今週も奥武蔵のハイキングに出かけた。今日は武川岳から二子山への縦走コース。杉や檜の人工林が多い中で奥武蔵随一という落葉樹林帯の縦走コースだというガイドブックの文句で決めた。武甲山のとなりの峰々だ。飯能から名郷行きのバスに乗り終点で降りる。降りたのは私の他は若い二人連れのハイカーだけ。でも武川岳へのコースには彼らはやってこなかった。一人だけで登り始める。
登り口で武川岳への道標を確かめる。道標には武川岳まで90分と書いてある。しかし、私が見たガイドブックには2時間35分と書いてあった。90分なら予定より早く着くなあと喜びながら半信半疑で登り始める。
けれどもやはりガイドブックが正しかったようだ。1時間15分で途中の天狗岩に到着。なかなか険しい岩が続く。三点確保をかなり長い間続けさせられたが、このような登りはぐんぐん高度を稼げるので楽しい。全身で岩にとりついているという喜びがある。天狗岩の頂上に立った後尾根に上がったところで、クマの糞らしきものを見つけた(写真)。大きさから言って犬よりは大きい獣のようだ。キツネやタヌキではなさそうだ。糞の中に白く大きく見えるのはどうやら銀杏の種子らしい。山里に降りてギンナンを食べたらしい。そういえば麓の掲示板に最近尾根上で熊が発見されたと書かれていたのを思い出した。このあたりのツキノワグマは比較的温和しい動物なので、そう怖れはないが、それでもやはり気になる。
ガイドブック通りに2時間半で武川岳(1052m)の頂上に到着。途中の登山道は先週と様変わりで雪がほとんど氷に変わっていた。一昨日の夜に関東では雨が降ったが、山は雪だろうと思っていたのだが、どうやら山でも雨だったらしい。雪が溶けて今朝の冷え込みでみんな凍り付いてしまったようだ。しかも北よりの風が今日はきわめて強く、尾根上では風で身体が凍り付く。顔にかかる風は身を切るようだ。今回は用心のために持ってきたアイゼンが役に立った。急峻な登りではアイゼンなしでは危険でとても登れない。
武川岳から二子山まで途中、蔦岩山(1010m)、焼山(850m)、二子山雄岳(883m)、二子山雌岳(881m)と5つの山を越える。アイゼンが不要の落ち葉の降り積む暖かな道もあるので、頻繁にアイゼンを付けたり外したりと忙しい。今日は6回ほどもアイゼンの脱着を繰り返した。面倒だけどしかたがない。おかげで一回の装着に要する時間がわずか2-3分で出来るようになった。
二子山雄岳への登りは今日の中では特筆できるほど急峻な登りで、3歩あるいて一休みを繰り返しながらヒーヒー言って登った。ところが雄岳の頂上から下りにかかるときにアイゼンを付けようとして片方のアイゼンがないことに気がついた。どうやら途中で落としたらしい。泣く思いで登ってきた急坂を落としたアイゼンを探しながらまた来た道を戻った。30分ほども探しながら歩いたあと、ようやく雪の上に落ちていたアイゼンを見つけ、安堵した。反対側の谷に落ちていたらもう見つかるあてはなかったのだから。けれども先ほどヒーヒー言って登った坂道をまた登らなければならない。もう今日は夜になっても仕方ないと腹をくくって、ゆっくりゆっくり登り返した。
二子山雄岳と雌岳に登って麓の駅までついてもまだ夕陽が残っていた。帰り道に今度はアシナガバチの巣と思われる大きな球形の蜂の巣が誰かに壊されて居るのを見つけた。犯人は人間でなければクマしか居ない。武川岳も二子山もずいぶん昔に一度登ったことはある。その時二子山の登山道でがけの上にいた猿に石をぶつけられたことを思い出した。警戒していたが今回は猿に出会うことはなかったが、クマらしい兆候をあちこちに見て、クマが増えているのか、それともクマが安住の地を追い出されてしまったのか、クマと人間が異常接近していることを感じた。
