ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

拉致問題を解決するには

2006-09-30 | 政治
阿部内閣が拉致問題に本格的に取り組むとして首相補佐官を置くなど体制を作っているらしい。その方向は予想通り強硬タカ派路線だ。朝鮮(民主主義人民)共和国に制裁を加えて力ずくで解決を目指そうと言うことらしい。

 しかし、それで拉致問題が解決できると思う人はいったいどれくらいいるのだろうか。被害者の家族ですら本気でそう思ってはいないだろう。力で威圧すれば、あの国はかえって暴走しかねない。

 この問題をことさら大きく取り上げて力の政策をやろうとしている阿部内閣の本心は、日朝の問題を解決しないことではないか。かれらは懸案を解決できなくなることを本当は狙っているのだ。朝鮮共和国の脅威をあおっておれば、日本人はアメリカ一辺倒の姿勢をしかたないことと容認するし、自衛隊の重武装も歓迎するし、戦争準備のための法律も大きな反対が出ない。憲法も変えた方がいいと思いこむ。これこそ朝鮮共和国を利用したい安部内閣の本心だ。

 それではどうすれば拉致問題は解決するか?それには以下の二点を確認することからはじめるべきだ。

その1.拉致事件は日本と朝鮮のあいだが日本が敗北して以来も戦争状態のままになっているときに起こっていること。そして戦時下では日本政府は朝鮮人を大量に強制連行(拉致)して日本で働かせたこと。今問題になっている「拉致事件」は相互的な問題であること。朝鮮共和国だけが拉致という犯罪を犯したわけではない。日本はもっと多数の朝鮮人を拉致してきた。

その2.自民党政府が長い間拉致事件を放置してまともな捜査を行おうとしなかったこと。それは政府が朝鮮共和国を認めたくなかったための不作為行為だった。それがすべての問題の根幹である。

以上の二点を認識すれば、解決の方向は明らかになる。ただちに日朝の国交を回復するための交渉をはじめること。その前提なしでは「拉致事件」は決して解決しない。

安部政権が本当に「拉致事件」を解決したいと思っていないことは明らかだ。だって解決したら安部政権の存在意義がなくなる!

肥満は罪?

2006-09-28 | 環境
先進国を中心に世界で10億人が肥満だという。食べ過ぎだ。アメリカ、日本、ヨーロッパが多い。最近では中国もその仲間入りしたとか。

その一方で、60億人が飢えている。食べるものもなく・・・。

日本では外国から輸入する食物の割合は60%近くなる。その食物の30%が捨てられているという。これをどう考えるか。日本は食べ物を捨ててもいいのか?

肥満を自覚している人は、この現実をどう考えるか?
私も人ごとではない。飢える人に施しをする前に、することがある。


司法界は反省だ

2006-09-24 | 政治
東京地方裁判所で「日の丸」「君が代」を共生するのは憲法違反であるという判決が出された。憲法を守る裁判所としては至極まともな判決が出た。しかし、憲法判断を避け続けてきた司法界で、やっと当たり前のことを当たり前に判断した判決が出たことを評価しなければならない。

 大阪地裁の靖国違憲判決に続いて、地方裁判所の多くが憲法を正直に判断して、思想や信条、信仰の自由をきちんと守る立場を明らかにしている。これらも憲法を虚心に読めば誰でもわかるはずのこと。その程度の判断も政治的に避けてきた司法界というのは、自分たちの存在意義そのものを軽んじてきたと言うほかない。

 しかし、高等裁判所や最高裁判所はいまだに違憲判決を避け続けている。みずからの存在意義を政治の下に置いた判断がまかり通っている。いつまでもそれは通用しない。司法が独立しなければ日本の民主主義も絵に描いた餅でしかない。

 アメリカ占領軍のマッカーサー将軍が日本の民主主義はまだ子供だといったのは何十年前だったか?いまだに子供から成長できない日本。いやむしろ生まれる前の状態に戻ろうとする勢力が内閣を組織し始めている。

