ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

教育を蘇らせるために

2006-10-30 | 政治
教育がいろんなところで破綻が来ている。だから教育基本法を改正しなければならない、と安倍晋三首相は言う。しかし、教育がダメになったのはなぜなのかを考えて見て欲しい。安倍さん。

 教育基本法に書かれていることを踏みにじってきた自民党の政治が教育をここまでダメにしたのだ。いま起こっている必修科目を受けていない高校生の問題も、結局は平等公平を旨とした教育に競争原理を押しつけたせいではないか。高校が予備校になってしまっている。予備校化を推し進めたのが、小泉改革の新自由主義だった。

 教育基本法には、行政のやるべき事やってはいけないことをきちんと書いている。行政がやるべきなのは教育のための施設整備だけだ。内容に行政が口を出してはいけない。それを無視して自民党は何をしてきたか。教育に割く予算は先進国では最低のレベルだ。そして日の丸君が代問題に象徴されるように、口だけは差しはさみ続けた。その結果の教育の荒廃だ。

 現場の教師がダメだから口を出さないと教育がさらにダメになると考える人も多いだろう。たしかに今の教師に問題が多いこともある。しかし、それもこれも自民党のヒラメ教師を育ててきたこれまでの政策が原因だ。しばらくは教師にまかせてみよう。

 いまは教師になりたい人が学校の現状に疲れ果ててやめていく。とりあえず時代の流れに身をまかせて上役にすり寄る人が教師で残る。そのような学校からはいい教師は育たない。学校を教師にまかせてみよう。しばらくは混乱が起こるかもしれないが、やがて本当に自分のやり方で教育をやりたいという教師が輩出するだろう。

 自民党が教育基本法を変えたいのは、けっして教育を良くしたいからではない。自分たちのやり方に従わない教師を排除したい、ただそれだけなのだ。そのためには、教育がどんどんダメになったってそんなことはどうでもいいのだ。

 再び教育基本法の精神に戻るべきだ。今一度教育基本法を読み返そう。教育基本法「改正」には絶対反対だ。

いじめがあって当たり前だ

2006-10-29 | ちょっと一言
各地でいじめを原因とする自殺が報じられている。幼い子供たちが自ら命を絶つというのは、哀しいことだ。教師がいじめに関与していたという驚くようなことも報道されている。まさに、教育の荒廃ここに極まれりという感じで報道がされている。

 文部科学省には過去7年間の間、いじめを原因とする自殺はゼロであるそうだ。しかし、多くの人が感じるようにこの統計はおそらく嘘であろう。もっとも文部科学省の役人がデータを改ざんしたと言うわけではない。各地の教育委員会からの報告を集計したらゼロだったと言うことであろう。では、なぜそのような報告になるのだろうか。

 いじめによる自殺などはあってはいけない、そのようなものがあったら教育委員会の責任問題になる、まして教師によるいじめなどはありえない、という気持ち(いや圧力)があったと考える方が自然だ。教育委員会ではいじめによる自殺があったとは認識しないような構造になっているのだろう。

 では何が問題なのか。いじめはあってはならないという考え方がおかしいのではないか。マスコミの報道もそのような書き方がほとんどすべてだ。だから学校長は自分の学校でいじめを無くすことに一生懸命になるし、いじめがあったらなんとかなかったことにしたがる。

 私はいじめを無くすことに教師や校長や教育委員会が必死になる必要はないと思う。いじめはどうやっても無くならない。何故か。親たちが生きているこの社会が今はいじめだらけだからだ。会社では年寄りは早くやめろといじめられる。窓際族というのは立派ないじめだ。失業しても生活保護をもらおうとすると窓口の役人にいじめられる。さらに医療費や生活保護費などの切り下げが行われる。政府による弱いものいじめが堂々と行われている。そんな社会で、子供たちにいじめをするなとどの口で言えるのか。

 そもそもこのいじめを公然と始めたのは、国鉄民営化を旗印に反対する組合員を隔離して草むしりなどの不要な労働を強制した中曽根内閣の政策に端を発する。そのあと、このような社会的ないじめが大手を振って登場してきた。政府が率先しての不当労働行為に対して、いまだに1047名の人たちが職場復帰を求めて闘っている。思えば、この不当な首切りを日本社会が認めてしまったことが、今のいじめ社会を招いたと言える。