奥武蔵の山はほとんど登ってしまったので、二度目三度目のところが多くなってきた。暑いときはとても登れる山ではないので、今の時期にしっかり登っておこう。しかし、花がまったくないのも寂しい。今回、一本の馬酔木につぼみがいっぱいついているのを見つけた。でも、馬酔木は他にもいっぱい生えていたが、ほとんどがまだつぼみも付けていない。春はまだまだなのだろうか。
登り口で武川岳への道標を確かめる。道標には武川岳まで90分と書いてある。しかし、私が見たガイドブックには2時間35分と書いてあった。90分なら予定より早く着くなあと喜びながら半信半疑で登り始める。
けれどもやはりガイドブックが正しかったようだ。1時間15分で途中の天狗岩に到着。なかなか険しい岩が続く。三点確保をかなり長い間続けさせられたが、このような登りはぐんぐん高度を稼げるので楽しい。全身で岩にとりついているという喜びがある。天狗岩の頂上に立った後尾根に上がったところで、クマの糞らしきものを見つけた(写真)。大きさから言って犬よりは大きい獣のようだ。キツネやタヌキではなさそうだ。糞の中に白く大きく見えるのはどうやら銀杏の種子らしい。山里に降りてギンナンを食べたらしい。そういえば麓の掲示板に最近尾根上で熊が発見されたと書かれていたのを思い出した。このあたりのツキノワグマは比較的温和しい動物なので、そう怖れはないが、それでもやはり気になる。
ガイドブック通りに2時間半で武川岳(1052m)の頂上に到着。途中の登山道は先週と様変わりで雪がほとんど氷に変わっていた。一昨日の夜に関東では雨が降ったが、山は雪だろうと思っていたのだが、どうやら山でも雨だったらしい。雪が溶けて今朝の冷え込みでみんな凍り付いてしまったようだ。しかも北よりの風が今日はきわめて強く、尾根上では風で身体が凍り付く。顔にかかる風は身を切るようだ。今回は用心のために持ってきたアイゼンが役に立った。急峻な登りではアイゼンなしでは危険でとても登れない。
武川岳から二子山まで途中、蔦岩山(1010m)、焼山(850m)、二子山雄岳(883m)、二子山雌岳(881m)と5つの山を越える。アイゼンが不要の落ち葉の降り積む暖かな道もあるので、頻繁にアイゼンを付けたり外したりと忙しい。今日は6回ほどもアイゼンの脱着を繰り返した。面倒だけどしかたがない。おかげで一回の装着に要する時間がわずか2-3分で出来るようになった。
二子山雄岳への登りは今日の中では特筆できるほど急峻な登りで、3歩あるいて一休みを繰り返しながらヒーヒー言って登った。ところが雄岳の頂上から下りにかかるときにアイゼンを付けようとして片方のアイゼンがないことに気がついた。どうやら途中で落としたらしい。泣く思いで登ってきた急坂を落としたアイゼンを探しながらまた来た道を戻った。30分ほども探しながら歩いたあと、ようやく雪の上に落ちていたアイゼンを見つけ、安堵した。反対側の谷に落ちていたらもう見つかるあてはなかったのだから。けれども先ほどヒーヒー言って登った坂道をまた登らなければならない。もう今日は夜になっても仕方ないと腹をくくって、ゆっくりゆっくり登り返した。
二子山雄岳と雌岳に登って麓の駅までついてもまだ夕陽が残っていた。帰り道に今度はアシナガバチの巣と思われる大きな球形の蜂の巣が誰かに壊されて居るのを見つけた。犯人は人間でなければクマしか居ない。武川岳も二子山もずいぶん昔に一度登ったことはある。その時二子山の登山道でがけの上にいた猿に石をぶつけられたことを思い出した。警戒していたが今回は猿に出会うことはなかったが、クマらしい兆候をあちこちに見て、クマが増えているのか、それともクマが安住の地を追い出されてしまったのか、クマと人間が異常接近していることを感じた。
奥武蔵の山はほとんど登ってしまったので、二度目三度目のところが多くなってきた。暑いときはとても登れる山ではないので、今の時期にしっかり登っておこう。しかし、花がまったくないのも寂しい。今回、一本の馬酔木につぼみがいっぱいついているのを見つけた。でも、馬酔木は他にもいっぱい生えていたが、ほとんどがまだつぼみも付けていない。春はまだまだなのだろうか。