 司法界よ。政治から独立せよ。そして民主主義を再び花開かせて欲しい。

新聞はおかしいぞ&教育基本法を守る

2006-09-20 | 政治
安部晋三氏が自民党総裁に選出された。タイではクーデターが起こり政権が崩壊した。どちらも予想された出来事だ。

 しかし、新聞はおかしい。今朝の新聞はどの新聞も横並びで「安部新総裁を選出」と見出しを付けている。しかし、選挙はまだ行われていないのである。なぜ「選出」などと済んだことのような見出しを付けているのだろうか。いつから新聞は安部晋三の後援会紙になったのだろうか。編集者のモラルがなくなったか、編集技術もしらない編集者が増えたのか。

 当然、ここでは「今日自民党総裁を選出」とか、たとえ安部晋三が断然有力という取材があったとしても、最低限「安部新総裁を選出へ」と見出しを付けるべきだろう。新聞は本当におかしい。

 安部新総裁はさっそく臨時国会で教育基本法改悪を最優先とすると表明したそうだ。教育基本法を守る戦いが今まで以上に必要になってきた。安部政権は脆弱である。おそれず教育基本法を守り通し、教育基本法の精神を日本の教育の中に実現していかなければならない。教育基本法の条文には「不当な権力の介入を許さない」と書いている。時の政権の恣意から教育を守ることこそ、教育基本法のいうところなのだ。

 自民党の都合によって教育を左右してはならない。

サンナシ小屋 秋色

2006-09-19 | 花と自然
サンナシ小屋の周りにもすっかり秋が来た。

 あちこちにエゾトリカブトが紫色の花を付けている。花ももう終わりが近いようで、種子を入れた莢が緑色にふくれあがっている。水辺の周りには、ミント(薄荷)が薄紫の花の群れを串に刺された団子のように見せている。香りがあたりに漂う。

 伸び放題だった牧草たちもようやくあちこちで倒れはじめた。草の海の中を歩くのが少し楽になったようだ。あれだけ苦しめた虫たちも姿が見えなくなった。飛び交っていた蝶の群れも探してもなかなか見つからない。いよいよ秋が来た。

 小川の流れで洗い物をする。水が手を切るように冷たくなるのももうすぐだ。冬がそこまでやってきている。

安倍晋三を撃つ(4)

2006-09-17 | 政治
安倍晋三氏の暴言は枚挙のいとまもないが、その中でも問題になるのは、

憲法上は原子爆弾だって問題ではない

というもの。5年前当時は多少問題にされた発言だったが、若造の妄言ということでうやむやになってしまった。しかし、まもなく自民党総裁→首相となろうとする人の発言とすると、無視するわけにはいかない。

まず、憲法のどこをどう読むと核兵器を持っても問題ないと読めるのだろうか。

憲法第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

これのどこに核兵器をもっても問題ではないという解答がでてくるんだろう。彼が論拠としたのは、憲法の条文ではなく、自分の祖父である岸信介元首相が「違憲ではない」と国会答弁したことである。

安倍晋三が憲法をまったく読んでいないことがよく分かる。彼にとっては憲法よりも自分のおじいさんが言ったことの方が重いのであろう。A級戦犯岸信介のDNAはみごとに受け継がれている。
   

安倍晋三を撃つ(3)

2006-09-15 | 政治
安倍晋三氏が憲法改正と教育基本法改正をやると公約しているらしい。自民党の総裁選挙での公約だから、国民への公約とは違う。国民への公約は総選挙の時にちゃんと述べてもらいたい。

 右翼安倍晋三の狙いがこれではっきりと理解できた。憲法を変えて日本を戦前のような戦争ができる国にし、そのために教育基本法を変えて国民に「愛国心」を植え付ける。どちらも改正ではなく改悪だ。