 いじめを無くすな、いじめはけしからん、という言い方はもうやめよう。いじめはあって当たり前の時代だ。

 では、学校ではどうすればいいのか。以上のことを考えれば、学校でやることは決まっているではないか。教育を担う人は、いじめに負けない人を育てることだ。いじめに遭っている子供を見つけたら、いっしょにいじめる人と闘うことだ。今、学校にも社会にも必要なものは、連帯のこころ、団結のこころではないか。

地球のために何ができるか(2)エスカレーター

2006-10-27 | 環境
第二回は、エスカレーターやエレベーターになるべく乗らないようにしていること。これは体の健康にもいいのでなるべく励行している。どれだけ地球のためになっているかはよくわからないが。

 駅の階段、空港の通路、地下鉄の乗り換えなどちょっとしたところにもエスカレーターを設置している。しかし、私は5階以上の階段でないばあいは決してエスカレーターに乗らない。十段くらいの階段でもエスカレーターに乗らないことなど考えられないような人たちが多い。さらには動く歩道のような平坦なところにまで歩かないでもいいものができている。多くの人は疑うこともしないでこのようなものを利用している。しかも動く歩道やエスカレーターの上でせわしなく歩いていく。

 もう少しスローな生活をしてはどうだろう。たまに都会に出かけると、どうして人々はこんなに急いでいるんだろうと思う。しばらくすんでいるとすぐ私もそうなりそうで怖い。

 釧路の駅にもエスカレーターが設置されたのは数年前。しかも釧路の駅はエスカレーターの横に階段が無い! どうしても歩きたい場合はホームをずっと向こうの橋まで歩いて反対側の階段まで行かねばならない。なるべくそこまで歩いていくようにしているが、なぜわざわざ階段を無くしてしまったのかと恨み節になる。

 もっとみんな歩こうよ。もっとも歩行が困難な人のためにはエスカレーターやエレベーターは必要である。だから設置することに反対するものではない。もっとみんな歩こうよと言いたいだけである。あなたは歩いている?

地球のために何ができるか(1)

2006-10-26 | 環境
異常気象続くのは人間の所業が地球環境に悪い影響を与えている証拠だと思う。まだまだ大丈夫と思っている人が多いようだが、二酸化炭素の濃度の増え具合をみているとここ十年で見事に上昇を続けていることが分かる。

先日、核実験や戦争のための政治ゲームをしている場合じゃないと書いた。それでは、お前は何をしていると言われるだろうと思ったので、自分が地球のために何ができるか、何をしているかを書いて、皆さんにもあなた方は何をしているか?と問いたい。

第一回は、アイドリングストップ。車をなるべく使わない生活をしなければならないが、せめてアイドリングくらいは止めようとアイドリングはいっさいしていない。最近はあちこちの都会で定期バスが交差点で信号待ちの間もエンジンを止めるようになった。これはうれしい。一方、私の町のバスは始発のバス停でも延々とエンジンをかけっぱなしだ。やめて欲しい。

 私もしばらく信号待ちの間もエンジンを止めることを励行したことがあった。しかし、これはなかなか難しい。青信号になったときに、すぐにエンジンを始動できなかったりすると少し焦ってしまう。赤信号の時間予測が間違えてすぐに青になったりすることも多い。結局、あまり長く続かなかった。エンジンの始動にバッテリーを使うのであまり節約にはならないのではないかと思ったためでもある。しかし、5秒以上ストップすれば十分に節約になるんだそうだ。

 みんなもアイドリングをやめ、信号待ちでもエンジンを止めたら、町ももっと静かになるし、空気もきれいになる。やってみる価値は十分ある。

 最近はブレーキを踏むと自動的にエンジンが切れる車も作られてきているらしい。ブレーキを放すとまたエンジンがかかる。これだと交差点の信号待ちでも十分ガソリンの節約(二酸化炭素の排出削減)になる。少し高いのでまだ普及はしていないが、はやくみんなが使えるようになるといい。

 もっとも、車社会を改善しないといくら節約しても二酸化炭素は減らないだろう。車を使わないでも生活できる社会を早く作らねば。

 

