミジの葉を拾って天ぷらにしているかと思ったけれど、聞いてみると去年の葉を塩漬けにして一年置いておき、今年の季節になって天ぷらにするのだそうだ。簡単なお菓子だけれど、それなりに手間を掛けている。天ぷらにしているから中身の葉っぱは赤くなくても判らないから良いような木がしたが、やはり食べると中から赤い葉っぱが出てくる。これが青い葉っぱだとやはり騙されたような気がするのかもしれない。天ぷらは低温で1時間近く掛けて揚げるのだそうだ。そうしないと焦げてしまうとか。それも大変な作業だ。

 いったん川まで下がって、あらためて神護寺の参道の石段を登り返す。日頃の山行に比べれば歩きやすい石段だし、距離もたいしたことはないので楽勝だが、観光客はけっこう大変な思いで登っているらしい。悪態をつき、二度と来たくないなどと言いながら歩いている人もいる。しかし、韓国人、台湾人、中国人などの観光客がとくに多い。最近は日本中どこもこれらアジア人の観光客が多いから、京都が特に多いわけでもない。それにしても韓国人、中国人の団体客はにぎやかである。悪く言えば品がないし、マナーが悪い。そう言って悪口を言う日本人も多い。しかし、ほんの20年前の日本人が世界中でそう言われていたのを思い出した方がいい。彼らは2-30年かかって日本人に追いついたのだ。彼らをわれわれが悪く言う資格はない。

 神護寺の本尊は国宝の薬師如来だ。おそらく1000年近く経っている木像なのだろう。劣化をおそれて灯りは1本の蝋燭だけだから、最初見たときは暗闇の中の黒い像だから、まったく見えなかった。しかし、正座して心鎮めて祈りを捧げて待つうちに、薬師如来の顔がぼんやりと見えてきた。目が暗順応してきたのだろうけれども、いかにも心ある人に仏様がお姿を現すというふうに思える。そして仏の前に静かに正座をしていると、心も洗われるような気になってくる。宗教というのは、やはり原理だけではなくて、その雰囲気で心を支配することだと思った。それでその人が幸せを感じるかどうかなのだろう。



 神護寺は真言宗。弘法大師の木像も特別拝観とやらで見せていただいた。それだけで拝観料は800円。お寺に参詣に行くのにお金を払うというのもなんかしらおかしな気分だが、観光客のほとんどが参詣に行くのではなく、見物に行くのだから、お金を取って当たり前なのかもしれない。それにしても京都はお寺が多く、見物にもお金が掛かる。高雄に行ってもお寺に行かないとモミジが見られない。あちこちのお寺をまわって紅葉見物するだけで、お金が羽が生えて飛んでいく。ああ・・・・。

 急に寒くなってきた。きっと次の週末は綺麗な紅葉がみられるだろう。でも高雄は人の波かも。
  

紅葉はまだまだだけど・・

2008-11-02 | 花と自然
 脚の筋肉痛は3日間続いて治ったが、しばらく山へ行かなかったせいで、今日の山行はまだ脚が辛かった。杉の人工林が続く北山を敬遠して、少し離れた由良山脈を登ってみることにした。

 琵琶湖の西に延びる由良山脈は1000m前後の低い山の連なりである。その北の端にある蛇谷ヶ峰(901m)に登った。天候は薄曇り。晴れるのを期待したが、それでも先週の雨の山行に比べれば天国。人工林でないことを祈りながら登り始める。3連休の中日で、京都駅を出る休日用のレジャー快速列車は山登りの客で満員状態。おかげで近江高島駅からのバスもレジャー快速列車に連絡していたので、待ち時間もなく登山口へ。

 しかし、やはり杉の人工林で薄暗い。尾根に出てボボフダ峠までは杉林で、見るものもなくただひたすら足元だけを見て歩いた。ボボフダ峠とは奇妙な名前だが、由来は調べなかったので判らない。峠からは傾斜も緩い尾根道で、杉もなくなり、なかなか快適な登山道だ。さすがに花は何も咲いていない。モミジもまだ青い。霞で琵琶湖もよく見えない。でも杉林のつまらなさに比べるとずっと歩くのが楽しい。


この尾根道には馬酔木の木が多い。ちょうど伊豆の山、伊豆が岳やら天城峠越えの道を歩いているような気がする。けれども馬酔木の木は伊豆の山と違って低く地面を這っている。冬の風がきっと伊豆なんかよりはずっと厳しいに違いない。

 頂上に近づくとそれでもモミジなどの紅葉が見られるようになってきた。まだ完全に赤くなってはいないけど、それでも秋が感じられる。色づいているのは、カエデの類と、シロモジが多い。コナラはまだ緑色をしている。


 連休でしかも都会に近いポピュラーな山と言うことで、頂上には10人近くがお弁当を拡げていた。私も手作りのおにぎりを頬張り、しかし誰とも口をきかずに、写真を撮ってそそくさと下山した。むやみにコーヒーが飲みたくなったが、北海道と違って、水筒に暖かいコーヒーや紅茶を入れて持っていくと言うことをしなくなった。山水も飲めるし、温かい飲み物でない方がうれしいから、途中で谷川の水を入れていく。重たいからバーナーも持って行かなくなったから、暖かくて甘いコーヒーを飲むことを楽しみに下山を急ぐ。4時間半ほど歩いて麓のバス停にたどり着いた。往復の鉄道とバスが5時間かかった。京都は山へ行くのに不便だ。それでも今日は便利な方らしい。北摂や吉野の山へ行くには片道3時間から4時間掛かりそうだ。

 それでも今日は天候に恵まれて、良い山歩きができてホッとした。これからも京都で山歩きをする元気が出たからだ。花の季節に歩きたいが、今日でも汗みどろになるくらいだから、花の咲く季節は暑くてとてもこんな低山を歩く気にはなれないかもしれない。