 安倍が今日になって突然言い出した大学の9月入学。一体何事だと思ったが、よく考えればこれもすべて戦争をするための一段階だろう。彼が言うには3月に高校を卒業したあと、大学へ入学する半年間、ボランティアをさせるということらしい。ボランティアというのは人に強制されてするものではないのだが、彼はボランティアという名で国民の労役を考えているのだろう。労役は、すぐに兵役に変えることができる。半年の労役が二年の兵役に変わるのは、憲法を変えればいともたやすい。

 アメリカに遊学した安倍晋三がアメリカで何を学んできたか。彼が渡米した頃には、日本の若者をアメリカに送り込んで反共教育をする団体=勝共連合の幹部がアメリカで暗躍していた。勝共連合といえば統一教会の政治団体。安倍晋三の本「美しい国へ」の元本を書いたのが統一教会の人間だ。この男と安倍晋三の祖父の岸信介は非常に親しい関係にあったらしい。

 安倍晋三はこの筋からアメリカで反共教育を受けただろう。当時この筋で反共教育を受けた若者が日本へ帰国して次々と自民党国会議員の秘書をやったらしい。彼らは英語を自由に操り、政治も十分な知識を持っていたため、当時の議員から高く評価されたようだ。安倍晋三もその一員だった。

 彼らは徐々に政治に口を出せる議員や役人になり、日本の世論を反共と皇国史観へと誘導し始めた。靖国国家護持や中韓・アジアの蔑視など戦前と同じ路線を走り始めた。安倍晋三が首相になれば、日本の帝国主義復活の第一歩が始まる。

 彼らが言う大学の10月入学は単に外国の大学と同じ時期にしようという発想ではないことを知っておく必要がある。無知無能で戦争したいだけの安倍晋三を政治の世界から追放しなければならない。石原慎太郎とともに。

安倍晋三を撃つ(2)

2006-09-13 | 政治
安倍晋三総裁候補が掲げる唯一の政策が「再チャレンジ」。小泉改革で生じた格差を固定化させないのが狙いだという。ちゃんちゃらおかしい。いったい自分は小泉改革にどのような立場をとってきたというのか。

 全面的に小泉改革にもみ手をし、諸手をあげて賛成したのは、安倍晋三さん、あんたじゃなかったのか?再チャレンジを総裁選挙の公約にあげると言うことは、小泉内閣が社会格差を生じさせたことを暗に認めたと言うことなのだね。だったら再チャレンジなどとこそくなことを言わずに小泉改革は失敗だったとはっきり言ったらどうかね。小泉さんは一票を入れなくなるだろうが。

 けっして安倍晋三がそんなことを言うわけがない。再チャレンジなんて総裁選挙に何の政策もない彼のごまかしでしかないからだ。小泉改革は失敗なんて決して彼は思っていない。しかし、規制緩和といって労働者の権利を次々と削り落とし、経営者の都合の良いように法律を変えていった小泉改革。それを全面的に支えてきた安倍晋三。おかげで正規社員はどんどん減り、契約社員やパートタイマーが増え、企業はコストダウンできて経済が息を吹き返したかもしれないが、そのために犠牲になり会社を解雇され一家が路頭に迷っている家庭がいかに多いか。

 再チャレンジと簡単に言って欲しくないよ。安倍さん。こんな格差社会にした責任をとってから言って欲しい。再チャレンジというならいまハローワークに通い詰めている人たちに今すぐ正規社員就職への道を造ってみろ。

 彼の言う再チャレンジは、総裁選挙でなにも政策がないのはいくら何でも恥ずかしいから言っているだけ。本気で負け組を支援しようなどと思ってはいない。自分が総裁になったら、すぐに忘れてしまうだろう。

 安倍晋三が首相になったら、日本は地獄の道を進むだろう。それとも安倍晋三のばかさかげんにすぐみんなが気が付いて彼を引きずりおろすことができるだろうか。安倍総裁を選ぶのは自民党の好き勝手だけれど、首相に選ぶかどうかは国民の選択(国政選挙)にかかっている。

安倍晋三を撃つ(1)