いま紅葉が美しいが・・・

2006-10-24 | 花と自然
根室本線に乗って札幌から釧路へ移動した。途中の新得あたりの山が紅葉と黄葉で美しい。錦秋の衣だ。

 しかし、例年よりかなり遅い。このあたりならもうすっかり葉を落としてもいい頃なのに。一ヶ月近く遅れているように思う。紅葉・黄葉がきれいなのはいいが、気象の異変はちょっと怖ろしいような気がする。

 今日は関東から東北に掛けて、低気圧の影響で荒れ模様だ。この低気圧は先週には韓国を襲って秒速六十数メートルという記録的な強風を記録し、朝鮮半島に大きい被害を与えたらしい。台風よりも被害が大きかったようだ。

 そもそも台風と低気圧の違いは、熱帯性低気圧が発達したら台風と呼ばれ、温帯で低気圧が発達してもやはり低気圧とよぶ。発達する場所が違うだけで性質が異なるわけではない。しかし、温帯で低気圧がそれほど大きく発達することは珍しいことだった。しかし、今年はどうしたことか、温帯で大型の低気圧がどんどん発生している。今月初め根室を襲った大型の低気圧も、根室で秒速四十数メートルという記録を初めて以来初めての強風を記録した。台風よりも強い風だったということだ。

 このような異常な低気圧がどんどん発生している。異常気象は毎年のように記録を更新していく。いつわれわれが異常気象の被害を受けてもおかしくない。やはり人間の自然破壊が異常な反応を引き起こしていると思わざるを得ない。どうすればいいのか。核実験や戦争を考えてうろうろするよりも政治家はもっとしなければならないことがあるのではないのか。

 政府は共謀罪の強行採決を見合わせたようだ。理由は、教育基本法「改正」を最優先するということらしい。安倍政権は本気で改悪をしようとしている。ここが踏ん張り時だ。

選挙結果と有権者の責任

2006-10-23 | 政治
衆議院補欠選挙が行われたが、どちらも自民・公明の与党候補が勝ってしまった。しかもどちらもまたまた二世議員の誕生だ。

 投票率も低かったようだ。しかし、安倍政権が誕生してすぐの国政選挙だ。いったい有権者はどう思って棄権したり与党候補に入れたのだろうか。

 これで自民党は勢いづくのは必至だ。24日には共謀罪の審議入り冒頭に強行採決するという情報が流れている。選挙結果によっては自民党といえどもいきなりの強行採決は避けるかもしれなかった。しかし、この結果から与党は強行にやってくる可能性は非常に大きい。

 さらに教育基本法改悪をこの国会で通そうとするだろう。共謀罪や教育基本法の改悪に賛成して棄権したり自民党候補に入れたのだろうか。どうやら「思考停止」症候群の有権者が多かったのではないか。それも自民党政府がこれまでやってきた国民の愚民化教育の成果だろう。そして「愛国心」強要の教育基本法で総仕上げ。

 あとは憲法を変えて徴兵、戦争をするだけだ。日本の有権者が選び取った道なのだろう。若者たちよ、そのときは遅い。文句を言えずに戦場で死ぬことになる。

 滋賀県栗東市の市長選挙も「推進」派の自民党市長が再選された。しかし、反対か中止を約束した候補が獲得した票は、推進派の市長の得票数に比べて圧倒的に多い。それでも選挙に勝ったのは推進市長なのだ。

 どちらの選挙も、小選挙区制の弊害が著しい。選挙制度をもう一度根本的に考え直すべきだが、やはり国民は自分たちのレベルに応じた政府を持っているだけなのかもしれない。疲労感が残るばかり。

 いやいや、それでも共謀罪を成立させてはならないし、教育基本法はしっかり守る。そのために嘆いてばかりはいられない。最後まで阻止のためにできることをしよう。
11月12日、教育基本法改悪反対の大集会が日比谷公園で開かれる。一人でも多く参加することが、時代の逆流を止められる。

教育基本法の改悪を止めよう

格差の痛みを
子供にまで広げないで
戦争しない未来に
生きたい!

紅葉とダム

2006-10-22 | 花と自然
昨日は快晴。紅葉を見にちょっと山の方まででかけた。車で渓谷脇の道をさかのぼって行くと、対岸の崖にイタヤカエデ、イロハモミジ、オガラバナなどの赤色のきれいな紅葉がちらほらと目に付く。黄葉も多くなってきた。落葉松も緑から黄色に変わりつつある。

 峠を越えて深く切り込んだ渓谷を見下ろしながら新しい道路を下りたところに、最近できたダムがあった。工業用に作ったダムらしいが、工業団地開発は夢と消えた。それでもダムは作ったという。無駄な公共工事、壮大な自然破壊、のほんの一例だろう。

 紅葉は、思ったよりまだきれいだった。また、いい季節には見に来たいと思わせる渓谷と紅葉だ。それだけにこのダムは哀しい。ダムの水はまるで泥水のように濁っていた。ダム下流の渓谷は泥水が流れて言る。本来なら上流にはほとんど民家もないこのあたりは、澄んだ清流が流れているはずなのに。

 こんなダムを造らせないことが、「美しい國」をつくることじゃないのか?安倍さん。
今日は衆議院補欠選挙。戦争に突き進む安倍政権を一日も早く終わらそう。滋賀県の栗東市長選挙も行われる。新幹線新駅はいらないという知事選挙の民意をここでも示そう。

アメリカとイスラエルにこそ 経済制裁を!

2006-10-20 | 政治
朝鮮(民主主義人民)共和国の核実験で、「北朝鮮」包囲網を作っているとNHKニュースが誇らしげに話している。いつころからか、NHKがこのような偏った報道を始めたのは。

 そのようなニュースにいらいらしていたら、次のようなメールが届いた。いや、諸手をあげて賛成したい。

『北朝鮮は、他国を侵略し軍事占領したでしょうか? 
北朝鮮は、40年も前から核配備して周辺国を恫喝しているでしょうか? 
北朝鮮は、アパッチヘリやトマホークやクラスター爆弾やバンカーバスター
を持っているでしょうか? 
北朝鮮は、毒ガス化学兵器を女性や子どもに使用したでしょうか? 
北朝鮮は、病院や救急車を爆撃し、子どもを狙い撃ちしたでしょうか? 
北朝鮮は、占領下の電気や水を止め病人を殺し税金を奪うようなことをした
でしょうか? 
北朝鮮は、八メートルの壁をつくり他民族を隔離し閉じ込めるような人種差
別をしたでしょうか? 
北朝鮮は、他国が脅威だと言って、先制攻撃し数十万の人々を虐殺し家屋を
破壊したでしょうか?

それらのすべて、それ以上のことをやってきたのは、アメリカとイスラエルで
す。国連決議を34回も破っているイスラエルが、どうして容認されているので
しょう? 核兵器を実戦配備し40年もの軍事占領を続け、いまも周辺国を軍事
侵略で脅かしているイスラエルが、どうして経済制裁を受けないのでしょう?

エルサレム、ベツレヘム、ヘブロンという世界共通の聖地を奪い続けているイス
ラエルを、世界はどうして見て見ぬ振りをしているのでしょう? 妊婦を、障害
者を、女性を、子どもを、爆破し、轢き殺し、狙い撃ちするイスラエルを、どう
して世界は黙って見ているのでしょう?


そういうことを知らんぷりしている人権って、何でしょう? 民主主義って、何
でしょう? 平和って何でしょう?


日本国は、朝鮮半島を半世紀ものあいだ植民地支配の従属化においてきませんで
したか? さらに半世紀ものあいだ謝罪も、補償も、援助もなしに在日米軍の核
配備を笠に着て「敵国」扱いしてきたのではないですか? 過去の植民地支配も
現在の核兵器脅迫体制も自覚することの出来ない現在の、北朝鮮だけを槍玉に挙
げる日本国の危険なナショナリズム高揚は、未来の日本を永続的な「反テロ戦
争」の新たな拠点にして東アジアのイスラエルに仕立てる日米極右政権の策謀だ
と思いませんか? いまこそ、憲法前文の精神に立ち返るときです。


人権や民主主義は、けっして一国内だけでつくられるものではありません。アメ
リカ、イスラエル、北朝鮮、そして日本をみれば明らかです。まして平和という
ものは、一国はおろか一超大国の思惑などでつくられるものでは、けっしてあり
ません。公正と正義のないナショナリズムは、結局、自民族を愚かにし他民族を
不幸にするしかないのです。戦前の日本、今のイスラエル・アメリカ、そしてこ
れからの日本のように。


イスラエルに経済制裁を! 