2006-09-10 | 政治
今月20日に自民党総裁選挙が行われ、安倍晋三氏が選ばれる可能性が高いという。自民党には縁もゆかりもない私には何の関係もない話のはずなのだが、自民党が与党第一党である現状では、自民党総裁に選ばれるとそれがそのまま日本の首相になってしまうという仕組みなので、私に何の関係もないとはいかない。大いに関係が出てきてしまう。

 そこで安倍晋三に首相になって欲しくない私としては、その理由を少しづつ述べていくしかない。

 まずその1。 ネオコン(新自由主義者)である安倍が首相になると、われわれ庶民は生活がどんどん暗くなっていく。小泉改革という新自由主義に基づく政策がわれわれの生活にどれだけ多くの負担を押しつけたか?

 自民党の政権を維持するために票田の企業・農民を儲けさせるために無駄な公共事業を延々とやってきて600兆円以上の借金を国にこしらえた。それを構造改革して正常にするために庶民から絞れるだけ絞ろうというのが小泉改革だった。それも警察や自衛隊にはそれまで以上に予算を付けた。アメリカへの「思いやり予算」という大判振る舞いをやめようとはしなかった。さらに、アメリカのご機嫌取りでイラク派兵という危険なしかも莫大な予算の無駄遣いをした。

 小泉内閣の副官房長官として安倍晋三はイラク派兵を推進した。アメリカが嘘八百の理由を付けてイラクに侵攻した時、イの一番に賛成したのは小泉内閣だった。安倍晋三がその決定に責任がないとは言わせない。

 イラクの大量破壊兵器という嘘がばれてアメリカのブッシュ大統領が間違いを認めても、小泉内閣は「まだあるかもしれない」とシラをきり通した。さらに今度はアメリカの報告書がアルカイダとイラクのフセイン政権の間には何の関係も無かったことを認めた。ブッシュ大統領でさえもこれらの嘘の発覚にはシラを切り通すことはできない。小泉は、安倍は、どうするのか。

 アメリカによるイラク侵略戦争への荷担、憲法前文と第九条に違反してイラク派兵を進めた小泉内閣の責任。これだけでも安倍晋三を首相にしたくない。イラクからアメリカ軍が撤退してイラクが独立国となった時は、イラク派兵の戦犯として安倍晋三も裁かれるべきだ。


不毛の選択=自民党

2006-09-09 | 政治
安倍晋三の著書は「美しい国へ」というタイトルだ。今日の自民党総裁選挙の立会演説における安倍晋三の演説を聴いていたが、小泉改革を進めるというばかりで、政策らしきものはまったくなかった。谷垣某がそれなりに具体的な政策を述べていたのに比べても、安倍晋三の無策ぶりが本当に心配だ。

 きっこのブログによると、安倍晋三の本は統一教会の元会長の久保木修己が書いた本をそのまま丸写ししたらしい。ここでも彼の無能無策ぶりがわかる。極右の犯罪団体である勝共連合・統一教会とは晋三の祖父である岸信介元首相をとおして深い関係にあるらしい。安倍晋三の日頃の言動を見ていると、十分首肯できる話だ。

 安倍晋三は成蹊中学から高校を出てそのまま成蹊大学へ進んだ。多くの同級生が大学進学のために受験勉強をしてよりよい大学を目指したのに、彼は無試験の成蹊大学に進学した。ほとんど勉強なんかしなかったのだろう。日頃の彼の言動を見ているとおつむの程が偲ばれる。

 小泉路線を走るという安倍晋三だが、小泉がいないとどこへ行けばいいのか分からないのじゃないだろうか。唯一よく分かっているのは、アメリカが言うとおりにするという小泉路線だろう。「美しい国へ」は「美国へ」と読める。「美国」は中国語でアメリカのこと。彼の本は、アメリカに国を売ることを宣言した本だった。

 谷垣某にしろ、麻生某にしろ、しかし自民党もいよいよ鈍してしまったな。野党になるのもまもなくだ。