アメリカのカウボーイ帝国主義に全世界からの経済制裁を!!

日本に、憲法・教育基本法の精神にもとづいたまともな政府を!!!』

久しぶりに気分がすっきりした。明日は良い天気になるだろう。今は雨が降っているが。

どこが直接武力攻撃するんだろう?

2006-10-20 | 政治
朝鮮(民主主義人民)共和国が核実験をしたと発表したことを、戦時法である周辺事態法にいう「周辺事態」と認定しようと自民党が言っている。周辺事態とは、日米安保条約を拡大解釈して作った新しい「日米防衛協力の指針(ガイドライン)」によってアメリカ軍の行動に協力させられる法律である。ここで周辺事態と認定すると、日本はアメリカの軍事行動に協力しなければならないとなる。戦時法なので、周辺事態となるといわば超法規的措置ができることになる。憲法も停止するのと同じことが起こる。非常事態宣言みたいなものだ。

 しかし、朝鮮共和国が地下核実験したといっても、明日せめて来るというわけでもないしそう言ってもいない。自ら率先して使うことはないと言明しているのだし、だいたい本当に核実験だったかどうかさえ疑わしいとする向きもある。戦時法である周辺事態法でさえ、周辺事態とは「そのまま放置すれば日本に対する直接の武力攻撃に至るおそれのある事態等」と規定しているのである。

 冷静に考えれば、どう考えても現在の状態を周辺事態とはとても思えない。周辺事態にして憲法の抑えを解除したいと思う輩が、周辺事態に認定したいと思っているだけだ。しかし、公明党まで周辺事態と認定することに傾いているとか。この党はどこまで墜ちるのだろう。憲法改正には慎重だと言っている公明党だが、この調子ではいざそのときになると抵抗もしないに違いない。

 それにしても民主党の前代表であった前原誠司という男が、周辺事態と認定すべきだと言ったという報道には驚いた。民主党の小沢代表が自民党の悪のりをきびしく批判しているのを知っていながら、民主党を混乱に落とし込もうというのだろうか。今度の日曜日に衆議院選挙があり、小沢民主党の将来がかかっているという時に、民主党の統一感を壊そうとする。ひょっとして自分が代表をしていた時に小沢さんに批判されたのを根に持っているのかもしれない。もしそうなら、前原誠司という男は、ケツの穴の小さなどうしようもない男だろう。民主党も前原を追い出した方がいいのではないか。

教育に市場原理?

2006-10-19 | 政治
教育基本法「改正」案を再び国会で審議を始めたらしい。自民党と公明党が作ったこの「改正」案、とても改正といったものではない。基本法を根本から変える新しい法律と言った方がいいようなしろものだ。

 「改正」案の重要な点は、まず国家が教育のすべてに口を出す、口を出さなければならない、としたところ。今の教育基本法が、政府が行うのは教育の施設整備だけだとしていた。教育はすべての国民に直接責任を負う、となっていたのを、「改正」案では、政府がすべての施策を行うとなっている。つまり都道府県市町村の教育委員会はあってもなくてもいい。あったとしても政府の言うことをそのまま実行すればいい、ということ。政治による教育の全面支配を義務づけた案だ。

 もう一つの重要な点は、教育を公平にやろうとしていないこと。一部の優秀な人間に十分な教育を行い、残りの劣等生にはまともな教育をやる必要がないという発想で案は書かれている。イギリスのサッチャーのやった教育改革をまねたらしいと言われているが、イギリスのこの教育改革がいかにひどい惨状をもたらしたか。いまイギリスではその痛手から回復するのに必死なのだ。

 外にもいっぱい問題点はあるが、この二点だけでも自公の「改正」案がいかにひどいものかよく分かる。現在の主権在民の憲法の理念を根本から否定する「改正」案だ。

 朝鮮の核実験騒ぎでメディアの関心が薄い時に、この天下の悪法が知らぬ間に通過していたと言うことがないように、メディアはこころして取り組んでもらいたい。東京新聞の今日の記事はすばらしい。「公立校に市場原理」と題して、教育に競争原理を導入することの怖ろしさを説いている。外のメディアも見習って欲しい。ブロッガーもせいぜいこの教育基本法「改正」案の怖ろしさを伝えよう。